用語

普遍的な変化のサイクル | Universal Cycle of Change

自然に四季があり、そのサイクルに合わせて変化をし続けていくように、私たちの人生にも同じようなサイクルがあるとする心理学的な考え方の1つ。

名称普遍的な変化のサイクル
意味人生には普遍的な変化のサイクルがある、とする考え方
英語Universal Cycle of Change

普遍的な〈変化のサイクル〉概要

変化のサイクル:7つのステージ

ステージ概要
1創造新たなはじまりの段階
2成長物事が成長し、発展をしていく段階
3成熟システムが整い安定する段階
4動乱システムが(成長を続けた結果)複雑になり、問題が起こり始める段階
5(カオス)システムが崩壊し、カオスになる段階
6手放し(システムのバランスを整えるため)不要なものを手放す段階
7休眠次の新しいサイクルに向けて準備を整える段階

【1】創造

「創造」は新たなはじまりを意味します。

多くの場合、はじまりは

  • 小さな発見
  • ちょっとしたアイデア
  • 普段とは異なる方法を試すこと
  • ふと閃いたワクワクする計画
  • 偶然の出会い

などから始まります。

【2】成長

「成長」は物事が成長し、発展をしていく段階を意味します。

  • ちょっとしたアイデアから定例会を開催することになる
  • 新しいプロジェクトにアサインされる
  • 新しい人と、共に仕事をするようになる
  • 気の合う人と、共に時間を共有することが増える

など、行動が習慣となって新しいシステムが発展していきます。

【3】成熟

「成熟」は(システムが発展し続け)安定した状態に入ったことを意味します。最も効率よくシステムが機能する段階です。

  • 定例会が人気になり、参加者が増え活気が溢れていく
  • 仕事の結果も出しながら、すごく充実している
  • 仕事の連携がスムーズで、効果的に回っている
  • いいパートナーシップが築け、とても幸せ

【4】動乱

「動乱」はシステムが成長を続けた結果複雑になり、異変が起こり始める段階を意味します。

  • 定例会の参加者からの要望やフィードバックが増え、対応が煩雑になってきたことに気がつく
  • 仕事で同じプロジェクトにも関わらず、以前のようにワクワクしない時があることに気がつく
  • 仕事においてコミュニケーション機会が減っていることに気がつく
  • パートナーシップにおいて、話が合わない部分があることに気がつく

これまでと同じように取り組んでいるにも関わらず、うまく行かない現象が起こったり、違和感や異変に気づき始めるときのことを指します。これが動乱の兆しで、環境からのフィードバックと捉えることができます。

【5】カオス

「カオス」とはシステムが崩壊した段階を意味します。

  • 定例会の参加者からのクレームが入る
  • 仕事においてミスをしたり、結果が出せないことが起こる
  • 仕事におけるコミュニケーションミスや感情的軋轢が顕在化し、対立状態になる
  • パートナーとの関係性に亀裂が生じる

カオスは物事が複雑化しすぎた結果、すでに機能しなくなっていたシステムが崩壊する状態です。

*ただここは必ず通らなければ行けないステップではありません
【4:動乱】の段階で、環境からのフィードバックに気づき適切に対処していくことで【5:カオス】をスキップして【4:動乱】→【6:手放し】へのスムーズなサイクルを実現することが可能です。

【6】手放し

「手放し」とは、システムのバランスを整えるために不要なものを手放す段階を意味します。

物事の複雑性が増してしまうと、全体的なバランスを整えるために何かを手放す必要が出てきます。

  • 定例会を定員制にする
  • 仕事において、やりたいことを見極め別プロジェクトにアプローチする
  • 以前のやり方を手放し、仕事におけるコミュニケーション方法や心理的&物理的距離感を変える
  • パートナーシップにおいて、本当に大切にしたいことを明確にし、それ以外はこれまでと異なる方法で取り組むことにする

多くの場合、人生のサイクルにおける手放しとは

  1. 環境の手放し(人間関係のアップデート、物の断捨離、場所の変更)
  2. 行動の手放し(辞めること、変える行動を明確にする)
  3. 信念の手放し(自分自身を制限するような信念・観念・思い込みのアップデート)

を意味します。これらを見直すことで、心・思考・時間・身体にゆとりが生まれ、次への新しい創造のためのスペースづくりを促します。

【7】休眠

「休眠」とは次の新しいサイクルに向けて準備を整える段階を意味します。

  • 定例会を1ヶ月お休みにして、新しい開催方法を模索する
  • 仕事で次のプロジェクトが決まり、それまでの間有給を活用する
  • パートナーシップにおいて、お互い別々で過ごす機会を持つようにする

人生では一人で過ごし、内省する機会も必要です。アクティブ&ポジティブに休むことで、これまでを整理しこれからの活力を蓄え、次への構想を練る重要な時間になります。

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