サブモダリティとは、感覚のより細かい区分。感覚のより細かい質の違いのこと。
名称 | サブモダリティ 従属要素(じゅうぞくようそ) |
意味 | 感覚のより細かい質の違い、感覚器による感覚のより細かい区分のこと |
英語 | Sub Modalities |
訳 | Sub=副・下位の・サブの Modalities=様式・様相 |
サブモダリティとは?
例えば「絵を見る」とき、私たちは視覚を通してその「絵」を見ています。そのときに色、遠近などの違いに気づきます。このように「見る」といっても、それを可能にしているのは色、明度、彩度、遠近などさまざまな要素の違いを認識することができるからです。これが「聞く(聴覚)」であれば音の大きさ、リズム、高低などが聞くことを可能にしている要素となります。
このように「見る」「聞く」などの感覚の働きを可能にしている細かな要素のことをサブモダリティと言います。
サブモダリティのポイント
- サブモダリティは感覚を構成する素材のようなものと言えます。
- サブモダリティのある要素を変化させることで、経験の感じ方をまったく変えてしまうことが可能です。
- 私たちは出来事そのものに反応するのではなく、出来事の記憶に反応しています。つまりその記憶の質感を変える(サブモダリティを変化させる)ことによって、出来事の受け取り方を変えることができるのです。
- 思想や記憶の意味とその影響力は、その「内容」よりも、その思想や記憶に関する質感(少数で重要なサブモダリティ)によるものです。
- 内的表象の質
- 思考を組み立てる最小単位
各感覚(モダリティ)とサブモダリティ
感覚(モダリティ) | サブモダリティ |
視覚 | 色・形・動き・明るさ・深さなど |
聴覚 | 音量・ピッチ・テンポなど |
触運動覚 | 質感・温度・触覚・位置など |
味覚 | |
嗅覚 |
関連キーワード
- 感覚
- 五感
- 表象システム
- チャンキング
- 内的表象