用語

気づき | Awareness

気付きとは、他者から教えられたり指摘されたりすることではなく、自らの観察や意識によってこれまでとは異なる物事の捉え方や認識を持つこと

(文脈によって使われ方が異なりますが、ここでは心理的文脈として上記のように定義します。)

名称気づき
意味観察や意識、感じることによって、これまでとは異なる物事の捉え方や認識を持つようになること
英語Awareness
Awareness=自覚、気づいていること、認識、意識

気づきとは

気づきとは、自らの観察や意識、感じる力などにより、これまでとは異なる物事の捉え方や認識を持つことです。

ポイントは

  • 他者からのアドバイスや教え、指摘によるものではなく、自ら、自発的に、気が付くこと
  • 気づいたことについて言語化した状態であること

例えば

  • Aさんが急に忙しなく動き始めた。(外界で起こっている変化に気がつき言語化したもの)
  • 私はすごく腹が立っている。(怒りという感情に気づき言語化したもの)
  • 背中が重いように感じる。(身体の内的な感覚に気づき言語化したもの)

私たちは、刺激を受け取っていてもそのすべてに関して「気づき」を持っているわけではありません。むしろほとんどは気づきを伴わず、刺激に関する処理は進みます。(これが一般に無意識と呼ばれるものです。)

意識を向けていないものに、私たちは気がつきません。実在したとしていても、その人が気づいていないのであれば、その人の世界には存在していないのと同じです。そのため意識的に気づきを増やすことで、本来「ある」ものに気がつくことができるようになります。「ある」ことが認識できると、次はそれを「活用」することができます。そのため気づきを増やすこと、気づきを深めることは人生を豊かにする要となります。

気づきの2種類

気づきには

  1. 外界で起こっている出来事や変化に気がつくこと
  2. 自分の身体の状態や心的状態に気がつくこと

という2つの側面があります。

1. 外側の気づき:Awareness

自分の周り(外側)で起きていることに気がつくこと。観察する力。

2. 内側の気づき:Self-Awareness

自分の内面で起きていることに気がつくこと。自分の状態に気がついていること(自己認識)。

  1. 触れる感覚(触覚):触れた感じ、温度、湿気など外界からの刺激についての気づき。
  2. 筋肉の感覚:自身の身体が緊張しているか、リラックスしているかなどの筋肉の状態の気づき。
  3. バランス感覚(平衡感覚):身体のバランス状態の気づき。
  4. 気持ち・フィーリング(感情):楽しい、うれしい、怒り、イライラ、悲しいなどの心的状態の気づき。

気づきの深さ

ある物事に精通していけばいくほど、1つの出来事に対して深く気がつけるようになっていきます。

  1. 出来事に気づく(観察する力)
  2. パターンに気づく(共通点を見つける力)
  3. 構造に気づく(分析する力)
  4. 前提に気づく