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アサーティブコミュニケーション | Assertive Communication

アサーティブコミュニケーションとは、相手を尊重しつつも自分の考えや感情・意見をはっきりと伝えるコミュニケーション方法のこと。

名称アサーティブコミュニケーション
意味自分の考えや感情・意見をはっきりと伝えるコミュニケーション方法のこと
英語Assertive Communication
Assertive=
・〔意見・要求・感情などの表現が〕自信に満ちた態度の、積極的な
・はっきり[積極的に]自己主張する

アサーティブコミュニケーションとは?

アサーティブコミュニケーションとは、相手を尊重しつつも自分の考えや感情・意見をはっきりと伝えるコミュニケーション方法のこと。

アサーティブネスとは?

アサーティブネスとは、根拠・証拠を必要とせずに自分の考えや感情・意見に自信を持っている状態のことを言います。心理学の分野では、そのコミュニケーション方法は学ぶことができるスキルとされています。

アサーティブコミュニケーションのメリット

  • 自分と他人の境界線に対処できること

自己表現の3スタイル

アサーティブ

相手の主張を受け入れながら自己主張もするスタイル

相手の気持ちや立場を尊重し、異なる意見を受け止めながらも、自分自身の気持ち・意見・主張についても同じように伝える。

アグレッシブ

攻撃的な形で、自己主張をするスタイル。

相手の感情・意見・立場よりも自分の気持ちや考えを伝えることを優先し、自分さえ満足できればそれでいいというコミュニケーションスタイル。

自分の要求を押し通すこと、相手を言い負かすこと、相手より優位な立場に立つことが重視され、受け入れられないと感情的になります。反論も意見も受け入れないため、相手を委縮させ受け身の態度を取らせることになります。

ノンアサーティブ

自分を主張せず受け身に徹するスタイル。

自ら主張することなく受け身に徹し、言い争いや対立を恐れ自分より相手を優先させてしまいます。周りの目や評価を気にするため、コミュニケーションも曖昧な表現、言い訳が多い、自分の意見や気持ちを上手く伝えることができません。無理な意見・依頼・主張であっても受け入れてしまうので、不満やストレスを溜め込み、間違った判断や指示に従ってしまう危険性もあります。またそれらのストレスから心身を壊しやすくなることも。

アサーティブコミュニケーションの4つの柱

⑴ 誠実

自分に対しても相手に対しても誠実であること。誠実であるとは「自分がどう感じているのか」感情にフタをせずに素直に感じることです。その上で相手と接します。

⑵ 対等

相手と向き合うときは、対等であること。立場や役割に上下関係があったとしても人としては対等であることを大切にします。卑屈にならず、見下すこともしません。

⑶ 率直

気持ちや要求を伝えるときは、率直に伝えます。伝えるときに「私は」と自分を主語に、なるべく顔を見ながら伝えます。

⑷ 自己責任

言うことも、言わないことも、その行動の結果は自分で引き受けます。また自分の主張が通らなかったとしても、その責任は相手だけではなく自分にもあると言う自覚が大切です。
(だから言ったのに。実はこう思ってた、など)

アサーティブコミュニケーションの実践

DESCモデル:自分の要望を4つの段階に分けて相手とアサーティブなコミュニケーションを取る方法として活用されるものです。

アサーティブの成り立ち

南アフリカの精神科医であり、行動療法における影響力のある人物の1人であったジョセフ・ウォルピが1950年代に書籍の中で、アサーティブネス・トレーニング(AT)を利用した不安治療の方法を提唱したのがはじまり。その後、コミュニケーションスキルの1つとして広まりました。

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