アウトカムとは、(未来の)結果・成果のこと。「自分が欲しいもの」「望ましい状態」のこと。
名称 | アウトカム |
意味 | 結果・成果のこと「自分が欲しいもの」「望ましい状態」のこと |
英語 | Outcome |
訳 | 結果 |
アウトカムとは?
アウトカムとは未来に「自分が何を欲しいか」「どんな状態を望んでいるか」その内容のことをいいます。
自分らしい人生を送るにあたり「自分が何を望んでいるか?」というアウトカムを持つことにより現状と望んでいる状態との「違い」に気がつくことができるようになります。「違い=ギャップ」を認識することで、そのギャップを埋めるために「何をすべきか」という具体的な行動が明確になります。あとは行動をして望んでいる状態へと近づいていくことで、アウトカムを実現させていきます。
アウトカムの役割は、違いに気づかせてくれること
アウトカムを明確に設定することによって、初めて「今:現状」と「未来:望む状態=アウトカム」の違い/ギャップを認識することができます。
アウトカムを設定しない限り、問題や課題は解決されない
何かに問題を抱えているときにその問題自体に目を向けるのではなく「本当にありたい状態は何か」のアウトカムを明確にしない限り、目の前の問題解決のために行動しても望ましい状態への行動はしていないことになるため、いつまで経っても「自分が望む状態」になることはありません。
「自分が本当に何を望むか」を丁寧に見つめ、それをアウトカムとして明確にして初めてすべき行動が明確になります。つまりアウトカムを決める前に、行動しても非効率で非効果的です。
アウトカムを適切に設定する心の技術は、段階を経過して働きます。本当に的確なアウトカムを設定したいなら、どの段階にも、それに先行する段階が完了するまでは入ってはいけないということをしっかりと認識しておく必要があります。
アウトカムは、達成目標・ゴール・目的とは異なる
アウトカムとは、自分が欲しいもの、望む状態です。これは現実的で、達成可能な条件に見合ったものとして慎重に設定するべきものです。そのためビジネスにおける達成目標や、ストレッチしたゴール設定とは異なります。
コーチングの基本は、アウトカムを持つこと
コーチングは問題そのもの(何が嫌か?何を避けたいか?という問題思考)よりも「何を実現したいか?」というアウトカムに焦点を合わせた手法です。アウトカムが決まると、どんな問題を解決していく必要があるかが明確になります。
アウトカム設定のポイント
- 視覚・聴覚・身体感覚の3つの感覚についてすべて明確に言及されていること
- 最終的な「実現/終了」ポイントが明確なこと(TOTEモデルのEXITポイント)
実現ポイントが不明瞭だと、行き詰まり状態を引き起こしたり、思いつきで行動を終了させたくなったり、目的に向けた行動をしなくなってしまいます。そのため、何を根拠に終わるかを明確にします。
アウトカム思考
アウトカム思考とは、与えられた状況において自分が欲しいものが何かを明確にする考え方のことを言います。「自分は何を望むか」について考える習慣があること、それ自体が思考スキル、能力となります。
「アウトカム思考」の逆は「問題思考」で、間違っていること、問題、ミスや望まないことについて焦点を当てる、考える思考習慣のことを言います。
メタアウトカム
メタアウトカムとは、アウトカムを〈超えた〉さらにその先のアウトカムのこと。
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