チャンクダウンとは、1つ情報(のかたまり/チャンク)を複数の情報へ変えること。
名称 | チャンクダウン |
意味 | 1つ情報(のかたまり/チャンク)を複数の情報へ変えること |
英語 | Chunk Down |
訳 | Chunk=かたまり Down=下に |
チャンクダウンの概要
チャンクダウンは、大きなかたまりから、小さなかたまりへと、情報の〈切り分け方を変える〉ことを言います。
例えば〈乗り物〉という情報(1つのチャンク)を、小さく具体的にすると〈車、船、自転車、バイク、タクシー、バス、飛行機…〉と細分化することができます。このことを「乗り物をチャンクダウンさせると、車、船、自転車、バイク、タクシー、バス、飛行機と言える。」というようになります。
人間が短期で記憶できる情報は4つほどであるということが研究で発表されています(マジカルナンバー4)。そのため普段私たちは、情報を自分が保持できる形(大きめのチャンク)で記憶しているため、そのサイズだと適切に行動できない場合があります。そのためそれをチャンクダウンさせてより小さなかたまりとして捉え直すことで、具体性と実行力を高め、スムーズに行動することができるようになります。またチャンクダウンをし続けていくと、それは感覚に基づいた現実(見る・聞く・感じる・味わう・匂う)に到達します。

チャンクダウンのメリット
チャンクダウンすることにより
- より具体的で正確な情報を提供してくれる
- 行動しやすくなる
- 分析できる
- 具体性が高まる
- 実行力が高まる
チャンクダウンの例
- 〈目的〉をチャンクダウンすると
- 「その目的を実現させるために、どんな行動の選択肢がありますか?」(目的実現のための選択肢)
- 1つの目的を実現させるための方法を複数考えてみる。
- 〈フレームワーク〉をチャンクダウンすると
- フレームワークを、具体的事象に落とし込んでみる。(モデルを事象に応用する)
- 〈コンセプト〉をチャンクダウンすると
- イベントのコンセプトを、どう具現化していくか考える。(目的の具現化・計画化)
- 〈感情〉をチャンクダウンすると
- 「楽しかった〜!」「(具体的に)何が楽しかったの??」(解像度アップ)
- 〈価値観〉をチャンクダウンすると
- 「仕事において大切にしている挑戦って価値観は、どんな時に感じるの?」(具体的事象)
- 〈信念〉をチャンクダウンすると
- 「それが“正しい”というのは、どの出来事からそう考えていますか?」(証拠の提示)
- 〈人〉をチャンクダウンすると
- 「この人嫌だ」「(具体的に)その人のどの部分(行動/考え方/方法など)が嫌なの?」(人をパートに分ける)
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