「来年はどんな一年にしたいですか?」
そう問いかけられると、少し背筋が伸びるような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。私たちは普段「やらなきゃいけない目標」「達成しないといけないタスク」に目が向きがちで、なかなか本当に自分が望むこれからのことを考える機会というのは、意外に少ないのかもしれません。
ライフデザインでは、「人生のゴール設定」はとても大切なプロセスの1つです。人生におけるゴールとは、未来のどこかにある“ひとつの通過点”。そこに到達することが目的ではなく、そこへ向かって自然と歩み出したくなる “未来の自分への風向き” のようなもの。
ライフデザインにおいて「人生のゴール設定」は、とても大切なプロセスのひとつです。
ここで言うゴールとは、未来のどこかにある “ひとつの通過点”。
そこに到達すること自体が目的ではなく、
「その方向に向かって自然と歩きたくなる」 —そんな未来の自分から吹いてくる風向きのようなもの。
旅行に行くとき、目的地があるだけで旅の流れや準備が整っていくように、人生にもその時々の “向かいたい場所” があると、歩みが軽くなります。今回のゴール設定ワークでは、
「やらされ感のある目標」から離れて、“本当に望む未来を思い出す” ゴール設定の仕方 をお伝えしました。
人生のゴール設定とは?
人生におけるゴールとは、「こうなっていたら最高だな」と感じる未来の状態のこと。そしてゴール設定とは、自分の未来の通過点を、最高の状態として事前に描いてみるものです。
まず、未来について考えるときに大切なのは、達成できるかどうかではありません。“その未来に自分が存在しているとしたら?”という前提で、未来の景色を描いてみる―それがマイトリセツのゴール設定の第一歩です。ゴールは “ワクワクする未来の通過点”。山頂ではなく「このあたりの風景、いいな」と感じる場所。未来を描くことで、人生の方向性はだんだんとクリアになっていきます。
ゴール・ビジョン・目標・アウトカムの違い
「未来を設定するフレームワーク」は、いろいろなものがあります。その中でも特によく聞くのが「ゴール」「ビジョン」「目標」ではないでしょうか。それぞれの違いについてと、あまり馴染みのない「アウトカム」という概念もお話しさせてもらいました。簡単にご紹介すると。。。
- ゴール:未来の通過点
- ビジョン:ゴールの集合体が生む大きな方向性
- 目標:ゴール実現のための、具体的で期限のあるマイルストーン
- アウトカム:ゴール地点に到達したときの状態や感覚
特に大切なのは「アウトカムの概念を知らないと、ゴール設定は失敗する」ということ。ゴールを描いたあと、“それが実現した状態とはどんなもの?” ということを予めイメージして、言語化しておくことで、人生におけるゴール実現がとても安定して、スムーズなプロセスになります。
こんな時にオススメ!
- 来年の方向性を整えたい
- 目の前のやることばかりに追われる日々で、本当に望む未来が曖昧になっている
- 「やらされ目標」に疲れてしまった
- 自分の未来のイメージが薄くなっている
- 行動につながる“質の良いゴール”を作りたい
人生のゴール設定でわかること
ゴール設定は、未来を「決めつける」作業ではありません。自分にとってどんな未来が心地よいのかを探っていくプロセスです。そのために、マイトリセツでは「ゴール設定のための8つの質問」を使って未来を丁寧に言語化していきます。一部をご紹介すると…
- 自分が本当に望んでいることは何か?
- そのゴールが実現したとき、どんな環境で生きているのか?
- すでに活用できる資源は何か?これから必要なことは何か?
- 実現の過程で起こりうる変化(プラスもマイナスも)は何か?
- その未来に向けて、今日からできる“具体的行動”は何か?
こうした問いを通して、未来の姿をビジュアライズし、言葉として丁寧に落とし込んでいきます。最初は少しむずかしく感じても、この問いを繰り返すことで “効果的なゴール設定の仕方” が自然と身についていきます。そして、何より大切なのはゴールが自分にとって魅力的すぎる状態をつくること。「これ、叶えたい!」「その未来に向かいたい!」
そんなふうに、思わず動きたくなる感覚が生まれたとき、それが最も効果的なゴール設定です。一度この状態を体験すると、人は不思議と“動かずにはいられなく”なります。これが、マイトリセツのゴール設定が持つ面白さであり、力でもあります。
【ご感想】未来の自分とつながる
\講義のシェアタイムとご感想から、特に印象的だった声をご紹介/
- 「アウトカム・目標・ゴール・ビジョンの違いが腑に落ちて、クリアになった」
- 「ゴールは、楽しみながら描くものなんだと気づいた」
- 「主語を変えたら、まったく違うゴールが見えてきた」
- 「未来の自分が笑っている姿が見えた」
- 「ぼんやりした状態を、そのままシェアすることが未体験だった」
未来を語る恥ずかしさも含めて、うまくゴールが掴めないときもあって当然ですよね。ただその状況でも“安心して話せる環境だからできたことに感謝です” とメッセージをくださったご参加者の方も。本当によかったです!
【ひとこと】ゴール設定が“自分ごと”に変わる瞬間
今回とても印象的だったのは、参加者のみなさんの中で「ゴール設定」に対する概念そのものが書き換わっていく瞬間を、何度も見られたことでした。
- ゴールってもっと絞り出さなきゃいけないものだと思っていました
- これまで望みがうまくいかなかったのは、アウトカムを設定していなかったからなんだと腑に落ちました
- ゴール=具体的な人数や指標を決めることだと思っていたけれど、人生のゴールってそうじゃないんですね
そんな声が次々に出てきて、驚きや納得の表情に変わっていくのがとても楽しい時間でした。マイトリセツで扱うゴールは、数字で縛るものでも、苦しんで絞り出すものでもありません。未来の自分が「このあたりの風景、好きかも」と感じるやさしい通過点のようなものです。
人生にもゴールという通過点を置いてみる、という視点を入れるだけで、自分の未来が立体的になり、そこへ向けた行動が自然と生まれていきます。“ゴールの描き方そのもの”が変わると、人生に流れ込む風の向きまで変わってきます。
これまでパーソナル・セッションでも何度も立ち合わせてもらっていますが、今回はその”描き方”の背景や構造をご紹介できたこと、そしてそれを知った皆さんのゴールについてのイメージがどんどん描き変わっていく瞬間を見れたことが、私はとてもうれしかったです。
【おわりに】
ゴール設定は、“未来を決める作業”ではなく未来の自分とつながる時間です。ふわっとしていても、いくつあっても、途中で変わっても大丈夫。大切なのは、「自分が本当に望む未来」を思い出すこと。そしてその1つ1つを、しっかり意志を持って描いていくことです。
もし、ひとりで考えるのが難しいと感じることがあるときには、未来づくりを一緒に整えるパーソナルセッション(ゴール設定セッション)もご用意しています。ひとりでは言語化しづらい未来も、誰かと一緒に見つめることでふっと輪郭が現れることがあります。興味がある方は、こちらご覧ください。あなたにとっての ワクワクするような“未来の通過点” を、たくさん描いていけますように!
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