用語

メタ | Meta

メタとは、「高次の」「上位の」「超越した」という意味の接頭語で、一段上のレベルからの視点を表す言葉。ある学問や、視点の外側にたって見る事。

名称メタ
意味「高次の」「超越した」
英語Meta
Meta=高次の、後ろの、超えての意味を持つ英語の接頭辞

メタとは?

言葉の前につけて「高次の」「上位の」「超越した」という意味を持ちます。

メタアウトカム

メタアウトカムとは、アウトカムを〈超えた〉さらにその先のアウトカムのこと。

メタ心理状態

メタ心理状態とは、自身の状態について〈さらに〉「どう感じているか?」のこと。例えば「疲れている自分自身(状態)に、怒りを感じる(メタ心理状態)」など。

メタ表象システム

メタ表象システムとは、表象システムを〈さらに高次のレベルから〉「捉えている」状態のこと。(メタ表象システム=デジタルシステム、言語システムとも表現することができます。)

具体的には、視覚情報や聴覚情報をそのまま「イメージ」や「音」として捉えるときは表象システムによって処理されています。しかし「イメージ」や「音」を〈さらに〉「言葉に置き換えて意味づけをする」ときは、メタ表象システムによって処理されています。

感覚情報(表象システム)を俯瞰して、さらに言葉に置き換える(メタ表象システム)ということをしているからです。

  • イメージや音をそのまま情報として処理する = 表象システム
  • 視覚情報・聴覚情報を〈さらに〉言葉に置き換えて意味づけを行う = メタ表象システム

メタ触運動覚

メタ触運動覚とは、感情のこと。「自分の感覚(フィーリング)や経験」について〈さらに〉それについて抱く気持ちが「感情」ということができるためです。

ex.「息苦しい」と感じたこと(フィーリング)について「不安」という感情が生まれたとします。このとき「息苦しい」と感じたのは触運動覚ですが、それについてさらに「不安」という感情を抱くとき「不安」はメタ触運動覚と言えます。

メタ認知

メタ認知とは、自分の精神状態をモニタリングすること。「客観的な自己」や「もうひとりの自分」と表現することができます。知覚位置でいう「第3ポジション」「メタポジション」のこと。

メタプログラム

メタプログラムとは、私たちが無意識に持っている物事を認識&解釈する時に使われるフィルターこと。人の行動原理や、行動パターンを理解するために使える分析方法の1つです。

自分が持つ認知のパターンや解釈のクセを知ることで、自己理解を深めるために活用することができます。

メタポジション

メタポジションとは、体験を眺める位置/方法(知覚位置)のうちの1つで、観察者の視点(外側からの客観的な視点)に立って体験を眺めること。第3ポジションとも言います。

メタモデル

メタモデルは、会話を〈さらに〉抽象的にパターン化した言語モデル。「話している内容(what)」ではなく「人の話し方(how)」に焦点を合わせて会話をパターン化したもの。メタモデルを活用することで、不明瞭な会話から、明確で具体的な情報を引き出す方法(会話の傾向と、それに対する質問パターン)を知ることができます。

メタメッセージ

メタメッセージは、メッセージが持っている本来の意味を超えて、別の意味を伝えているメッセージのこと。「楽しみだね」と言いながら、声のトーンが低く顔が暗い場合、言語メッセージは「楽しみ」だが、メタメッセージは「別の意味がある」と解釈することができます。