用語

ユーメッセージ | You Message

ユーメッセージとは、「あなたは」を主語にして伝えるコミュニケーション方法の1つ。

名称ユーメッセージ
意味「あなたは」を主語にして伝えるコミュニケーション方法の1つ
英語You Message
You=あなた、 Message=メッセージ

ユーメッセージとは?

ユーメッセージは、「あなたは〜」を主語に、相手の行動や性格、態度などについて自分の視点から言及するコミュニケーションの方法です。

  • 「あなたは、いつも明るいね!」
  • 「あなたって、こういう時いつも○○するよね」

といった表現がユーメッセージの一例です。一見ポジティブな表現でも、受け手によっては評価やレッテルとして受け取られ、抵抗や違和感を生みやすい特徴があります。

ユーメッセージの弊害

ユーメッセージは自分自身の感情や経験に焦点を当てて話すのではなく、自分の視点から「相手」について話すため相手を攻撃的に批判する表現になりがちです。そのため関係の悪化を招くことがあります。

  1. 他責思考になりやすい
    「あなたは〜」と相手を主語にすることで、”自分がこのような感情になった原因や、反応した理由は「あなたが〜したから」”というように、自分の感情や反応の責任を相手に転嫁する思考になりやすくなってしまいます。→ 自分の内側ではなく、相手に原因があるような印象を与えることで対話がしづらくなる可能性が高まってしまいます。
  2. 攻撃的な印象を与えやすい
    「あなたは」が主語になることで、冷静に、建設的に伝えたつもりでも受け手側は「評価・判断」されていると感じやすくなるため、防衛的な反応や感情的なぶつかりを引き起こしやすくなります。→ 結果として、関係性に緊張や距離を生み出しやすくしてしまいます。
  3. 誤解やズレを生みやすい
    ユーメッセージは「自分の主観」をベースに「相手のあり方/思想/行動」を語るため、相手からすると「決めつけられた」と感じさせてしまう可能性があります。→ 本来の意図と受け取られ方がズレてしまうことで、コミュニケーションのすれ違いや誤解につながってしまいます。

ユーメッセージを避けたい理由

ユーメッセージは、一見すると「普通の、当たり前にどこにでもある会話表現」に見えます。しかし、「あなたは」を主語にした表現の根底には、「相手をジャッジする」「相手を変えよう」とする無意識の考え方がある場合も多いです。

そのため時と状況、相手よって関係悪化の火種になってしまいます。大切なのは相手を変えようとするのではなく、自分の感情やニーズに意識を向けること。それがコミュニケーションにおける最初の一歩であり、もっとも重要なポイントです。

アイメッセージとの違い

項目アイメッセージユーメッセージ
主語私は〜あなたは〜
焦点自分の感情・体験相手の行動・性格
効果自己開示・相互理解を促す批判や防衛反応を引き起こすリスクがある
関係性への影響信頼・尊重が育ちやすい緊張・誤解を招きやすい

ユーメッセージは、無意識に使ってしまうことの多い表現ですが、無意識に相手を評価・決めつける表現方法になりやすく、コミュニケーションの質を下げてしまう可能性があります。大切なのは、「自分がどう感じているか」に立ち返り、評価ではなく、感情・ニーズを共有する姿勢です。

  • 「あなたはこういう人」ではなく
  • 「私は、あなたのその言葉を聞いて驚いた」と伝える

そんなふうに、“自分を主語にした表現”へ変えていくことで、対話の質はぐっと変わっていきます。

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