まとめ記事

心理学のトリセツ | Psychology Manual

心理学とは、私たち「人間の心を理解する」ための学問です。

心理学とは?

心理学は「心の科学」で、私たちがどのような気持ちの時に、どのような行動を取るか、身体はどのように反応するかの心・行動・身体のメカニズムを紐解く学問です。

心理学の概要

心理学とは

  • 行動
  • 身体

のメカニズムを紐解く学問です。

心理学の意味

心理学は英語でサイコロジー(Psychology)で、サイコは〈心〉、ロジーは〈学問・科学〉を意味しています。そのため心理学は心の科学ということができます。

心理学の目的

心理学の目的は、私たち「人間の心を理解すること」です。心はあいまいで、変化しやすく、目で見ることもできません。そんな心ではありますが、心にはどのようなメカニズムや特徴があるのかを学ぶと、人間関係、ストレスマネージメント、自身のウェルビーイングなどに対処する選択肢を増やすことができ、日常生活に役立ちます。心理学は実際の生活や人生への影響が大きい学問領域であると言えます。

https://ainess-library.com/608/

心理学の成り立ち

心理学の歴史> New記事:今後公開予定です

心理学の2種類

学問的な心理学

学問としての心理学は、大学などで研究されている心理学のことで、英語だと「Academic Psychology」と呼ばれます。学問における心理学は大きく2つの分野に分けることができます。

⑴ 基礎心理学

人・動物の知覚・認知・学習・記憶・情動など、基本的な心のメカニズムを研究・解明する分野

  • 社会心理学
  • 知覚心理学
  • 感覚心理学
  • 認知心理学
  • 発達心理学
  • 言語心理学
  • 生態心理学
  • 生理心理学
  • 人格心理学/パーソナリティ心理学
  • 学習心理学
  • 深層心理学
  • 欲求心理学
  • ポジティブ心理学
  • 神経心理学
  • 異常心理学
  • 実験心理学
  • 比較心理学/比較行動学
  • 文化心理学
  • 超心理学
  • 数理心理学
  • 計量心理学
  • 進化心理学
  • etc…
https://ainess-library.com/25109/

⑵ 応用心理学

基礎心理学知識を活かし、目的に合わせて実際の社会で実践・応用していく分野

  • 臨床心理学
  • 教育心理学
  • 学校心理学
  • 産業心理学
  • 組織心理学
  • スポーツ心理学
  • 文化心理学
  • 家族心理学
  • 経済心理学
  • 性心理学
  • 健康心理学
  • 恋愛心理学
  • 交通心理学
  • 空間心理学
  • 環境心理学
  • 工学心理学
  • 災害心理学
  • 犯罪心理学
  • 宗教心理学
  • etc…
https://ainess-library.com/25117/

(*基礎心理学・応用心理学内にリストアップした分類はあくまで目安であり、絶対的なものではありません。またすべての分野・領域を網羅しているわけではありませんので「こんな種類があるんだ」という参考にしていただければと思います。)

ポピュラー心理学

一般的に心理テスト、性格診断、パターン化されたタイプ論・分類などはポピュラー心理学(Popular Psychology)に分類されています。アカデミックな機関で研究されていない、学術的には証明されていない心理学となります。

研究で解明されたことをより多くの人に知ってもらうことで、それらの研究が活かされ、魅力的で使いやすい情報として世の中に届けることができます。そのため「ポピュラー心理学だからよくない」「信じてはいけない」という姿勢よりも、学問としての心理学ではないことを理解した上で、実生活に活用できること、有用なものは柔軟に取り込んでいくということがオススメです。

  • 心理テスト
  • 血液診断
  • 占い
  • フローチャート
  • 性格診断
  • 人格分類
  • 行動パターン分析
  • カウンセリング
  • サイコセラピー
  • etc…
https://ainess-library.com/25126/

学問的心理学とポピュラー心理学の関係性

心理学の2つの分類(学問的/ポピュラー)の関係性の大枠をAiness的に図解してみました。

学問的心理学は、過去の研究を基礎として体系的にまとめられているもので、それをベースに私たちは100年前よりも「人の心」を理解することができるようになって来ています。またビジネスや生活に応用されているものも、多くはその情報を元に発展しているものと考えられます。

ただこれまでも学問として発表されたものがすべて「正しい」わけではありません。これまでの人類の歴史でも、さまざまな前例が覆され常識が変わってきました。学問的でも、そうでなくても、それらを「信じる/信じない」「使える/使えない」のではなく、どれも参考情報として活用し、実際に試して自分の人生に有効かどうかを自ら仮説検証していくことが大切です。

誰でも「自分を知る」ことに興味があります。そして「他人を理解したい」と思い考えたり悩んだりします。学問的心理学も、ポピュラー心理学も、あなたの人生を豊かにするための会話の糸口にしたり、コミュニケーションツールの1つとして学んでいくのがオススメです。