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状態 | Internal State

状態とは、人のある瞬間の〈在り方〉のこと。ある瞬間の精神的&身体的状況のこと。心理的状態、内的状態、感情状態とも言われます。

状態がよい時、私たちは合理的に思考しやすくなったり、冷静な判断ができたり、本来のパフォーマンスを発揮できたりします。逆に状態が不安定であったり、リソースフルでないとき能力もパフォーマンスも発揮されません。

私たちの状態は、いかなる状況においても、パフォーマンス発揮に重要な影響を及ぼします。

名称状態(心理的状態、内的状態、感情状態)
意味ある瞬間の、人の〈在り方〉
英語Internal State
Internal=内の、内面の
State=表象

〈状態〉とは?

ここでいう状態とは、楽しい状態、悲しい状態、モチベートされた状態、など内的な感情の状態のことを指します。この状態は、思考、感情、生理作用から生じるものです。

〈状態〉の概要

〈状態〉とは

  • 習慣的な思考(内的表象/どう考えているか)
  • 肉体的フィーリング(生理作用/どう感じているか)
  • 精神的フィーリング(感情/どんな気分・感情を抱いているか)

の総和のこと。

〈状態〉は変わり続けるもの

心の状態は絶え間なく変化し続けています。それが自然なことで、ひとつの状態に長く留まっていることはできません。

〈状態〉でパフォーマンスが変わる

冷静であればあるほど合理的に思考しやすくなるし、興奮状態であればあるほど思考は遮られ、感情的なエネルギーが増します。この状態とどう付き合っていくかは、自分自身の能力やパフォーマンスの発揮に大きく影響しています。

〈状態〉は選ぶことができる

私たちは、自分の状態というのは、選ぶことができるし、自分でマネージメントすることもできるものです。また場面や環境、状況においてさまざまな状態を使い分けることもできます。自身にとってよい状態を見極め、そのエッセンスを抽出して、トレーニングをすることで必要な時に活用することもできます。つまりは卓越した状態を必要な時に呼び起こし、最適なパフォーマンスを発揮する、ということを意図的に行うことができるのです。

〈状態〉は思考・心・身体に影響する

状態を変えれば心、思考、身体も変わります。逆に他のことを変えれば状態にも影響を及ぼします。これらは相互に影響を与え合っています。パフォーマンス(能力/行動)、及び体験の解釈(思考/内的表象)は心理状態によって左右されます。

〈状態〉の例

  • リソースフルな状態
  • リラックスしている状態
  • 楽しい状態
  • モチベートされた状態
  • 集中している状態
  • 安心した状態
  • 安定した状態
  • 落ち込んでいる状態
  • 不安な状態
  • 悲しい状態
  • 焦っている状態
  • 忙しい状態
  • 無気力な状態
  • 注意力散漫な状態

〈状態〉と変化

私たちは、リラックスしている時と緊張している時では行動が変わります。また物事の捉え方が変わると、気持ちが変わり状態も変化します。その結果、表情が明るくなったり活動的になるなど行動も変わるかもしれません。

何か1つ変えると、他に影響が及ぼされより大きな変化が生じます。このように〈外的行動/身体〉〈内的状態/心〉〈物事の捉え方/思考〉のいずれか1つが変化すれば、他も変化するという関係性があります。

*詳しくはコミュニーケーションモデルを参照ください。

〈状態〉と変化の3要素

このように私たちが変化を起こすとき、この3つの要素が関係しています。状態(内的状態)はその要素の1つです。

変化の3要素

*詳しくは変化モデルを参照ください。

〈状態〉の種類

私たちは普段、さまざまな状態を経験しています。

〈状態〉の種類
  1. 基準の状態
  2. メタ(心理)状態
  3. リソースフルな状態

⑴〈状態〉と基準の状態

私たちはひとりひとり基準となる〈状態〉があります。それはもっとも馴染みがあり、居やすい状態のことです。ただし、「馴染みがある状態」=「もっとも心地いい状態、最もパワフルな状態、リソースフルな状態」であるとは限りません。ただ親しみがあって居やすいというだけかも知れません。

その場合は、状態の基準をよりよいものに選択し直すことができます。→状態の基準の確立ワークへ

⑵〈状態〉とメタ心理状態

悲しみ、葛藤、恐怖、孤独などを感じたとき、さらに「その状態についてどう感じているか?」のことをメタ心理状態と言います。

例えば「試験に落ちて落ち込んでいる=状態」とき、その自身の状態についてさらに「落ち込むなんて良くない」と感じる。それはメタ心理状態にあると言います。

〈メタ心理状態〉の例

ある状態にある時の、メタ心理状態のパターンとして

  • A:そのままを〈観察〉する
  • B:状態を観察してさらに〈解釈〉を入れる

それぞれの場合の例を紹介します。

状態メタ心理状態(例え)
楽しいA 楽しんでるんだな
B 楽しめるって幸せだな〜
リラックスA リラックスしているんだな
B こういうのが心地いいんだな
集中A 集中しているんだな
B 集中していていい感じ!
落ち込んでいるA 落ち込んでいるんだな
B ダメだなぁ
不安A 不安なんだな
B 惨めだ
悲しいA 悲しかったんだな
B こんなことで悲しんでいられない
焦っているA 焦っているんだな
B 焦っているどころじゃない!
気持ちが重たいA 気持ちが重たいんだな
B そんなこと思っちゃいけない

⑶〈状態〉とリソースフルな状態

リソースフルとは、資源に溢れたという意味があります。リソースフルな状態とは、物心両面で資源に溢れた状態であることをいいます。

〈状態〉を変える方法

状態は変えることができます。基準の状態も、変えることができます。そのコツはシンプルで

〈状態〉を変えるコツ
  1. ブレイクステート
  2. ステートマネジメント

⑴〈状態〉とブレイク・ステート

集中して仕事をしている時にふいに「ねぇ!」と呼びかけられたら、集中状態から抜けますよね。このようにある状態に区切りをつけることをブレイク・ステートと言います。

⑵〈状態〉とステート・マネジメント

ステートマネジメントとは、状態を意図的に変えることを言います。「状態は変えられない」と思い込んでいたらもったいない!状態を変える手法を理解することで、望ましい状態へシフトさせることが可能です。

状態を変えるコツ

  • 微笑む/笑う
  • 目線を上げる
  • 深呼吸をする
  • 背筋を伸ばす

といった行動(生理機能含め)を変えることも状態を変えるコツの1つです。感情や状態は内から発生して、コントロールできないものと考えがちです。しかし真実は、外からの影響(行動)を受けて状態が変わることがリサーチでも明らかになってきています。

関連キーワード

関連ワーク

  • 表象システム
  • 指人形アンカリング&パートワーク(状況によってキャラを使い分ける)
  • エクセレントサークル
  • モデリング
  • 状態の基準の確立ワーク

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