コーチングって何のためにやるの?何を目的にやるの?そんな疑問を持っている方に、どんな時に、どんな場面でコーチングが活用されているかをご紹介していきたいと思います。
コーチングの目的地設定
コーチングとは、人生における目的地を明確にして、現在の出発点からその目的地まで、より快適に、より短時間で連れていくための継続的なサポートのことです。
目的地をどこにする?
その目的地の設定が
- 「人生について」という大きな枠組みなのか
- 人生の中の「仕事について」の枠組みなのか
仕事といっても… - 「自身のキャリアについて」なのか、それとも
- 「組織の中での能力開発のため」なのか
その目的地設定によって、さまざまな種類のコーチングがあります。
どんな場面でコーチングを使う?
特に「どんな場面でコーチングを使うか?」が1つのポイントです。様々な使い方ができる「コーチング」ですが、企業内でのコーチングと、個人の自己実現のためのコーチングはそのそもそもの目的が異なります。
コーチングは背景・目的・場面ごとに合わせて活用できるので「人生のこんな場面で使えるのね!」「あぁ〜こういうので困っている時にはサポートが受けられるんだ」というように人生をよりよくする選択肢を1つでも多く知れる機会にしてもらえたらうれしいです。
コーチングが使われる2つの場面
コーチングは、どこで活用されるか?により大きく2つに分けることができます。
企業で活用されるコーチング
企業の中でもコーチングが活用されています。経営層メンバーの能力開発のためのエグゼクティブ・コーチングや、マネージャー&リーダー育成のためのコーチング、他にも「チームが最高の成果を出す」戦略マネジメントのためのコーチングなどがあります。
個人の自己実現のためのコーチング
個人の自己実現や能力開発のためもコーチングが取り入れられています。ビジネスコーチング、ヘルスコーチング、恋愛コーチング、ストレスコーチング、英語コーチングなどは〈特定の悩みや目的〉に焦点を当てた特化型コーチングと、それらをトータルで人生で起こるあらゆる側面においてサポートするライフコーチングがあります。
企業内のコーチング
〈活用される場面〉の1つ目で挙げられるのは「企業内でのコーチング」です。
アメリカで自律型の人材育成方法として企業に導入されたことをきっかけに、役職者の能力開発のためのコーチングや、より具体的な問題解決&目標達成手法としても活用されています。
①-a. 役職者の能力開発
- エグゼクティブ・コーチング(経営者、エグゼクティブの企業目標に合わせた能力開発)
- 企業コーチング(マネージャーやリーダーの育成)
①-b. 問題解決や目標達成、能力開発に
- シチュエーション・コーチング(ある状況での、特定の行動強化&改善に焦点を当てて能力を高める)
- トランジション・コーチング(仕事や役職が変わる際の移行サポート)
- プロジェクト・コーチング(チームが最高の成果を上げるための戦略マネジメントのため)
個人の自己実現のためのコーチング
〈活用される場面〉の2つ目は、個人の自己実現のためのコーチングです。
個人の悩みにはついて多くは問題(解決)に焦点を当てるものがほとんどです。それに対してコーチングは、目標に焦点を当てその人が持つ才能・力を引き出すことを通じて、問題解決だけでなく個人の人生を「よりよく」する、という新しい視点からアプローチしていきます。
そして人生にはさまざまな側面がありますが、特定の分野に特化して取り組みたいと考える時に活用できるのがその悩みの解決や目標達成に特化したコーチングです。
②-a. 人生のあるエリアに特化したコーチング
ビジネスコーチングであれば人生の中の〈仕事〉についての側面に、ヘルスコーチングであれば〈健康〉についての側面に特化して取り組みます。
- ビジネスコーチング
- ヘルスコーチング
- パートナーシップ・恋愛・夫婦関係
- 家族・人間関係
- ファイナンシャル
②-b. スキル・能力upのコーチング
あるスキルや能力を上げるためのコーチングです。
- 英語
- スポーツ
②-c. 移行期の悩みに特化したコーチング
人生にはさまざまな移行期がありますが、それぞれの〈移行期〉特有の悩みに対処したり、スムーズに変わっていくためのコーチングです。
- 転職
- 結婚
- 出産
②-d. 具体的な悩みに特化したコーチング
より具体的な「悩み」に特化したコーチングもあります。
- ストレス・コーチング(ストレスマネジメントのため)
②-e. 人生全般を扱うライフコーチング
上記②a~dに挙げた人生のすべての分野&側面を統合的にサポートするコーチングもあります。それがライフコーチングです。
人生には、様々な変化(あるステージから別ステージへ変わる時)がありますが1つの変化は、人生におけるすべてのエリアに影響を及ぼします。仕事において変化があれば、家庭、健康、余暇へも影響します。このように変化し続ける人生において、その移行に効果的に対応できるよう継続的にサポートするのがライフコーチングです。
統合的なコーチング
企業におけるコーチング活用について、全社的にコーチングを導入しようとする場合には、経営者・マネージメント層・メンバー層と、全階層にコーチングを導入する方法があります。
個人における自己実現においては、人生におけるすべてのエリア*1を統合的にサポートするライフコーチングがあります。
*1:ex.キャリア、心身の健康、人間関係、経済状況、余暇の過ごし方)
活用場面 | 特化型のサポート | トータル/全体的なサポート |
①企業における目標実現 | 〈問題解決・目標達成・能力開発〉 ・エグゼクティブ・コーチング ・企業コーチング ・シチュエーション・コーチング ・トランジション・コーチング ・プロジェクト・コーチング | 全階層コーチング |
②個人の自己実現 | 〈人生のある側面に特化〉 ・ビジネスコーチング ・ヘルスコーチング ・恋愛コーチング 〈特定のスキル・能力に特化〉 ・英語 ・スポーツ 〈ある移行期に特化〉 ・転職 ・結婚 ・出産 〈悩みに特化〉 ・ストレス・コーチング | ライフコーチング |
まとめ
企業内で活用する?自分自身の人生に活用する?
コーチングは活用される場面として
- 企業内で活用される
- 個人の自己実現のために活用される
という2つに分けることができました。
さらにどのような変化を加速させたいか?によって
- 特化型コーチングで、ピンポイントに変化・成長を促進させる
- 統合的コーチング(ライフコーチング)で、本質的な変容を促進させる
という選択肢があります。
悩みは具体的?抽象的?
何か悩みや課題がある時に、その悩みが具体的であればあるほど「特化型コーチング」を選ぶことでアウトカムの実現を加速させていくことが可能です。
逆に悩みが複雑に絡み合っているように感じたり、どうやっても一人ではうまく整理できないと思う時は「統合的コーチング」であるライフコーチングを活用することで、より深く自己認識についての気づきと発見を加速させ、人生を変容させていくことが可能です。
ご自身にとって必要な選択肢について、より詳しく検討してみることオススメです。