フィードバックフレームとは、〈すべての結果は役に立つ〉という前提のもとそれを学びや気づき、情報の提供機会と捉えるフレーム(枠組み)です。
ここでいうフィードバックとは、行動の結果として返ってきたすべてのことです。私たちが目指す場所へ向かうとき、そこへ近づいているか?今どこにいるか?を知る必要があります。すべての行動の結果、つまりフィードバックは、この現在の位置やルートに沿っているか否かを教えてくれます。
名称 | フィードバックフレーム |
意味 | 〈すべての結果は役に立つ〉という前提のもとそれを学びや気づき、情報の提供機会と捉えるフレーム |
英語 | Feedback Frame |
訳 | Feedback=反応・意見 Frame=枠組み |
Contents
〈フレーム〉とは
そもそも〈フレーム〉とは、出来事や体験を認識するために私たちが心理的に設ける「枠組み」のことです。「どのフレームから物事を見るか?」によって体験の意味合いは変わります。さまざまなフレームがあることを知り、多数のフレームを使いこなせるようになることで、捉え方の選択肢を増やし視点の柔軟性を高めます。多角的に物事を見るメンタルスキルの1つです。
〈フィードバック・フレーム〉は、多数あるフレームのうちの1つです。
〈フィードバック・フレーム〉の概要
フィードバックフレームとは、〈すべての結果は役に立つ〉という前提のもとそれを学びや気づき、情報の提供機会と捉えるフレーム(枠組み)です。ここでいうフィードバックとは、行動の結果として返ってきたすべてのことです。
目的 | ・自らの行動が、アウトカムに適切に向かえているかを確認するため ・ルートに沿っているか、外れているか位置を確認するため |
焦点 | 行動の結果・その現象 |
判断基準 | ・目的地へのルートに沿っているか?外れているか? ・アクションが、目的地までの距離を縮めているかどうか? ・目的地に到着するために次に何をすべきかに関する情報を与えてくれるかどうか? |
〈フィードバック・フレーム〉の前提
- すべての結果は役に立ちます。
- 私たちはいつも完璧な働きで、結果を生み出しています。
- その結果を、失敗と捉えることもフィードバックと捉えることも学びと捉えることもできます。
- ルートから外れていることを知らせてくれる結果(これを人は失敗と呼ぶこともあります)は、今の位置を確かめるのに役立ちます。
- ルートから外れているという結果(失敗)は、ルートに沿って順調に進んでいることを知らせてくれる結果(成功)と同じだけ意味があり、役に立ちます。
- 失敗は、気づかなかったことを学ぶ絶好のチャンス。
- 失敗とは、自身が望んでいなかった結果を表す言葉です。
- 行動の結果は、アウトカムに近づくためのフィードバックとしてどのようなものであれ有効に働いてくれます。
- フィードバックで得た情報は、結果の原因は何か、次にどのような行動をするか、選択肢を広げるのに役立ちます。
〈フィードバック・フレーム〉の例
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
Thomas Edison /トーマス・エジソン
私は失敗したことがない。私はただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。
〈フィードバック・フレーム〉質問例
- この結果から、わかることはなんだろう?
- それから、何を学んだだろう?何に気づいただろう?何を発見しただろう?
- この結果から、次にどのような行動・選択・決断をしたら良いだろう?
- どんな結果が、私に「うまくいった!」ということを教えてくれるだろう?示してくれるだろう?
〈フィードバック・フレーム〉の反対
- 失敗フレーム:結果を失敗という枠組みで捉えること。
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