ツァイガルニク効果とは、完了したことよりも、未完了なことの方が記憶に残りやすいという心理的現象のこと。
名称 | ツァイガルニク効果(ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果) |
意味 | 完了よりも未完了の方が、記憶にも意識にも残りやすいという心理的現象 |
英語 | Zeigarnik Effect |
訳 | ツァイガルニク効果 |
ツァイガルニク効果とは?
ツァイガルニク効果とは、「私たちは完了したことは忘れ、未完了のことに意識が向き、記憶に残りやすい」現象のことを指します。
なぞなぞの答えが分からないとモヤモヤして気になる。答えが分かった途端、スッキリして気にならなくなる。そして少しすると…仮にその問題は覚えていても答えはすっかり忘れてしまっている。
また「あの人の名前なんだっけ?」と思い出せないと気になってしまう。そして帰りの電車の中で思い出してスッキリ!…そんな経験ありませんか?
私たちは未完了のことに遭遇すると「完了させてスッキリしたい」という欲求が自然と湧き起こります。にも関わらず課題やタスクを完了せずに持ち続けると、それら未完了のことに注意が向き続け、頭から離れなくなるということが起こります。私たちは完了したことを記憶するよりも、未完了のことをより鮮明に記憶する傾向があるためです。
ツァイガルニク効の例
仕事や学び
- うまく行かなかった仕事や失敗した経験の方が記憶に残り、2度とやらないように対策を練るようになる
- できなかったこと、解けなかった問題、解決できなかったことの方が記憶に残りずっと考え続けてしまう。
- 仕事や勉強、タスクなどキリがいいところまでやらないと気になって気持ちが悪い。
人間関係・パートナーシップ
- うまく行った人間関係よりも、うまくいかなかった経験の方がよく覚えている、何度も思い出してしまう。
- 相手から振られると、その体験の方が振った経験よりも記憶に残りやすい。(振る方は自分の中で完了しているため、記憶に残りにくい)
- 「続きは今度話すね!」と言われても、気になってしまう。
ツァイガルニク効果のはじまり
1927年:ソビエトの心理学者ブルマ・ツァイガルニクによって発表され、その後も関連する研究は広く行われています。
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