自分らしい人生をつくるために、まず必要なのは「自分を知ること」です。
なかでも、「自分にはどんな魅力があるのか?」「強みってなんだろう?」という問いは、自己理解の第一歩となります。でも実際は…「自分には何もない」「特別なスキルがない」と感じてしまい、立ち止まってしまう人も少なくありません。
この記事では、あなたがすでに持っている魅力や強みに気づき、それを言語化するための6つの方法をお届けします。自己理解を深めたい方、自分らしい人生の第一歩を踏み出したい方におすすめの内容です。
なぜ「魅力」や「強み」が見つからないの?
魅力が見つからないのは、視点や前提のクセに原因があることが多い!
これまでコーチングの現場でも「強みが分からない」「何もなくて」というご相談をたくさん受けてきました。ただ…さまざまな方とお会いしお話をしてきましたが「強みや魅力がない」方は1人もいませんでした!
では、なぜ「強み、魅力、長所がない」と思ってしまうのか…それは実は“すでにある”のに、下記のような理由で気づいていないことが多いのです:
- 当たり前すぎて見えない(=スコトーマ)
- 自分の考えに合わないため、否定している(=思い込み・心理的ブロック)
- 短所や改善点にばかり意識が向いている(=認知の偏り)
こうしたクセがフィルターとなり、「自分の魅力」にアクセスできなくなっているのです。
もしも強みや魅力が「ない」から「身につけよう」としているとしたら、それはそもそもの努力の方向性を間違えているかもしれません。「ある」のにそれを活かさないで、0から別の何かを得ようとするなんてもったいなすぎる!まずはあなた自身がすでに持っているもの、「ある」ものを見つけて行きましょう。
強みや魅力を見つける前に見直したい3つの視点
実は自分が当たり前と思っていること・否定していることの中にこそ、ヒントがあるものです。
魅力や強みに気づき、それを活かせる人には共通の前提があります。
- 他人の言葉を“素直に”受け取る力がある
- 人の意見に耳を傾け、自分の思い込みに気づこうとする姿勢がある
- 出来事から「良い面」を見つける習慣や視点がある
つまり、自分視点だけでなく「他者視点」や「別の角度」を受け入れる力がある人ほど、魅力を見つけやすいのです。そして「そんなの誰でもできる」と思ってしまう人ほど、強みや魅力をスルーしてしまいがちです。自分の“当たり前”や“否定してきた部分”の中にこそ、大切なヒントが隠れています。
魅力や強みを見つけるときのコツ
自分が思う魅力と、他人が感じる魅力は、往々にして違うものです。そのパターンを知ることで、視点が広がります。
自分が思う強みと、他人が思う強みは違う

強みや魅力には大きく3パターンあります。
- 自分でも「強み」だと思っていて、他人からも同様に評価されるもの
- 自分では気づいていなかったけれど、他人から「すごい」と言われて気づくもの
- 自分にとってはネガティブな一面だと思っていたけれど、他人には魅力に映っているもの
⑴や⑵は比較的「そうかも」と受け入れやすいのですが、⑶は「そんなの大したことじゃない」と無意識に否定してしまいがち。でも、たとえ1人でも「それってすごいよね」と言ってくれたなら、それは立派なあなたの魅力です!
「ない前提」で探すと、見つからない
「自分には何もない」と思って探し始めると、人は自然と「ない」部分を探します。
コーチングの現場で出会ってきた方の中で、本当に「強みや魅力がまったくない人」には一度も出会ったことがありません。大切なのは、「ある」という前提で、“ある部分”に焦点を当てて探すこと。あなたの魅力はすでにあなたの中にあり、それに気づくかどうかだけなんです。
自分の魅力を見つける6つの方法【具体例つき】
強み・魅力を見つける方法には、大きく4つの切り口があります。
- 自己分析する
- 他己分析する(他者からの意見をもらう)
- 診断ツールを使う
- プロに見てもらう
「自分の強みってなんだろう?」と考え始めたら、まずはていねいに自己分析に取り組んでみてください。その後に「他己分析」→「診断ツール」→「プロに相談する」とステップを踏んでいくとスムーズに自己理解を深めることができます。今回は自己分析5種類、他己分析1種類の方法をご紹介していきます。
- 性格・特性のキーワードから探す
- 当たり前にできる行動を振り返る
- 習慣や継続していることを棚卸する
- 成功体験から強みを抽出する
- 短所を言い換えてみる
- 他人にフィードバックをもらう
⑴ 性格・特性のキーワードから探す
客観的なキーワードを使うと、自分の傾向が見えやすくなります。性格や価値観のリストを見ながら、「自分に当てはまるもの」にチェックを入れてみましょう。自分で強みや魅力をピックアップできるキーワード一覧をご紹介します。自分の長所や強みを考える際にぜひ役立ててみてください。

キーワードを見て「これ、自分っぽいかも」と感じる項目にチェックを入れるだけでも、自己理解が深まります。
⑵ 当たり前にやっていることを振り返る
あなたの常識は、誰かの非常識。
自分にとっては当たり前すぎて、それが強み・魅了であることに気づいていない場合がとても多いです。
自分が「自然とやっていること」「習慣的な行動」「反射的にやっていること」について考えてみましょう。ささいなことのように思うかもしれませんが、それこそ「当たり前すぎて気づいていないこと」の特徴です。あなたが「え、こんなどうでもいいこと?」「こんなささいなこと…?」そう思うことこそ重要なポイントです。例えば…
- 誰とでもすぐに仲良くなれる→社交性・コミュニケーション能力が高い
- 人と約束の時間を必ず守る→配慮ができる・真面目・想いやいりがある
「いつも無意識でやってるな」と思うことほど、あなたの魅力です。
⑶ 習慣や継続していることを棚卸する
習慣や継続して行なっていることは、あなたの「能力」です。
例えば、朝のルーティーンがあれば「効率的」「合理的」と言えます。やるべきことをサッとやってからゆっくりすることが習慣になっているならば「計画的」「真面目」と表現することもできます。行動の内容から、自分の人柄や個性を読み取ることができるのです。
- 朝のルーティーンがある→効率的・合理的
- やるべきことを先にやる→計画的・真面目
- 毎日手帳を書く → 丁寧さ・継続力
習慣として続けていることから自分の性格・強みについて考えてみるのもオススメです。
⑷ 成功体験から強みを抽出する
過去の成功は、あなたの強み・魅力を発揮できた証拠です。その体験の中から、自分の強みを抽出しましょう。成功体験とは「誰かに認められた」「表彰された」「明らかなる数字で結果が出た」などの分かりやすく大きな経験でなくてはいけないと考えてしまうかもしれませんがそうではありません。「スムーズに行った」「人が喜んでくれた」など自分が達成感を感じたこと「うまく行った」と思った出来事すべてを含みます。例えば…
- やりたいことを口にしたら、スムーズに実現した
- 具体的なイメージを持ったら、行動が早くなった
- 準備をていねいにやっていたら、いろんな人が協力してくれた
- 人に頼られて成果が出た → 信頼される力
- やり抜いて結果を出した → 忍耐力・粘り強さ
成功体験の裏には、必ずあなたの強みや特徴、長所や魅力が隠されています。ぜひそれらが「ある」前提で振り返ってみてください!
⑸ 言い換える
「自分のいいところよりも、悪いところや改善点に目がいってしまう」という悩みを持っている方も多くいらっしゃいます。そんな時でもまったく問題ありません。
実は「弱み・コンプレックス・短所」と、「強み・魅力・長所」はすべて表裏一体。それは状況、その強度、タイミングによってどちらにもなり得るものだからです。
そのため「弱みは強み」に、「コンプレックスは魅力」に、「短所は長所」に、捉え方を変えて言い換えることができます。
- 没頭しすぎてしまう → 集中力がある
- 細かい → 几帳面
- 優柔不断 → 柔軟に対応できる
- なかなか行動に移せない → 慎重に考えることができる
- 納得するまでやり続ける → 粘り強い
- 人と比べてしまう → 観察力がある
- 人の影響を受けやすい → 感度が高い
- おせっかい → 人に尽くす
- 融通が効かない → 計画性がある
- 理想が高い → 向上心がある
言い換えることは、思考の柔軟性も高まるので一石二鳥です。最初はなかなか浮かばないかもしれませんが、ネットで反対語を調べてみると意外な強みが見つかります。
⑹ 家族や友達に聞いてみる
「自分で考える自分」と「他人から見た自分」は、想像以上に違いがあるものです。
「身近な人に聞いてみる」ことはとても簡単なアクションですが「強みを知りたい」と言いながら意外にやっていない人が多いです。周りの人はあなたが思っている以上にあなたのことをしっかりと見てくれています。
- 私の強みや魅力ってどんなところがあると思う?
- 私を人に紹介するとしたら、どんな人って伝える?
- 私の第一印象って覚えている?
身近だからこそ気恥ずかしさがあるかもしれませんが、勇気を出して取り組んでみると思いもよらぬ発見があるでしょう。取り組んでみたら「気づいていなかった部分に気づけた」「短所と思っていた部分を魅力と言われて驚いた」という話を山ほど聞きます。
また、せっかくなので協力してもらった相手にも「私から見たあなたの強みや魅力はこうだよ」とお返しすることもオススメしています。「相手の方へも同じように伝えてみたらとても喜んでもらえました!やってよかった。」という感想もたくさんいただきます。
強みを見つけたその先へ|自分らしさを活かすヒント
強みや魅力を見つけることは、就活や転職のためだけではありません。
- 自分に合った生き方を選ぶ力
- 自信をもって行動する力
- 他人と違う自分を活かす力
すべてに繋がる“人生の土台”です。
ぜひ、この記事で紹介した6つの方法を活用して「自分の魅力」を言語化してみてください!
📣 教育現場でも紹介されています。
この記事の内容は、県立高校の「教育相談室だより」に掲載されました。進路や将来に悩む生徒に向けて、「自分の魅力の見つけ方」を知る一助として活用されています。

さらに自己理解を深めたい方へ
「もっと自分のことを深く知りたい」そんな方へ。
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