コーピングとは、ストレスの元に対処するための行動のこと。
名称 | コーピング |
意味 | ストレスの元に対処するための行動のこと。 |
英語 | (Stress)Coping |
訳 | Cope=対応する、対処する |
コーピングとは?
コーピングとは、ストレスの元に対処するための行動のこと。ストレス・マネジメントのひとつ。
- 問題焦点型コーピング:ストレスの多い状況の「要素」を直接変える方法
- 感情焦点型コーピング:「物事の捉え方や考え方」を調整することによって感じ方を変容させストレスに対処する方法
問題焦点型コーピング
ストレスの原因となっている「要素」を直接変える方法。ストレスの原因となっているもの(ストレッサー)そのものに、影響を及ぼせる場合に効果的です。
ex.部屋が寒いので空調の温度をあげる。もしくは場所を変える。
感情焦点型コーピング
物事の捉え方や考え方を調整することによって「感じ方」を変容させストレスに対処する方法。ストレッサーそのものに対して、影響を及ぼすことができない場合に効果的です。
ex.「失敗したらどうしよう」と考えることがストレスになっている。
→「どのような結果も過程に過ぎないから、思いっきりやってみよう。」と捉え方を変える。
ex.人の言動が目についてイライラする。
→「人は人。自分は自分。自分のことに集中しよう。」と意識の焦点を変える。
変えられるものと変えられないもの
変えられないもの | 変えられるもの |
過去 | 未来 |
他人 | 自分 |
〈現象・事実〉などの外側の世界 | 〈考え方や捉え方〉などの内面の世界 |
〈感情〉〈生理反応〉 | 〈思考〉〈行動〉 |
コーピングの成り立ち
アメリカの心理学者リチャード・S・ラザラスによって1970年代以降に提唱されたストレス対処法についての概念。英語のcope(対応する、対処する)から派生した言葉で、ストレスに対処するためにとる行動のことをいいます。
関連
用語
- ストレス
- ストレッサー
記事
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