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メタプログラム | Meta Program

メタプログラムとは、私たちが無意識に持っている物事を認識&解釈する時に使われるフィルターこと。人の行動原理や、行動パターンを理解するために使える分析方法の1つです。

私たちが体験を通して受け取る情報は、あまりにも膨大すぎるため、そのすべて1つ1つを理解したり、対応・反応したりすることは不可能です。(脳の処理についてはこちら)そこで私たちは習慣的に、体験の一部分(の情報)だけに注意をはらい、その他の部分(情報)は無視しています。

自分が持つ認知のパターンや解釈のクセを知ることで、自分自身とよりうまく付き合っていくことが可能になります。また相手のパターンをつかむことで、相手に合わせたコミュニケーションの工夫が可能になり、よりよい人間関係やコミュニケーションが可能になります。

名称メタプログラム
意味自分の体験にかける〈フィルター〉についての総称
英語Meta Program
英訳Meta=より高い、それ以上の、Program=プログラム

〈メタプログラム〉とは?

私たちが経験を認知し解釈をするにあたり、人はそれぞれ特定のパターンの情報の〈省略〉〈歪曲〉〈一般化〉をおこなっています。それらを、人それぞれに現れる振る舞いから、より細かくパターン化したものがメタプログラムです。

〈メタプログラム〉の概要

〈コミュニケーションモデル〉とは

コミュニケーションモデル〉という「私たちが世界をどう認識しているのか?」を表したモデルがあります。私たちが思考する、記憶するなどの情報処理プロセスの中で、情報を省略・歪曲・一般化する働きがあります。

〈メタプログラム〉とは

このコミュニケーションモデルにおいて、私たちの体験は3回フィルタリングされ言葉としてアウトプットされます。メタプログラムは、2回目のフィルター(内的処理フィルター)時に働く5フィルターのうちの1つです。

〈メタプログラム〉の特徴

  • メタプログラムは、「プログラム」という名称にあるように【無意識に】(自動的にプログラミングされているように)働きます。
  • メタプログラムは、私たちの認識フィルターの中でもっとも無意識に近く、意識することはできません。
  • メタプログラムは、個性を決定づける強力な要因となります。
  • メタプログラムは変わります。「どのフィルターを使うか?」「どちらの傾向が現れるか?」は成長・経験や状況により変わります。
  • メタプログラムの傾向に、優劣はありません。
  • メタプログラムは、どんな状況のときに、どのフィルターが働くのか?どのような傾向が強く出るのか?意識が向くのか?等、自己理解を深めるものです。
  • メタプログラムは、行動原理・行動パターンを理解するためのものです。(アイデンティティや、信念・価値観を理解するものではありません。)
  • メタプログラムは、コンテクスト(状況・目的)によって変わります。

〈メタプログラム〉の目的・メリット

メタプログラムは、個々人の体験の情報処理の癖を知ることができます。

これを知ることで、行動様式や行動原理を理解することが可能になります。すると、達成したい内容によって、その行動様式や行動原理を、どのようにフィットさせるか、具体的に何を行うことが効果的か?を組み立てる精度を上げることが可能になります。

〈メタプログラム〉の成り立ち

はじまり

1921年:精神科医・心理学者のカール・ユングが「タイプ論」を公開。
心理学的に人をタイプ別に分類し、その個性や行動を予測しようとしました。

1962年:イザベル・ブリッグス・マイヤーズが「MBTI」を開発。
個人がどのように世界を認識し、物事の決定を下すかについての内観的な診断テストを開発。(MBTIはMyers–Briggs Type Indicatorの略で、直訳するとマイヤーズ&ブリッグスのタイプ診断という意味。)

1980年代:レスリー・ルボー(レスリー・キャメロン・バンドラー)が「メタプログラム」を開発。アメリカの言語学者ノームチョムスキーの研究をベースに、セラピー治療の中で発展させたものと言われています。「人はそれぞれ特定の種類の〈削除〉〈歪曲〉〈一般化〉を行っていて、それらは彼らの振る舞いに現れる」と仮説を立て、60を超えるパターンを見つけモデル化しました。

発展

メタプログラムは最初の開発時には60種類ほどありましたが、後にさまざまな開発者によりシンプル化されています。

1985年:ロジャー・ベイリーが質問によって人の行動原理やパターンを読み解く「LAB Profile」を開発。「メタプログラム」をシンプル化して「LAB Profile/ラブ・プロファイル」という実践的ツールにまとめました。

シンプル化&実用化されたことにより活用範囲が広がり、世界中の企業で、採用、人事管理、マーケティング、営業、コーチング、問題解決、コミュニケーション改善などの多方面で活用されています。LABプロファイルは〈人のモチベーション〉や〈思考パターン〉を明らかにする方法として活用されています。

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