未完了フレームとは、「未完了」に焦点を当てること。「未完了なこと」「ない」「まだ」なども含みます。
名称 | 未完了フレーム |
意味 | 「未完了」に焦点を当てること。 |
英語 | Incomplete Frame |
訳 | Incomplete =不完全な、未完了の Frame=枠組み |
未完了フレームとは
未完了フレームとは、「未完了」に焦点を当てることを言います。
私たちには「完了したことは忘れ、未完了のことに意識が向き、記憶に残りやすい」という現象が起きます。(心理学でツァイガルニク効果と呼ばれています)
未完了のことに遭遇すると「完了させてスッキリしたい」という欲求が自然と湧き起こります。逆にいうと、未完了なことがあると、そちらに注意が向き続け、頭から離れなくなるということが起こります。私たちは完了したことを記憶するよりも、未完了のことをより鮮明に記憶する傾向があるためです。
この現象を上手く活用する方法の1つとして「未完了フレーム」があります。
未完了フレームの活用
未完了フレームの活用方法として2つの目的があります。
- あえて未完了にすることで「記憶に残したい」とき
- あえて未完了感を持たせることで「完了させたい!」と思わせたいとき
学びに活用する
学びや仕事に上手く活用させることで、効率的に学習や能力を高めることができます。あえて未完了にさせることで、もっと知りたい!気になる!状態を作り出します。
- 新しい学びに取り組むとき
- 資格や試験勉強をするとき
未完了フレームを使わない方がいいケース
これは「完了フレーム」を活用した方がいいときと言い換えることができます。完了フレームを活用すべき時は「記憶から忘れさせたいとき」「しっかりと完了させることが効果的なとき」です。具体的には
- 上手くいかなかったこと
- 途中で「辞めさせられた」こと(子供にはやり切らせる感覚を持たせる)
- 中断してやりきれなかった経験
などは脳の働きとして「記憶に残りやすい」ということが分かっているため、意図的に「完了フレーム」を活用することが大切です。
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