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NLPのトリセツ | NLP Manual

NLPとは、私たちの主観的体験を自身の選択によって豊かにする方法を教えてくれます。

NLPとは

NLPの概要

NLPは卓越した結果を残した人たちが「どのようにしてうまくやっているか?」を研究し、それを誰でも使えるようにモデル化したもの。学習や成長を促す知識&手法集です。

そのベースは心理学、認知行動科学、言語学など、複数の領域から応用されてきました。実用的・実践的なものが多くビジネス、スポーツ、教育の分野で広く活用されています。

NLPとは

  • 主観的な体験
  • 言葉の使い方
  • 思考的な戦略

についての実践的な知識とツールの集大成です。

NLPの意味

NLPは、Neuro Linguistic Programingの3つの単語の頭文字をとってNLPと呼ばれています。日本語に直訳すると神経・言語・プログラミングとなり、これは私たちの情報処理プロセスを表しています。(それをそのまま名称にしたようです。)

私たちの情報処理のプロセスは五感(神経)を通して情報をインプットし、それを言葉(言語)でラベリングし、意味づけをします。その意味づけしたものに、これまでの経験・考え方・個人の指向性など(=これまでプログラムされてきたもの)が反応し、行動へと繋がります。NLPではこれら3つの要素について以下を前提にしています。

  1. 五感は、鍛えることができる
  2. 言葉からの影響を、効果的に活用することができる
  3. (内的情報処理の)プログラムは、最適化することができる
頭文字英語意味概要
NNeurology神経/精神どのように〈五感/神経〉を使うか
LLinguistic言語どのように〈言葉〉を使うか
PProgramingプログラミングどのように〈プログラム〉を使うか

NLPの成り立ち

NLPとは1970年代に創られたコミュニケーションモデル。卓越した人々をモデリングすることによって、実践的なツールや方法論が作られました。彼らが実現した偉業が「どのように」行われたか、誰にでもわかるように解明したことからNLPのモデルや、ツールが開発されています。その後も研究&開発は続き、現在は自己開発や変容・目標実現をもたらすためにさまざまな場面で活用されています。

元々は卓越したコミュニケーターたちを研究し、その方法論をモデル化、他人でも同じレベルの結果が出せるようにされたものです。アカデミックな心理学とは区別され、体系的な理論というよりは実用的&実践的なコミュニケーションにおけるモデルやテクニックとしてビジネス、教育、スポーツ業界等で活用されています。

https://ainess-library.com/1279/

NLPの基礎モデル

NLPの基礎となるのが「コミュニケーションモデル」と「変化モデル」です。

コミュニケーションモデル

コミュニケーションモデルは、私たちが「体験をどのように認識し脳内で処理しているのか?」シンプルに表したものです。

変化モデル

変化モデルは「私たちが変化を起こすとき、内部ではどのようなことが起こっているのか?」をシンプルにしたものです。また「何をすると効果的に変化が起こせるのか?」を知るヒントになるモデルです。

変化にも、学習にも、自己開発、問題解決、自己実現にも共通することがあります。それは「これまでと違うように行動する」「これまでと違うように考える」「これまでと違うように感じることを学ぶ」この3要素が影響しあい、結果として変化・成長につながります。

NLPの構造

NLPは4つの要素から成り立っています。下から

  1. NLPの前提 =世界をどう捉えるか?の前提合わせ
  2. NLPの基礎理論=基本的な研究・理論
  3. NLPモデル=研究・理論をシンプル化したもの
  4. NLPアプリケーション=実践で使えるように具体的なプロセスにしたもの

と、重なっているイメージです。この4つのレイヤーをまとめてNLPと言われています。

⑴ NLPの前提

前提とは「世界をどのように捉えるか?」という考え方のこと。これは自分自身が直面している現実に「どう向き合うか?」という姿勢や態度についての共通認識です。

NLPを活用するにあたり、根本となる姿勢はその効果を最大限に発揮するためにもっとも重要です。

https://ainess-library.com/11844/

⑵ NLPの基礎研究・理論

NLPは、様々な業界の先行研究と、卓越した心理療法家のコミュニケーションをモデリングすることから、開発・発展してきました。

人物

  • グレゴリー・ベイトソン:サイバネティクス
  • ミルトン・エリクソン:催眠療法
  • バージニア・サティア:家族療法
  • フリッツ・パールズ:ゲシュタルト療法

学問

  • 言語学
  • 神経学
  • コミュニケーション理論
  • 精神生理学

などさまざまな学問領域を参考に発展してきています。

⑶ NLPモデル

NLPでは、さまざまな先行研究や卓越した人々のモデリング研究をもとに、結果を出すための方法論を「NLPモデル」としてまとめいます。特に1970年代〜1990年代に開発された初期の7モデルが〈伝統的なNLPモデル〉と呼ばれています。

  1. メタモデル
  2. メタプログラム
  3. TOTEストラテジー・モデル
  4. サブモダリティ
  5. 意味(信念・理解・概念など)
  6. SCOREモデル
  7. ニューロロジカル・レベル

この他にも研究は進み、新しいモデルが日々開発されています。

https://ainess-library.com/1347/

⑷ NLPアプリケーション

アプリケーションとは「活用」という意味で、NLPアプリケーションとはこれまでご紹介した前提、理論、モデルをもとに「実践で使うときに役立つものたち」のことです。テクニックやツールとなる部分です。

  • 査定・診断ツール
  • パターン認知のヒアリングやアンケート
  • 解決レシピ
  • 実現ノウハウ

が含まれます。アプリケーション数は2~300あるとも言われていて、目的(アウトカム)に合わせて組み合わせて活用することが可能です。

https://ainess-library.com/1336/

Point!

NLPモデルや、アプリケーション(技法やテクニック)は誰でも、カンタンに学ぶことができます。一度学び、身につけると、一生使える〈人生の礎〉となるスキルです。

ただ目の前の問題解決や目標実現のために、2~300種類あると言われるすべてのアプリケーションを理解して、課題に取り組むのは現実的ではありません。そのため、それらに精通したプロフェッショナルに相談し、適切な解決レシピや具体的プロセスを選定した上で、学びながら取り組むことが効果的です。(この方法を加速学習と言います。)

NLPの活用

NLPは、人を内面からよりよい方向に導くための知識&スキル集です。人が持つリソース(才能、スキル、経験など)への深いアクセスを可能にします。

NLPを活用する〈目的〉は、大きく分けて2つ。問題解決のためか、目的実現のために使われます。さらに活用の〈対象〉は、他者に働きかけるためにも、自分自身を変容させるためにも使うことができます。

他者に働きかける自身に働きかける
目的実現効果的なコミュニケーションが取れる
=相手にポジティブな変化をもたらすサポートができる
・目標実現
・自己実現
・能力開発
=変化をもたらす
問題解決相手の思考プロセス理解
=相手の問題を解決に導くサポートができる
・問題解決
・自己変容
・人間関係の改善
健康状態の向上
=問題の解決に導く

NLP活用の目的

問題解決のため

  • 問題解決
  • 自己変容
  • 人間関係の改善
  • 健康状態の向上

目的実現のため

  • 目標の実現
  • 自己実現
  • 自己開発/能力開発

NLP活用の対象

このようにNLPはさまざまな業界・分野において活用され、発展を続けています。そのためNLPアプリケーションを使う状況・目的によってその活用方法が異なります。NLPスキルを身につけることで、大きく2つの場面・目的で使うことができます。

  1. 他者を動かすため
  2. 自分を動かすため

他者を動かす

  • 相手の思考プロセスを読み取れるようになる
  • それにより相手に合わせたコミュニケーションができるようになる
  • そうすることによって相手を援助したり、動かすことも可能になる
  • 相手の非言語を読み解く方法や、感覚の鋭敏性を高める手法も含まれているため、コミュニケーションにおいて適切に対応できる力が培われる
  • 相手のプログラムを書き換えることができるようになる

自分を動かす

  • 自分の思考プロセスを理解できるようになる
  • それにより自分自身をより効果的に動かす方法・タイミングがわかるようになる
  • そうすることによって自分自身をスムーズに動かすことが可能になる
  • 効果的なイメージトレーニングテクニックが豊富にあり自分を動機付けすることができる
  • 優れた人たちの思考プロセスを、自分にインストールする有効な方法が確立されている(モデリング)
  • 思考と行動の柔軟性を高める手法がいくつも用意されているため行動の選択肢が増え、結果望む目標の実現可能性を飛躍的に高めることができる
  • 自分のプログラムを書き換えることができるようになる

NLP活用の分野・業界

NLPモデルを元にしたNLPアプリケーション活用は、現在世界各国でさまざまな業界・分野で取り入れられています。

業界

  • ビジネス
  • 教育
  • スポーツ
  • 治療
  • 健康分野など

場面

  • コーチング
  • カウンセリング
  • 心理療法
  • マネジメント
  • マーケティング
  • セールス
  • リーダーシップ
  • 親子関係

NLPの特徴

NLPメリット

NLPの特徴を5つに絞ってご紹介します。

  1. すぐに結果が出る
  2. 自分でプログラミングできる
  3. 目的に合わせた解決法(レシピ)が豊富にある
  4. 再現性を持たせられる
  5. 世界における加速学習を可能にする

⑴ すぐに結果が出る

NLP活用の面白いところは、理論や仕組みを理解していなくても結果が出る点です。

私たちはインターネットの仕組みを知らず、理解していなくても毎日ネットニュースやSNSを利用しその恩恵を受けています。私たちの脳や身体についても、仮にその仕組みを理解していなくても、もしも最も効果的な選択・決断・行動ができていたら、常に自身の持つ能力を最大限活用し、その恩恵を受け続けることができるはずです。

NLPは脳内の情報処理や、身体・心・思考の相互作用などの仕組みをもとに、多種多様な問題解決&目標達成レシピが用意されています。そのためそれらを活用した適切なアプローチやサポートがあることで、自身の能力を最大限活かして望む結果を実現させることも可能です。

⑵ 自分でプログラミングできる

自分の思考・言葉・行動のクセを理解することができると、セルフマネジメントが容易になります。NLPは行動だけでは知り得ない、脳内の思考プロセスをも言語化して知る方法があり、それはとても力になります。

⑶ 目的に合わせてたくさんのレシピがある

NLPは基本的なモデルをもとに、さまざまな手法、ツールが開発されてきました。そのため、NLPの基本知識を理解しておくと、困ったときにはその基本のもと多種多様なツール・レシピを目的に合わせて活用できるという大きなメリットがあります。

⑷ 再現性を持たせられる

私たちは誰しも、驚くほど鮮やかに結果を出したり、うまくやった経験があるはずです。しかしそういう時は前に進むことに集中するあまり、うまくいっている時ほどその成功分析をすることを怠ります。

NLPは、優れたコミュニケーターたちの卓越性の研究からスタートしました。しかしそれは他人から学ぶだけでなく、自身の卓越性、成功パターンからも学ぶことが可能です。

NLPのモデリングスキルを理解し、身につけることで自身の卓越性を意図的に高め、再現性を持たせることが可能です。

⑸ 世界における加速学習を可能にする

NLPは「世界におけるパターン」を抽象的なモデルとしてまとめています。そのため物事、出来事、反応そのものではなくその裏側に働いている共通の「仕組み」「パターン」を理解することを助けてくれます。この抽象的な仕組みやパターンを理解できるようになると、自分の能力を、異なる状況にもすぐに応用することができるようになります。ある場面でのスキルを、どこでも、いつでも、どんな状況でも発揮できるポータブルな能力へと転換するのにNLPの知識や方法論はとても役立ちます。

物事の抽象的なパターンを身につける方法は、能力のモデリングとも呼ばれます。モデリングは、段階的に時間をかけて何かを学ぶ従来の学習方法ではなく、最初に全体を短期間で身につける学習方法で加速学習と呼ばれます。

NLPデメリット

逆にNLPのデメリットもあります。

  1. 変化を実感しづらい
  2. 理解するのが難しい
  3. 使い方次第ではただのガラクタ

⑴ 変化を実感しづらい

NLPは、行動や環境の変化に焦点を当てる以上に、目には見えない思考プロセス、心や身体の状態、感覚の鋭敏性や、戦略の変更、信念・価値観の調整や、セルフイメージの調整など抽象度が高いレベルも扱うことが可能です。

行動やパフォーマンス向上のための活用の場合は、すぐに分かりやすい結果・変化を受け取ることができますが、悩みや課題が深ければ深いほど、その結果や変化を本人は実感しづらい傾向があります。

往々にして、人生に関わる本質的な課題・問題は、行動や環境の変化では根本的に解決しません。抽象度が高く、普段なかなか扱わない意識レベルの変容が必要不可欠です。これらの抽象度が高い意識レベルにあるものたちは、すぐに結果がわかったり、実感できるものばかりではありませんが、NLPのアプローチはこれらの意識改革にとても有効です。

⑵ 理解するのが難しい

NLPは理論(論理)と実践(感覚)の両方をミックスさせて初めて腑におちる類のものです。書籍を読むだけ、話を聞くだけ、勉強しただけ、理解しただけではその本質を掴むことは到底不可能です。なぜなら私たちは、頭で理解し、考える以上に感覚によって動かされているからです。NLPはその感覚の部分も理論と同じだけ大切に扱います。

理論を知らずに先に体験すると「なぜ、うまくいったの!?」という不思議な感覚を体験します。(パーソナルセッションでは、多くのクライアントさんが最初にこの体験をされます。)逆に体験をせずに知識だけをインプットしても「よく意味がわからない」となります。(そのため最初に理論的な部分をお伝えすることは基本的に行わず、その方の体験・理解度に合わせて必要なタイミングに必要な理論や仕組みをピンポイントでお伝えしています。)

NLPは自身の経験とともに必要な知識や理論を、都度照らし合わせながら身につけていくものです。いくらノウハウや手順書があっても、その通りやってもうまくいかないことが多いはずです。この点がNLPのデメリットとなりますが、逆にいえばNLPを学ぶ最短の方法は、実践しながら理論を理解していくことです。これがまさに加速学習です。

⑶ 使い方次第ではただのガラクタ

NLPには4つの構成要素(前提、研究&理論、モデル、アプリケーション)があります。これらをすべて統合させる事で、よりカンタンに、より早く、よりスムーズに問題を解決させたり、目的を実現させることができます。

逆に言えば、どれか1つだけではその効果を最大限発揮しきれません。切れ味のいい包丁を持っていても、その包丁を使いこなせる人でなければただの宝の持ち腐れです。また例え包丁さばきが上手でも、料理の経験・腕前がなければ最終的に美味しい料理を作ることはできません。

NLPの4つの要素はそれぞれを理解するだけでもとても有効です。しかし理解することと使いこなせることは全く別物です。実践で活用しなければ、いくら価値のあるものでもただのガラクタとなってしまいます。NLPは知るだけですぐに活用でき結果が出るものもありますが、使い続けることで加速度的に技が鍛えられるものも多いです。つまり早く、カンタンに、結果が欲しいという方にとっては実践と時間がかかりデメリットとなるかもしれません。


Point!

「NLPは卓越性のモデル」集であって「幸せになるためのモデル」ではありません。あくまで自己理解、自分の天才性を発揮させるための実践的な方法論集です。

自分らしいライフスタイル、生きやすい在り方を手に入れるためにはこれにプラスα、well-beingなマインドセットが重要になってきます♪

NLPまとめ

NLPは卓越性の研究からはじまり、それを誰でも活用できるように簡略化(モデル化)されたことから生まれました。

これは誰か1人の成功体験からの「成功法則」ではなく、多くの人たちの「成功の共通法則」をまとめ上げたものです。そのためNLPモデル、アプリケーションは汎用性高く活用することができるのが特徴です。

人の傾向やコミュニケーションの仕組みといった「〈人間〉全般的に共通することが何か?」シンプルに理解するのに役立てることもできます。またご自身の悩みや問題解決、目標実現に使えるアプリケーションを選択しすぐに実践してみることも可能です。

NLPに限らず、私たち自身の思考・心・身体の仕組みを知ること、自分のユニークさを理解し活かすために工夫することは、一生使える何よりも大切な知識とスキルです。Ainessでは「自分を知る」ことを通じて、自分らしく、生きやすい時間を増やすエッセンスをシェアできたらと思っています。ぜひ今できることから、ご自身の生活に取り込んでみてください。

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「知識をもう少し知りたい!」場合はまずはこちらから↓

https://ainess-library.com/instructions-of-brain/

NLPの用語集はこちら↓

https://ainess-library.com/14995/