自然に四季があり、そのサイクルに合わせて変化をし続けていくように、私たちの人生にも同じようなサイクルがあるとする心理モデルのひとつ。どんな物事にもはじまり→ 成長→安定→違和感→手放し→準備という流れがある、という考え方に基づいています。
| 名称 | 普遍的な変化のサイクル |
| 意味 | 人生には普遍的な変化のサイクルがある、とする心理モデル |
| 英語 | Universal Cycle of Change |
この記事でわかること
- “普遍的な変化のサイクル”とは何か
- 7つのステージの意味
- 日常や人生の変化にどう役立つか
- 自分の現在地を知るヒント
普遍的な〈変化のサイクル〉概要
変化は一直線に、右肩上がり、ということではありません。このモデルでは、そのサイクルを7つのステージ に分けて整理します。
- 創造(Creation):新たなはじまりの段階
- 成長(Growth):物事が成長し、発展をしていく段階
- 成熟(Maturity):システムが整い安定する段階
- 動乱(Turbulence):システムが複雑になり、問題が起こり始める段階
- カオス(Chaos):システムが崩壊し、カオスになる段階
- 手放し(Release):システムのバランスを整えるため不要なものを手放す段階
- 休眠(Dormancy):次の新しいサイクルに向けて、準備を整える段階
どれかが良い・悪いということではなく、「今、どのステージにいるか」を知ることで無駄な焦りや混乱を減らし、次の動きを決めやすくなるというメリットがあります。
7つのステージと特徴

【1】創造|新しい始まり
新しい流れが生まれるタイミング。小さな“火種”が芽生えるような時期です。
多くの場合、はじまりは
- 小さな発見
- ちょっとしたアイデア
- 普段とは異なる方法を試すこと
- ふと閃いたワクワクする計画
- 偶然の出会い
など小さなきっかけが、新しいサイクルの入口になります。
【2】成長|動きが広がっていく
はじまった物事が少しずつ形になっていく段階。
- アイデアが定例会になった
- 新しい仕事や人との関わりが増える
- 行動が習慣になり、システムとして育つ
挑戦と行動が、自分の外側にも広がっていく時期です。
【3】成熟|安定と機能性が整う
流れが軌道に乗り、いちばん効率よく機能する時期。
- 参加者が増えて活気が出る
- 仕事がスムーズで成果も出ている
- パートナーシップが心地よく安定する
「うまく回っている」感覚が強いフェーズです。
【4】動乱|違和感の芽生え
成熟のあとに訪れる、小さな“ズレ”に気づく時期。
- フィードバックや要望が増え、対応が複雑になる
- 同じ仕事でも以前ほどワクワクしない
- コミュニケーションが減る/かみ合わない
- パートナーとの会話に微妙なズレを感じる
これは環境からのフィードバックと捉えることができます。動乱のサインに気づけたら、ここで調整することで後の“カオス”を回避することができます。
【5】カオス|システムの崩壊
動乱のサインを放置すると、機能不全が表面化することがあります。
- クレーム・トラブルが起きる
- 仕事のミスや結果が出ない状況が続く
- 感情的な対立
- パートナーとの亀裂
ただしこれは「悪いこと」ではなく、古いシステムが役割を終えたというお知らせです。
※動乱の段階で気づいていれば、ここをスキップして【4 → 6】にスムーズに移行できます。
【6】手放し|バランスを取り戻すための調整
複雑になりすぎたものを、一度“整理する”フェーズ。
- 定例会を定員制にする
- プロジェクトの選択を見直す
- コミュニケーションの方法を変える
- 大切にしたい基準を言語化し、その他を手放す
手放しには大きく3種類あります。
- 環境の手放し(人間関係のアップデート、物の断捨離、場所の変更)
- 行動の手放し(やめる・切り替える)
- 信念の手放し(自分自身を制限するような信念・観念・思い込みのアップデート)
これらを見直すことで、心・思考・時間・身体にゆとりが生まれ、次の“創造”の準備が始まります。
【7】休眠|次のサイクルの仕込み期間
目立った動きは少ないものの、内側で大切な準備が進む時期。
- 1ヶ月お休みにして新しい形を考える
- プロジェクトの合間に休息を取る
- パートナーとも少し距離をとって整える
外側には“止まっている”ように見えても、内側では 次の創造のエネルギーを満たす大切な時間 です。
Ainessポイント
- このサイクルは〈自分の人生の流れをスムーズにしていく〉ための参考になります
- 動乱(小さな問題や課題)が起こるのは”悪いこと”ではありません
- 大切なのは、動乱を放置しないこと
- 動乱は変化のためのお知らせであり、そこにどう対処するかが大切でその後の流れが変わります
- 自分が「今サイクルのどのポイントにいるか」が分かると、焦りや不安に対処しやすくなります
- 〈違和感〉を丁寧にキャッチして行動に移すことが、スムーズな変化&成長の要
- カオスは必ず起こるのではなく、動乱のサインに気づくことで避けることができます
- 手放しと休眠は〈停滞〉ではなく、次の創造の大切な準備期間
「今どのステージにいる?」と自分に問いかけることで、今すべきこと、次の流れ、そして望む未来のためにどうしていくか、を掴むのに役立つモデルです。
1分ミニ・ワーク
Q. 今の自分は、サイクルの7ポイントのうちどこに近い状態だろう?
Q. なぜ、そう思ったんだろう?
直感で1つ選び、その理由を1行でメモしてみてください。
どんな答えが出てきましたか?
また現状を7つの流れに沿って認識することで、どんなことに気がつきましたか?
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まとめ
- 普遍的な変化のサイクルは、人生の流れを7段階で捉える心理モデル
- ⑴ 創造→ ⑵ 成長→ ⑶ 成熟→ ⑷ 動乱→ ⑸ カオス→ ⑹ 手放し→ ⑺ 休眠 の順に巡る
- 違和感に気づくことで、よりスムーズにサイクルを回していける
- 違和感に気づき、対処することで、カオスを避けることができる
- 手放しと休眠は、次の創造のための大切な準備期間
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