まとめ記事

心理的枠組みって何?【フレーム】20種類まとめ

自分らしい人生づくりにおいて「自分自身がどんな枠組みで物事を捉えているか?」を知ることはとっても大切です。なぜならそれによって自分の当たり前が決まってしまうからです。

この記事では「心理的枠組み/フレーム」のさまざまな種類ご紹介します。フレームの種類は山ほどありますが、その中でも特に重要なものをピックアップしてまとめました。

  • 自分はどのフレームをよく使っているだろう?
  • もっと効果的なフレームがあるとしたらどれを採用しよう?

そんな質問を投げかけながら読み進めてみてください!

フレームとは?

フレームとは、私たち誰もが持つ心理的な枠組みのこと。

「どのフレームから物事を見るか?」によって体験の意味合いが変わります。さまざまなフレームがあることを知り、多数のフレームを使いこなせるようになることで、捉え方の選択肢を増やし視点の柔軟性を高めることができるようになります。逆にフレームの引き出しが少ないと、考え方、物の見方、捉え方が限定的であり、あるフレームに固執したり、捉え方の選択肢が少ない状態となり、停滞・困難・トラブルを招きやすくします。そのためより多くの「フレーム」を知り、状況や目的に合わせて活用できるようになることが重要です。

フレームが問題を定義する

自分がどのフレームを使っているかを理解することで、自身の古いパターンから抜け出すことも可能にしてくれます。問題を根本的に解決するためには、自分が捉えている〈問題の捉え方自体〉を変えることが必要になります。

例えば、問題を「難しい」と捉えるとその時点でそれは「大きな問題」となります。しかしそれを「チャレンジ」と捉えるとそれは自分にとってのポジティブな意味になります。

フレームによって人間関係は円滑にも険悪にもなる

フレーミングは、問題解決だけでなく、コミュニケーションスキルの向上にも効果的です。相手の行動を否定するのではなく、その行動の背景や意図を考えることで、相手を理解し、コミュニケーションを円滑にすることができます。

フレーム/フレーミング | Frame/Framing フレーム/フレーミングとは、出来事や体験を認識するために私たちが心理的に設ける「枠組み」のこと。 名称フレーム/フレーミング意味...

フレーム種類

主要なフレームをピックアップしてご紹介しています。
名称をクリックすると詳細に飛ぶことができます。

1アウトカムフレーム2非難フレーム
3エコロジーフレーム4自己中心フレーム
5あたかもフレーム6あきらめフレーム
7バックトラックフレーム8言い換えフレーム
9対照フレーム10同じフレーム
11フィードバックフレーム12失敗フレーム
13合意フレーム14争いフレーム
15関連性フレーム16無関係フレーム
17Good & Newフレーム18Bad & Oldフレーム
19完了フレーム20未完了フレーム

(1) アウトカムフレーム

「望ましい状態(アウトカム)」に焦点を当て物事を捉えること。

アウトカムフレーム | Outcome Frame アウトカムフレームとは、「何を実現したいのか?(未来)」に焦点を当てて出来事を捉えるフレーム(枠組み)です。 アウトカムとは、行...

(2) 非難フレーム

「望ましくないこと(*)」に焦点を当て物事を捉えること。(*間違い・ミス・欠点など)

非難フレーム | Blame Frame 非難フレームとは、間違い・ミス・欠点に焦点を当て、責めるフレーム(枠組み)です。 問題やミス・欠点に焦点を当てたとしてもその目的...

(3) エコロジーフレーム

「調和(エコロジカル)」に焦点を当て物事を捉えること。

エコロジーフレーム | Ecology Frame エコロジー・フレームとは、長期的・広範囲で出来事を捉えるためのフレーム(枠組み)です。 変化や目標が広い範囲・長期的な視点でうま...

(4) 自己中心フレーム

「自分」に焦点を当て物事を捉えること。(今この場で、自分自身にとっていいか/悪いか)

自己中心フレーム | Self Frame 自己中心フレームとは、「今、この場で、自分自身にとって、いいか/悪いか」にだけ焦点を当てて出来事を捉えるフレーム(枠組み)です。 ...

(5) あたかもフレーム

「(もしも…)できたら」という前提のもとに物事を捉えること。

あたかもフレーム | As if Frame あたかもフレームとは、「あたかも〜である」というように〈あたかも本当のことである〉かのように捉えるフレーム(枠組み)です。 目的...

(6) あきらめフレーム

「(もしも…)できなかったら」という前提のものとに物事を捉えること。

あきらめフレーム | Give up Frame あきらめフレームとは、起こりうる可能性や情報について考えず「どうしようもない」という捉え方をするフレーム(枠組み)です。 名称あ...

(7) バックトラックフレーム

(相手が使った言葉・トーン・話を)「そのまま」に焦点を当てること。

バックトラックフレーム | Backtrack Frame バックトラック・フレームとは、相手が使った〈キーワード/言葉〉〈トーン〉〈ジェスチャー〉をそのまま繰り返したり、それらを使って要約する...

(8) 言い換えフレーム

(相手が使った言葉・トーン・話を言い換えて)「自分の解釈」に焦点を当てること。

言い換えフレーム | Rephrase Frame 言い換えフレームとは、相手の話を別の表現や言葉で「言い換える」フレーム(枠組み)です。 言い換えフレームには2つのシーンが想定さ...

(9) 対照フレーム

「違い」に焦点を当て物事を捉えること。

対照フレーム | Contrast Frame 対照フレームとは、違いに焦点を当てるフレーム(枠組み)です。 違いに気がつくことができれば、目的に合わせてその違いを活かすことが...

(10) 同じフレーム

「同じ」に焦点を当て物事を捉えること。

すべて同じフレーム | All Same Frame すべて同じフレームは、同じ部分や共通点・変わっていないことに焦点を当てるフレーム(枠組み)です。 名称すべて同じフレーム意味同じ...

(11) フィードバックフレーム

「すべての結果は役に立つ」という前提のもとに物事を捉えること。

フィードバックフレーム | Feedback Frame フィードバックフレームとは、〈すべての結果は役に立つ〉という前提のもとそれを学びや気づき、情報の提供機会と捉えるフレーム(枠組み)です...

(12) 失敗フレーム

「望まなかった結果はすべて失敗」という前提のもとに物事を捉えること。

失敗フレーム | Failure Frame 失敗フレームとは、望まなかった結果はすべて「失敗」というフレーム(枠組み)で捉えること。 名称失敗フレーム意味望まなかった結果を...

(13) 合意フレーム

「合意(できること)」に焦点を当てること。

合意フレーム | Agreement Frame 合意フレームとは、お互いにとって有益で合意できることは何か?に焦点を当てるフレーム(枠組み)です。 会話の中で、〈しかし/but...

(14) 争いフレーム

「欲求実現(のみ)」に焦点を当てること。

争いフレーム | Fighting Frame 争いフレームとは、他との調和を無視し自分の欲求実現のみに焦点を当てるフレーム(枠組み)のこと。 名称争いフレーム意味自分の欲求実...

(15) 関連性フレーム

「関連性」に焦点を当てること。
「関係がある」という前提のもとに物事を捉えること。

関連性フレーム | Relevancy Frame 関連性フレームとは、出来事の間にどのような関連性があるかに焦点を当てるフレーム(枠組み)です。 名称関連性フレーム意味出来事の間...

(16) 無関係フレーム

「無関係」に焦点を当てること。
「自分には関係ない」という前提のもとに物事を捉えること。


(17) Good & Newフレーム

「よかったこと・新しいこと」に焦点を当てること。

グッド & ニュー・フレーム | Good & New Frame Good&New(グッド・アンド・ニュー)とは、〈Good=いいこと〉、〈New=新しいこと〉に焦点を当てる心理的な枠組みのこ...

(18) Bad & Oldフレーム

「悪かったこと・古いこと」に焦点を当てること。

バッド&オールド・フレーム | Bad & Old Frame Bad & Old Frame(バッド&オールドフレーム)とは、〈Bad=悪いこと〉、〈Old=古いこと〉に焦点を当て...

(19) 完了フレーム

「完了」に焦点を当てること。
*「完了したこと」「あるもの」「実現したこと」なども含みます。

完了フレーム | Complete Frame 完了フレームとは、「完了」に焦点を当てること。「完了したこと」「あるもの」「実現したこと」なども含みます。 名称完了フレーム意味...

(20) 未完了フレーム

「未完了」に焦点を当てること。
*「未完了なこと」「ない」「まだ」なども含みます。

未完了フレーム | Incomplete Frame 未完了フレームとは、「未完了」に焦点を当てること。「未完了なこと」「ない」「まだ」なども含みます。 名称未完了フレーム意味「未完...

まとめ

フレームは、現実を解釈するための基本的な思考のパターンであり、私たちの行動や感情に大きな影響を与えています

そのため「どんな枠組みで物事を捉えているか?」を理解し、それを適切に変えることができると、より良い状況を作り出したり、課題をスムーズに解決することができるようになります。

ポジテイブなフレームや選択肢を増やすように焦点を当てたもの、新しい視点や、異なる角度からの見方を促すものなど、視点の引き出しを増やすことにも役立ちます。フレームを上手に使うことができると、ストレスレベルを下げるために活用することも、リラックスした状態を作り出すために活かすことも可能です。フレームの概念は、私たちのより豊かな人生づくりを追及するための最高の道具の1つです。

状況に合わせてさまざまなフレームを使って、どのような変化が起こるのかぜひ試してみてください!

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