チャンク・アップとは、物事を抽象的に捉える思考方法のこと。
名称 | チャンク・アップ |
意味 | 物事を抽象的に捉える思考方法 |
英語 | Chunk Up |
訳 | Chunk=かたまり Up=上 |
チャンク・アップとは?
チャンクとは「情報の塊」、アップは「上」を意味し、チャンク・アップとは情報を抽象的に捉える思考方法のこと。
「これらを抽象的に捉えると、どう見えるか?」を考え、「小さな情報の塊」から「より大きな情報の塊」へ情報の〈切り分け方を変える〉ことを指します。
例えば〈車、船、自転車、バイク、タクシー、バス、飛行機〉をチャンク・アップすると「乗り物」とまとめることができます。
「人間が短期で記憶できる情報は4つ」ほどであるということが研究で発表されています(マジカルナンバー4)。仮に50の情報に触れても、それをすべて瞬時に記憶することはできませんが、それらをチャンクアップしてより大きなかたまりとして捉えると、私たちは早く、簡単に、より多くのことを記憶したり学習したりすることができるようになります。またチャンクアップをし続けていくと、やがれそれは目的(ミッション/使命)や基準(価値観)へと到達します。
チャンク・アップのメリット
- 幅広い選択肢を見出せる
- 長期的な視野、高い視座で見渡せる(抽象化)
- 情報同士の共通項を見出す力がつく(パターン化)
- 情報の関係性を見出すことができる(関係性)
- 本質的な目的に沿った具体的な行動や選択肢を選択することができる
チャンク・アップの例
- 〈事象〉をチャンクアップすると
- 社会で起こっていることを、目的に合わせて概念/モデル化する(事象のモデル化)
- 〈行動〉をチャンクアップすると
- イベントのコンセプトを考えよう!(目的の明確化・共通認識の構築)
- 〈ありきたりな出来事〉をチャンクアップすると
- 「それらの出来事を俯瞰して捉えてみると、どういう意味がありそうですか?」
- まったく関係ないように思える出来事の中にも共通項を見つけ出して、本質的な傾向と対策を打つ(概念化)
- 〈詳細な説明〉をチャンクアップすると
- 「今日は○があって、○になって、あっという間の1日だったけどワクワクしたんだよね。」「楽しかったんだね〜!」(要約)
- 〈行動〉をチャンクアップすると
- 「仕事において大切なことはなんですか?」(価値観の明確化)
- 〈行動〉をチャンクアップすると
- 「その行動に、肯定的な意図があるとしたらどんなことが考えられますか?」(肯定的な意図)
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