実践

失敗を繰り返してしまう理由と対処法|自分だけのお守りリストの作り方

「また同じ失敗をしてしまった、と落ち込んでしまう。」
「失敗のことを思い出すと、どうしてもネガティブな気持ちになってしまう。」
「過去の経験をうまく活かせている気がしない。」

そう感じたことはありませんか?

失敗は、ネガティブに捉えれば捉えるほど「うまくいかなかった出来事」として記憶に残りやすくなるものです。

今回は、自分の取扱説明書づくり(マイトリセツ)の1テーマである「失敗をこれからの糧に変える:失敗パターン」編について、ワークの考え方や進め方、実際の開催で見えてきた気づきをまとめました。

失敗パターンワークとは?

失敗パターンとは、私たちが繰り返し行ってしまう誤った選択の傾向・パターンのこと。これらを認識しておくことで、今後は同じ状況を引き起こさないよう対処できる「自分だけの問題回避チェックリスト」になります。

失敗とはフィードバック

「失敗」と聞くと、多くの人は「なかったことにしたい」「早く忘れたい」と感じます。でも、受け入れられないまま蓋をしてしまうと、似たような場面でまた同じように苦しくなってしまうことがあります。

このワークのポイントは、感情で「よかった・悪かった」と評価するのとは別に「何が起こっていたかの事実を確認する」という視点を持つことです。

失敗の裏側には、必ず自分を知るヒントや、これからに繋がるポイントがたくさん隠れています。自分の「あるある」や、「クセ」を知ることができるのは、うまくいったときや成功したときだけではありません。どんな経験にも、たくさんのフィードバックが眠っています。それを活かさないのは、もったいない!

失敗パターンは「あるある」ネタ

失敗パターンとは、失敗経験を並べてみた時に気づく「あるある〜!私、これよくやっちゃうな〜」という共通点のことです

たとえば、こんな経験の積み重ねがあったとします。

  • 電車を乗り過ごして、時間に間に合わなかった
  • 行く方向を間違えて、全然違う場所に向かっていた
  • 大切な会議に、重要な資料を忘れてきてしまった

それぞれ別々の「失敗」に見えますが、その前後の状況を整理してみると「目の前のことに集中しすぎることで、重要な部分を見逃してしまう」という共通点があったとします。

こういった出来事の背景にある、自分の特徴や傾向。それを掴むことが、失敗パターンワークの大切なポイントです。

失敗からは「これからのお守り」が見つかる

自分の失敗パターンに気づくことができると、次はそれを活用していくことができます。ネガティブに感じていた「失敗パターン 」も、気づくことができれば対処もできるし、問題を回避するためのチェックリストとしても機能してくれます。

気づいたことをリストとして手元に残しておくことで、「また失敗しちゃった…」ではなく「リストに書いてあったことだ」と気づける自分になっていきます。

また「目の前のことに集中してしまう」は、裏を返せば「集中力があり、思考力が鍛えられる」という強みでもあります。

過去の失敗経験は、これからの自分を失敗から守ってくれる「お守り」になるだけでなく、気づいていなかった自分の強みを教えてくれるものにもなっていきます。

こんな時におすすめ

  • 同じような失敗を繰り返している気がするとき
  • 失敗の経験がどこか心の重荷になっているとき
  • 自分の「うまくいくやり方」がよくわからないとき
  • 過去をもっとポジティブに捉え直したいとき
  • 自分の経験を将来に活かしていきたいとき

「失敗を忘れる」のではなく、「失敗自分の財産にしていきたい」と感じたときに、特におすすめのワークです。

失敗パターンワークで得られること

このワークを通して、次のようなことが見えやすくなります。

  • 「失敗」という言葉に対するイメージが、少しずつ書き換わっていく
  • 失敗の経験を責めたり、蓋をしたりする必要がなくなっていく
  • 「自分が悪い」で終わりにしない、もう一つの見方が持てるようになる
  • 自分がどんな状況でつまずきやすいか、パターンが見えてくる
  • 失敗経験が、これからの人生の糧になる〈行動リスト〉として手元に残る

失敗を「なかったこと」にするのではなく、ちょっと捉え方をずらして、経験の全部を活かしていく。そのための視点と道具を、このワークで手にしていきます。

ワークのやり方

STEP1|失敗経験を洗い出してみよう

まずは、過去の失敗経験を思いつくままに書き出してみます。

大きなことでも、ちょっとした失敗でも構いません。「あのとき、うまくいかなかったな」「後悔している」と感じた出来事を、できるだけ具体的に思い出してみましょう。このSTEPでは評価や分析はしなくてOK。ただ「事実として何が起きたか」を淡々と書き出すことを意識してみてください。

STEP2|事実から「パターン」を抽出してみよう

書き出した失敗経験を見渡してみたとき、何か共通点や繰り返しているサインが見えてきますか?

「このときはこういう状態だった」「この条件が重なるとうまくいかない」といった気づきを、一つひとつ丁寧に拾っていきます。ここで大切なのは複数の出来事にある「共通点」を見つけることです。

STEP3|お守りリストにまとめよう

STEP2で見えてきたパターンやサインを、自分だけの「行動リスト」として記録していきます。

「こういう状況のときは注意する」「こうすると自分はうまくいくから、事前にこれをやっておく」—そんな自分への言葉でまとめていくのがポイントです。リストは一度作って終わりではなく、定期的に見直し、新しい経験を加えながら育てていくもの。失敗経験を、これからの人生に活かす「お守りリスト」の完成です。

参加者のご感想

今回ワークを経て、こんな声をいただきました。

  • 「何が起こっているかの事実を確認する」という視点大切だと思いました。
  • 行動リストにしておくと、“また失敗しちゃった…”ってならないですね。何をしたらいいかが分かるから。これは続けていきたいです。
  • ”思い込みが強くてよく失敗してしまっているな”と思っていましたが、別の場面では思い込みの強さ=信念となり、“失敗と感じたことがない”ことに気がつきました。自分の特徴も状況によるんだ、という気づきがありました。
  • 改めて何をするのが大切かに気づけました。(ポジティブなことに触れ続ける、触れるものを整理する、など」

また、参加者同士でワークの内容をシェアしていただくと「それって、逆にこういう能力でもありますよね」「別の角度から見てみると、魅力だと思います」という声が自然と飛び交い

「自分が失敗と思っていたことも、他者から見るとさまざまな捉え方ができるんだと驚きました」

こんな感想もいただきました。失敗経験を、自分一人で解消しようとしなくていい。「それをどう活かすか?」は、いろんな視点やアイデアをもらいながら考えてもいいんだと思います。「失敗」への向き合い方が、ワークを通してふっと軽くなっていく。そんな時間をご一緒できたことが、うれしかったです。

今回の開催で見えてきたこと

失敗したとき、あなたは今どんな風に対処していますか?

「自分が悪い」で片付けてしまう。あるいは、見ないふりをしてしまう。どちらも、よくあることだと思います。でも、それだけで終わってしまうのは本当にもったいない!

どんな経験も「その経験がどんな意味を持つか」は、「自分がそれにどんなラベルを貼っているか」で決まります

「失敗」もまた、そのひとつ。 「失敗」という言葉の定義や、心の中にあるイメージを少しずらしてみるだけで、同じ経験の見え方がガラッと変わることがあります。

今回のワークを通じて参加者の皆さんの様子を見ていて感じたのは、「失敗は成功までのプロセスのひとつでしかない」という感覚を、頭だけでなく身体に馴染ませる機会にしていただけたかな、ということ。

頭でわかっていることと、実感として腑に落ちることは、全然違います。ワークを通じて自分の経験と向き合う時間が、そのギャップを少しずつ埋めてくれる。失敗と思っていた経験が、これからの人生の糧になる〈お守りリスト〉に変わっていく。その機会を持つことの大切さを、改めて実感させてもらった時間でした。

よくある質問

Q. 「これが失敗だ」とはっきり言える経験がなくても大丈夫ですか?

大丈夫です。「なんとなくうまくいかなかった」「あのときモヤッとした」という経験で十分です。むしろ、はっきりした”大失敗”よりも、そういった小さなひっかかりの方が、自分のパターンが見えやすいことがあります。「失敗」の定義を広くとって、気になることを書き出すところから始めてみてください。

Q. 過去の失敗を掘り起こすのがつらそうで不安です。

このワークは、過去を責めたり深く分析したりするものではありません。「何が起こっていたかの事実を確認する」という視点を軸にしているので、感情的に重くならないのが特徴です。まずは淡々と書き出すことから始めるだけでOK。ワークを通じて「受け入れられた」という感覚の方が先に来ることも多いです。

Q. 一人でもできますか?グループで行う意味はありますか?

ワーク自体は一人でも取り組めます。ただ、グループで行うことのよさは、他の参加者の言葉や気づきに触れられること。「自分だけじゃないんだ」という安心感や、「そういう見方もあるんだ」という新しい視点が、一人では得られない変化をもたらしてくれます。

Q. ワークは一度やれば終わりですか?

失敗経験の棚卸しも、お守りリストの作成も、一度作って完成するものではなく、経験を重ねながら育てていくものです。定期的に見直すことで、内容が更新され、自分への理解が深まっていきます。「長期的に使いたい、定期的に見直したい」という参加者の声も、まさにそこに気づいてくださったものでした。

まとめ

失敗を「自分が悪い」で終わらせない。「なかったこと」にするのも、もったいない。

ちょっと捉え方をずらしてみると、どんな経験も活かせるものに変わっていきます。失敗は、成功までのプロセスのひとつ。そう腑に落とすためには、「失敗した!」と思った時に繰り返し心で、頭で、整理していくことが必要です。その土台となるのが自分の取扱説明書づくりマイトリセツの〈失敗パターン〉編です。

失敗したとき、あなたはどんなふうに自分と向き合っていますか?

ぜひ一度、立ち止まって振り返ってみてください。

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