セルフモニタリングとは、自身の行動、考え、感情の変化を観察し、継続的に記録を取ること。
名称 | セルフモニタリング |
意味 | 自身の行動、考え、感情の変化を観察し、継続的に記録を取ること |
英語 | Self Monitoring |
英訳 | Self=自分自身 Monitoring=観察し、その記録を取り続けること |
Contents
セルフモニタリングとは?
セルフモニタリングとは自身の行動、考え、感情の変化を観察し、継続的に記録を取ること。大切なのは自身の行動や表現を、周囲の状況に基づいてどの程度「自ら観察して調整することができるか」です。
セルフモニタリングの対象としては
- 自身の行動
- 自己表現(自分をよりよく見せようという意図を含む振る舞い)
- 非言語的な感情表現
が挙げられます。
セルフモニタリングの特徴
セルフモニタリングに意識して取り組み、習慣化することでストレスマネージメントや、自身にとって有効な行動習慣への改善に効果的です。
セルフモニタリングの傾向
セルフモニタリング能力が低いとき
- 内的な状態をそのまま表現する傾向があります
- 状況やタイミングに関係なく、自身の考え、行動、感情を表します
- 状況に対する観察力と適応能力が低く、自身の内的状態と異なる自己表現をすることは望ましくないと考える傾向があります
セルフモニタリング能力が高いとき
- 自分自身を注意深くモニタリングする傾向があります
- 多くの場合、状況や社会的背景を敏感に観察して感じ取り、行動します
セルフモニタリングの効果
ストレスマネジメントに効果的
セルフモニタリングで大切なのはどのような時にストレスを感じるのか、どんな時に心地いいのか、その違いに「気づく」ことです。
- ストレスが起こる状況(ストレッサー)
- その時の思考
- その時の感情や気分
- その時の生理的な反応
- 具体的な行動
など、自分に何が起こっているのか?を観察することにより、自身の傾向を掴むことができるようになります。ポイントは「具体的」で「客観的」な事実を観察し、記録することです。
有効な行動習慣を身につけることができる
行動習慣改善のためのセルフモニタリングで大切なのは、どのような時に、どんな行動をしていて、それがどんな結果に結びついているかに「気づく」ことです。
例えば睡眠の質を高めるための行動習慣に改善したいとき
- 睡眠記録をとる(就寝時間、起床時間、睡眠時間)
- 睡眠前の行動記録を取る(スマホ利用、お風呂の時間、飲酒の有無、部屋の状況など)
- 前日の活動量
などの観察と記録を取ることによって、睡眠の質の向上にはどのような調整が必要かを検証し、実践していくことができるようになります。
セルフモニタリングの種類
- 行動記録をつける(行動のセルフモニタリング)
- 体調記録をつける(身体のセルフモニタリング)
- 睡眠記録をつける
- 感情記録をつける(感情のセルフモニタリング)
- 思考記録をつける(思考のモニタリング)=何について、どのように考える傾向があるのか?
セルフモニタリングの成り立ち
アメリカの社会心理学者マーク・スナイダー(1974)によって提唱された概念。自分の「行動」「自己表現(自分をよりよく見せようという意図を含む振る舞い)」「非言語的な感情表現」を、周囲の状況に基づいてどの程度自分で観察して調整することができるかを表しています。
関連
用語
- 認知行動療法