コーチング

コーチングモデル | Coaching Model

Coaching Aproach

コーチングでは、体験の質に大きく影響する要素が2つあります。

  • コーチングモデル(アプローチ手法)
  • コーチ(サポート役となるコーチとのマッチング)

自分に合うアプローチ手法がわかり、相性の良いコーチと出会えることでその効果・体験は大きく変わります。

コーチングはこれまでの実践者たちがそれぞれの経験を積み重ね、効果的なアプローチ方法を生み出してきました。ここではコーチングモデルの主要な8つをご紹介します。

コーチングモデルとは?

モデルとは?

「モデル」には、大きく2つの意味があります。

  1. 現実をシンプル化させた「模型」のこと
  2. お手本・真似する対象としての「見本」のこと

ここで紹介するモデルとは⑴の現実をシンプル化させた「模型」の意味をベースとしています。

目標達成を目的としたコーチングモデルは、私たちに効果的な選択・行動・戦略を取ることを可能にしてくれます。

コーチングモデルの概要

コーチングモデルは、日本の「道」文化でいう流派のようなものです。

コーチングではどのモデルを使うとしても、どのようなアプローチ方法でも、その根底にある共通項は「傾聴と質問を通して、その人の内にある答えや可能性・能力を引き出し変化と成長を促すこと」です。ただ、コーチングの目的、扱う領域によってコーチングアプローチ(モデル)は異なります。

日本では、はじまりは同じでもその後いくつもの流れができて発展していったものを流派と呼びます。コーチングのモデルも、はじまりは同じですが、活用場面や目的に合わせて、さまざまなモデルが発展していきました。そのためコーチングのさまざまなモデルは「流派」のようなものと言えます。

コーチングモデルの活用

コーチングを実施する際に、コーチは1つのモデルだけを使うとは限りません。その目的、状況、相手に合わせて複数モデルを組み合わせる場合もありますし、その方がより効果の高いコーチングが可能です。

コーチングモデル:主要8選

  1. インナーゲーム
  2. NLPコーチング
  3. GROWモデル
  4. コーアクティブ・コーチング
  5. インテグラル・コーチング
  6. ポジティブ心理学コーチング
  7. 行動コーチング
  8. オントロジカル・コーチング

⑴ インナーゲーム

Inner Game
現代のコーチングのスタートになったと言われている1974年に出版された人の能力開発モデルです。このモデルはそれまでの「教えて成果を出させる」という教師的な関わりよりも、自身のメンタルプロセスの変化に注意を向かせることを発見し方法論に落とし込んだものです。インナーゲームとはまさに「内側=メンタルプロセス」のゲームという意味で、私たちは「外のゲーム」だけでなく「内のゲーム」を絶えず行なっており、その内側のゲームをいかに活用するかが潜在力を発揮させるコツであるとともに、その内側(自分自身)が自分の邪魔をしないようにする方法を開発したもの。

⑵ NLPコーチング

NLP Coaching
NLPとは

  • 主観的な体験を、自身の選択によって豊かにする
  • 言葉の使い方を変えることで、主観的体験の質を変える
  • 思考の戦略をアップデートすることで、よりよい結果を出す

ことを得意にしているアプローチ手法。現在のコミュニケーションテクニックとして知られているものも、NLP発祥のものが多く〈実践心理学〉〈脳の取扱説明書〉と呼ばれています。NLPはコーチングだけでなくカウンセリング、マネージメント、セールスなど様々な場面で応用されています。

NLPは効果的なコミュニケーションに関する考え方、モデル、アプリケーションの総称で、NLPコーチングとはそれらの基礎知識とノウハウ、スキルをコーチングに活かしたアプローチ手法のことを言います。

⑶ GROWモデル

GROW Model
1980年代はじめに考え出されたもの。Goal(目標)Reality(現実)Options(選択)What will you do?(意志)の頭文字を取ったものです。目標を定め、それに向けてアクション・プランを立てて実行していく、という手法です。

⑷ コーアクティブ・コーチング

Co-Active Coaching
1992年に創設されたCTI(The Coaches Training Institute)が伝えるコーチングモデル。コーアクティブ・コーチングには哲学となる〈4つの礎〉、その要となる〈5つのポイント〉があります。それらをベースに、具体的な技法やツールが用意されていて体系的なモデルの1つです。

⑸ インテグラル・コーチング

Integral Coaching
1980年代以降に広められた「インテグラル・モデル」の枠組みを活用したコーチング手法。インテグラルとは「完全な・包括的な・バランスの取れた・総合的な」という意味を持ち、4象限(視点)から〈みる〉ためのサポートを行う。(その4つとは〈内的〉×〈外的〉&〈個人的〉〈集団的〉)インテグラル・モデルもコーチング・モデルとして作られたものではなく、コーチングは1つの用途。

⑹ ポジティブ心理学コーチング

Positive Psychology Coaching
ポジティブ心理学とは、1998年に創設された、個人や社会を繁栄させるような「強み・長所」を研究し、人生をより充実したものにする〈幸福のための心理学〉です。それまでの心理学は心の病や障害に焦点を当てていましたが、心の健康に焦点を当てるための心理学の一分野として立ち上げられました。その科学的根拠を基盤として行われるのがポジティブ心理学コーチングです。これを基礎に置いたものはAuthentic Happiness Coaching(AHC/本当の幸せコーチング)と呼ばれています。

⑺ 行動コーチング

Behavioral Coaching
主にビジネス背景で活用されることの多い行動コーチング。内的な目標・価値観・動機から、外的な行動に焦点を移動させる手法。

⑻ オントロジカル・コーチング

Ontological Coaching
オントロジカル・コーチングは、「行動様式」ではなく「在り方」に焦点を当てた1980年代から取り組まれているコーチング手法です。

コーチングモデル:まとめ

コーチングモデル8つをご紹介してきました。

コーチングは、「自分の持てる力を最大限引き出す」ことや「自分自身の豊かさや幸福を充実させる」ことが大きな目的なのでどの方にも役立つものといえます。しかしコーチングは「関係性」による変容のサポートのため、コーチングの流派・やり方や、コーチとの相性によって合う/合わないが顕著に出てきます。

そのため「コーチングを受けたい」「コーチングを学びたい」という際には

  • コーチングについての基礎知識を持っておくこと
  • コーチングを通して何を求めているのか?

を考えておくのが大切です。