脳のトリセツ

五感とその要素 | サブモダリティ

私たちは五感を通じて世界を認識していますが、五感を「どのように」働かせているか考えたことはありますか?

例えば…美術館で絵画を観るとき。1枚ずつの絵の前で、長い時間を費やし1日かけてまわる人もいるでしょう。ある人はそれぞれの絵をぱっと一瞥して1時間ですべてを見終わるかもしれません。音楽を聴くとき。ある人は一曲の中での音の違いや、強弱、音色、その背景にある細やかな違いに気づきそれを聞いただけで感動し、ある人にとっては「音が流れているな〜」という認識を持つだけかもしれません。

ポイントは、人それぞれ、各感覚に関するアンテナの方向性や、その感度が異なるという点です。

〈感覚の要素〉とは?

「え!?よく1日ずっと美術館にいられたね!」「え〜!あの一曲を聞いただけで、そんなに感動する!?」など、不思議に思われたことがあるかもしれません。このように他人からすると「何が楽しいの!?」「どうしてそんなところまで分かるの!?」と思うことの裏側には、実は五感と、その要素の使い方が関係しています。

みんな同じように五感を使っているように思えるかもしれませんが実はその「使い方」は人それぞれ違います。「見る」「聞く」「感じる」など同じ「動作」をしているように見えても「どのように見ているか」「どのように聞いているか」「どのように感じているか」はその人独自の方法です。あなたは常に、あなただけの方法で五感をフル活用しています。ポイントは自分の五感の使い方に気づき、それをうまく活用すると望む結果が出しやすくなったり、自分を表現しやすくなるという点です。

あなたは五感を使うとき、どのようにそれらを使っているでしょうか?それを知ることはあなた自身の能力開発にとても役立ちます。

感覚のより詳細な要素

五感にはそれを構成するパーツ(要素)があります。

具体的には視覚であれば、「何を見るか(what)」という内容ではなく、彩度・明度・焦点があっているかどうか、カラーかモノクロか、というような「どのようにそれが見えるか(how)」を教えてくれる要素たちのことです。

聴覚であれば、「何を聴くか(what )」ではなく、音のピッチ・音色・リズムなどの要素がありますし、身体感覚であれば重心の位置・かたさや柔らかさ・重さなどが挙げられます。

絵や、音や、体験がどんなパーツで構成されているか、それぞれの感覚を成り立たせる要素を総称してサブモダリティといいます。

各〈感覚の要素〉

視覚・聴覚・身体感覚、それぞれを構成する要素は

  1. A or Bで答えられるもの(種類)
  2. グラデーションにより異なるもの(質)

があります。

視覚の要素

種類

  1. カラー/モノクロ
  2. 位置
  3. 動画/静止画
  4. 実体験/分離体験
  5. フレームあり/なし
  6. 立体/平面 etc…

  1. 明度
  2. 彩度
  3. コントラスト
  4. サイズ
  5. 距離
  6. スピード etc…

聴覚の要素

種類

  1. 高音/低音
  2. ピッチが速い/遅い
  3. 言葉か/音か
  4. 連続/断続
  5. 片側/両側から etc…

  1. 音量
  2. テンポ
  3. 音の位置
  4. 音の長さ
  5. 継続時間 etc…

身体感覚の要素

種類

  1. 位置・場所がどこか
  2. 重心がどこか
  3. 連続/断続 etc…

  1. 強度
  2. 範囲
  3. 圧力 etc…
ERI

視覚・聴覚・身体感覚、それぞれを成り立たせる構成要素の一部を挙げてみました。

これがすべてではありませんが、私たちは「見る」「聞く」「体験する」と一言で言っても本当にたくさんの、細やかな情報を受け取っているんですね。

〈感覚の要素〉と2つの場面

私たちは五感を2つの場面に使っています。

  • 外側に向かって:情報をインプットするため
  • 内側に向かって:情報を蓄積・整理/処理するため

世界を知覚するためには外側に向かって感覚を働かせています。

そして同じように、私たちは記憶を思い出す時、考える時、想像する時には内側へ向けても感覚をを使っています。(五感について詳しくはこちら

感覚の要素は、それぞれの場面でその活用方法が変わります。

外に向けて:インプットするため

私たちは同じことを体験しても、そこから自分にとって有益で、質の高い情報をインプットできるかどうかは、何種類の〈アンテナ〉を持ち、各アンテナの性能がどれだけ鋭敏かによります。

→詳細記事は近日オープン予定です♪

内に向けて:情報を処理するため

インプットした情報をどうやって処理し、目的に合わせてどのようにアウトプットするかにも感覚の要素は深く関わっています。サブモダリティを活用することで〈体験の質〉を変えることができます。

内に向けたサブモダリティの使い方を知る
→詳細記事は近日オープン予定です♪

まとめ

各感覚を成り立たせている要素(サブモダリティ)について紹介してきました。サブモダリティの一覧をまとめるとこのようになります。

外からの情報内の情報〈選択〉〈質〉
視覚(V)外から見える
絵、イメージ
映像
内で見る
絵、イメージ
映像
・カラー/モノクロ
・上/下/右/左(位置)
・動き
・ライン
・シェイプ(形)
・スペース
・視覚的テクスチャー
・フレームあり/なし
・立体/平面
・バランス
・明るさ
・彩度
・明度
・明瞭さ(フォーカス)
・大きさ(サイズ)
・距離感
・動画のスピード
・コントラスト
聴覚(A)外から聞こえる

言葉
内で聞く

言葉
・高音/低音
・ピッチが速い/遅い
・言葉か/音か
・連続/断続
・モノラル/ステレオ
・音量
・音色
・音調
・音の位置
・音源との距離
・音の長さ
・音のテンポ
・音の明瞭さ
・音の継続時間
身体感覚(K)物理的に感じる
触覚
感触
内で感じる
感情
感覚
・位置・場所がどこか
・重心がどこか
・連続/断続
・強度
・範囲
・圧力
・肌触り
・重さ
・温度
・継続時間

これらの細かい要素について、これまで意識することはなかったかもしれません。

私自身ライフコーチとして、多くの方の人生の転機に立ち合わせてもらう中で実感しているのは、サブモダリティ含めた自分自身の五感の使い方にいかに習熟できるかは、人生の質を変える大きな分岐点の1である、ということです。

この記事では「感覚にはより細かい構成要素がある」ということを紹介してきました。今後、サブモダリティの実例についても記事をアップ予定です。ぜひお楽しみに♪