ストレスとは、外側からかかるの圧力や刺激のこと。
名称 | ストレス |
意味 | 外側からかかるの圧力や刺激のこと |
英語 | Stress |
訳 | Stress=圧力、〔精神的な〕ストレス、緊張 |
ストレスとは?
もともとは物理学の分野で使われれいて「外側からの圧力によって歪みが生じた状態」のことでした。そこから医学や心理学の領域で、こころや身体にかかる外部からの刺激によって生じたゆがみや、身体的な反応のことをストレスといいます。
ストレスの種類
ストレスにも「快ストレス」と「不快ストレス」の2種類あります。
快ストレス
その刺激があることによってやる気が出てきたり、いい緊張感が生まれる、メリハリのある状態になるなど。その原因となるストレスのこと。(「刺激をもらいました!」「やる気が出ました!」と思える状況など)
不快ストレス
その刺激が、過度な緊張感を生み出したり、重すぎるプレッシャーになるなど、「心身に負荷をかけすぎて回復するのが困難な状態」になる。その原因となるストレスのこと。(「荷が重くてプレッシャーだな…」という状況など)
ストレスの原因
ストレスの原因のことを「ストレッサー」と言います。
物理的ストレッサー
温度(暑さ寒さ)や光、音(雑音)など物理的な環境的刺激のもの。
化学的ストレッサー
化学物質や金属、アルコール、薬物、食品添加物、タバコといった化学的刺激のもの。
生物的ストレッサー
炎症や感染などの影響による生物的刺激のもの。
心理・社会的ストレッサー
社会的ストレッサーとは、経済の問題、仕事上の人間関係、情報過多、社会問題、家庭問題などの社会的なストレスのこと。
心理的ストレッサーは、不安、緊張、イライラ、モヤモヤ、焦りなどの感情的刺激。
ストレス反応
ストレス反応とは、私たちが持つ恒常性(ホメオスタシス:安定性や一定性を維持する能力)によって、刺激から回復するときに起こる反応です。ストレッサーによって引き起こされる反応は3つに分けることができます。
心理面
元気がなくなる、イライラする、不安、焦り、気分の落ち込み、興味関心の低下、無気力など
身体面
頭痛、不眠、肩こりや腰痛、目の疲れ、胃痛、食欲低下、身体のだるさや不調感など
行動面
仕事でのミス、不注意、注意力散漫、飲酒や喫煙・食事量の増加、消極的、引きこもりがちになる、落ち着きがないなど
これらのストレス反応が重なってみられる、もしくは3ヶ月以上続く場合は、過剰な不快ストレス状態に陥っているサインです。自分に合ったストレス対処法を取り入れて歪みを回復させる必要があります。
ストレスの対処法
ストレスマネジメントやストレスコーピングと呼ばれ、ストレッサーに適切に対処するために意識的に行う「行動」や「思考の転換」のことをいいます。
ストレスの成り立ち
カナダの生理学者ハンス・セリエによって1930年代にストレスの研究がされたことがはじまりとされています。その後、ストレスが身体に及ぼす影響についての研究も多く行われてきています。近年では、ストレスとうまく付き合う・軽減する方法を取り入れることが健康に重要であるということも研究で明らかになってきています。
関連
用語
- コーピング
- ストレッサー
- ストレス解消