実践

「うまく言えない」を繰り返してしまうのはなぜ?〜コミュニケーションの型を選び直すということ〜

話した後で「あんなこと言わなきゃよかった」と後悔する。
言いたいことがあるのに、面倒になりそうで飲み込んでしまう。
うまく伝えられなかったとき、言い方の悪い自分を責める気持ちになる。
子どもや家族との関係で、自分の伝え方のクセが影響しているのかもと感じる。

こうした「言葉に関する悩み」は
実は「コミュニケーションのスキルがない」という問題ではありません。

多くの場合、幼少期から無意識にインストールしてきた
「コミュニケーションの型」が、
今の自分の言葉に影響し続けているのです。

この記事では、なぜそのパターンが生まれるのか、
そしてどうすれば少しずつ選び直していけるのかをお伝えします。

コミュニケーションの型とは?

私たちは、生まれながらに言葉の使い方を知っているわけではありません。

育った環境の中で、親や家族のやりとりを観察しながら「こういうときはこう言う」「こういう場面では黙っておく」「こう言えば場がおさまる」という型を、自然と身につけていきます。

これは意識して学ぶものではありません。水が低いところへ流れるように、子どもは周囲のコミュニケーションスタイルをそのまま吸収していくのです。

ここでAinessが定義している「コミュニケーションの型」とは、自分の気持ちや意図を言葉にするときの、無意識の前提のこと。たとえば、「本音を言うと場が壊れる」「言い方を間違えると嫌われる」「感情を出すのは弱さだ」といった前提が、言葉を選ぶ前の段階に存在しています。

その前提があると、言葉は「本当に言いたいこと」より先に「どう言えば角が立たないか」の調整を経て出てくることになります。

なぜ「言い方」ではなく「型」の問題なのか

「うまく言えなかった」「言い方が悪かった」と感じるとき、多くの人は表面の言葉を直そうとします。もっとうまい言い回しを学ぼう、もっと気をつけよう、と。

でも、根っこにある型が変わらなければ、言い方を変えても同じ後悔が繰り返されます。なぜなら、問題は「何と言ったか」ではなく、「自分の気持ちをそのまま言葉にする経験が少ない」ことにあるからです。

たとえば、長年「言うと面倒なことになる」という前提を持ってきた人は、本音を口にする前に、「これは言っていいのだろうか」という自己検閲が入ります。その結果、出てきた言葉と本当の気持ちの間にズレが生まれ、言った後で「あ、違う」という感覚が残るのです。

これは性格の問題でも、能力の問題でもありません。積み重ねてきた前提が、まだそのまま動いているだけです。大人になってからでも、その型は選び直せる。Ainessではそう考えています。

後悔を減らす伝え方の実践(アイメッセージ入門)

「うまく言う」より先に、「後悔しない伝え方」を見つけること。まずそこから始めることをお勧めしています。

そのための入り口として、アイメッセージという方法をご紹介します。

アイメッセージとは、「私」を主語にして気持ちを伝える方法です。
「あなたが〇〇した」ではなく、「私は〇〇と感じた」という形で話すことで、
相手への評価や批判ではなく、自分の内側にある感覚を伝えることができます。

STEP 1 ―― 「私は何を感じていたか」を先に確認する

言葉を考える前に、まず自分の内側に問いかけます。
「あのとき、私は何を感じていたのだろう?」と。
怒り、悲しみ、さみしさ、不安、驚き?
感情に名前がつかない時は「なんか、ちょっと違う気がした」でも、十分です。

STEP 2 ―― 「私は〜と感じた」の形で言葉にしてみる

言いたいことを、「私は」を主語にしてみます。

  • 「なんでそんなこと言うの?」→「私は、こう伝えて欲しかったんだ。」
  • 「ちゃんと話を聞いてよ」→「私は、もう少し時間をもらえるとうれしい。」

「私は」を主語にすることで、自分の考え、気持ちを言葉にすることができます。

STEP 3 ―― 一人反省会を「観察」に変える

言った後で後悔したとき、それを「自分責め」の時間にするのではなく「観察」の時間にしてみます。「あの言い方をしたとき、私は本当は何を感じていたのだろう」と、少し引いて眺める。それだけで、次第に自分の言葉のパターンが見えてきます。

「自分を整えること」が、「周りに渡す」ものを変える

「自分のためだけに学ぶのは、なんだかわがままな気がして」という声を、セッションの中でよく聞きます。

でも、コミュニケーションは一人ではできません。自分の伝え方が変わると、関係の空気が変わります。「本音を言ってもいい」と感じられる場が増えていくと、身近な人もほんの少し、言いやすくなる。

\やってみて気づいたこと/

「アイメッセージを使ってみたら、言った後に後悔することが減りました。うまく言えたかどうかより、自分の気持ちをちゃんと言えたかを気にするようになった気がします」

自分が変わっていくと、渡す空気が変わっていく。
それは、子どもや家族との関係に、じわじわと届いていくものだと思っています。

まとめ

「うまく言えない」は、あなたの問題ではありません。
身につけてきた型が、まだそのまま動いているだけです。

型は、大人になってからでも選び直せる。
言い方を磨く前に、「私は何を感じているか」に触れることから始めてみてください。

今日から試せる小さな一歩:

もしも今度、反省会が始まることがあったら
「言い方が悪かった」で終わらせずに
「私はあのとき何を感じていたのだろう」と
自分に問いかけてみてください。

答えは出なくていいのです。
ただ、問いかけることが、変化の始まりになります。

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