自分らしい人生づくりにおいて「自分自身がどんな枠組みで物事を捉えているか?」を知ることはとっても大切です。なぜならそれによって自分の当たり前が決まってしまうからです。
この記事では「心理的枠組み/フレーム」のさまざまな種類ご紹介します。フレームの種類は山ほどありますが、その中でも特に重要なものをピックアップしてまとめました。
- 自分はどのフレームをよく使っているだろう?
- もっと効果的なフレームがあるとしたらどれを採用しよう?
そんな質問を投げかけながら読み進めてみてください!
フレームとは?
フレームとは、私たち誰もが持つ心理的な枠組みのこと。
「どのフレームから物事を見るか?」によって体験の意味合いが変わります。さまざまなフレームがあることを知り、多数のフレームを使いこなせるようになることで、捉え方の選択肢を増やし視点の柔軟性を高めることができるようになります。逆にフレームの引き出しが少ないと、考え方、物の見方、捉え方が限定的であり、あるフレームに固執したり、捉え方の選択肢が少ない状態となり、停滞・困難・トラブルを招きやすくします。そのためより多くの「フレーム」を知り、状況や目的に合わせて活用できるようになることが重要です。
フレームが問題を定義する
自分がどのフレームを使っているかを理解することで、自身の古いパターンから抜け出すことも可能にしてくれます。問題を根本的に解決するためには、自分が捉えている〈問題の捉え方自体〉を変えることが必要になります。
例えば、問題を「難しい」と捉えるとその時点でそれは「大きな問題」となります。しかしそれを「チャレンジ」と捉えるとそれは自分にとってのポジティブな意味になります。
フレームによって人間関係は円滑にも険悪にもなる
フレーミングは、問題解決だけでなく、コミュニケーションスキルの向上にも効果的です。相手の行動を否定するのではなく、その行動の背景や意図を考えることで、相手を理解し、コミュニケーションを円滑にすることができます。
フレーム種類
主要なフレームをピックアップしてご紹介しています。
名称をクリックすると詳細に飛ぶことができます。
1 | アウトカムフレーム | ⇄ | 2 | 非難フレーム |
3 | エコロジーフレーム | ⇄ | 4 | 自己中心フレーム |
5 | あたかもフレーム | ⇄ | 6 | あきらめフレーム |
7 | バックトラックフレーム | ⇄ | 8 | 言い換えフレーム |
9 | 対照フレーム | ⇄ | 10 | 同じフレーム |
11 | フィードバックフレーム | ⇄ | 12 | 失敗フレーム |
13 | 合意フレーム | ⇄ | 14 | 争いフレーム |
15 | 関連性フレーム | ⇄ | 16 | 無関係フレーム |
17 | Good & Newフレーム | ⇄ | 18 | Bad & Oldフレーム |
19 | 完了フレーム | ⇄ | 20 | 未完了フレーム |
(1) アウトカムフレーム
「望ましい状態(アウトカム)」に焦点を当て物事を捉えること。
(2) 非難フレーム
「望ましくないこと(*)」に焦点を当て物事を捉えること。(*間違い・ミス・欠点など)
(3) エコロジーフレーム
「調和(エコロジカル)」に焦点を当て物事を捉えること。
(4) 自己中心フレーム
「自分」に焦点を当て物事を捉えること。(今この場で、自分自身にとっていいか/悪いか)
(5) あたかもフレーム
「(もしも…)できたら」という前提のもとに物事を捉えること。
(6) あきらめフレーム
「(もしも…)できなかったら」という前提のものとに物事を捉えること。
(7) バックトラックフレーム
(相手が使った言葉・トーン・話を)「そのまま」に焦点を当てること。
(8) 言い換えフレーム
(相手が使った言葉・トーン・話を言い換えて)「自分の解釈」に焦点を当てること。
(9) 対照フレーム
「違い」に焦点を当て物事を捉えること。
(10) 同じフレーム
「同じ」に焦点を当て物事を捉えること。
(11) フィードバックフレーム
「すべての結果は役に立つ」という前提のもとに物事を捉えること。
(12) 失敗フレーム
「望まなかった結果はすべて失敗」という前提のもとに物事を捉えること。
(13) 合意フレーム
「合意(できること)」に焦点を当てること。
(14) 争いフレーム
「欲求実現(のみ)」に焦点を当てること。
(15) 関連性フレーム
「関連性」に焦点を当てること。
「関係がある」という前提のもとに物事を捉えること。
(16) 無関係フレーム
「無関係」に焦点を当てること。
「自分には関係ない」という前提のもとに物事を捉えること。
(17) Good & Newフレーム
「よかったこと・新しいこと」に焦点を当てること。
(18) Bad & Oldフレーム
「悪かったこと・古いこと」に焦点を当てること。
(19) 完了フレーム
「完了」に焦点を当てること。
*「完了したこと」「あるもの」「実現したこと」なども含みます。
(20) 未完了フレーム
「未完了」に焦点を当てること。
*「未完了なこと」「ない」「まだ」なども含みます。
まとめ
フレームは、現実を解釈するための基本的な思考のパターンであり、私たちの行動や感情に大きな影響を与えています。
そのため「どんな枠組みで物事を捉えているか?」を理解し、それを適切に変えることができると、より良い状況を作り出したり、課題をスムーズに解決することができるようになります。
ポジテイブなフレームや選択肢を増やすように焦点を当てたもの、新しい視点や、異なる角度からの見方を促すものなど、視点の引き出しを増やすことにも役立ちます。フレームを上手に使うことができると、ストレスレベルを下げるために活用することも、リラックスした状態を作り出すために活かすことも可能です。フレームの概念は、私たちのより豊かな人生づくりを追及するための最高の道具の1つです。
状況に合わせてさまざまなフレームを使って、どのような変化が起こるのかぜひ試してみてください!
関連
記事
キーワード
- 意図
- フレーム/フレーミング
- リフレーム
- チャンキング
- プレ・フレーム