外的エコロジーとは、自身の〈外側との調和〉のこと。
「外的エコロジーチェック」として、自身の外側の〈環境や関係性〉が自身のアウトカムと調和しているかをチェックする言葉として活用されます。
- エコロジーチェック:調和を確認するプロセスのこと
- 内的エコロジーチェック:自分の中の調和を確認すること
- 外的エコロジーチェック:自分の外の調和を確認すること
名称 | 外的エコロジーチェック |
意味 | 自身の外側の調和のこと |
英語 | External Ecology |
訳 | External=外側の Ecology=エコロジー |
ベース理論 | システム思考・サイバネティクス |
エコロジー
自分が起こす変化が、より広い範囲(システム全体)にどのように影響するかを確認することです。ミクロの視点、ある一部分の視点から見ると「よい変化」のように見えることが、マクロの視点、もしくは他視点から見てみると「問題」となることがあります。
- ex.薬の効果で痛みは治ったけれど、副作用がひどい
- ex.その場には合わせたけど、本当の自身の信念に合っていなくて自己嫌悪になる
- ex.仕事だけ頑張って家族が崩壊
- ex.バタフライエフェクト
- ex.自分の利得が他者の損失になる
変化の際に予想する領域が適切でなかったり、十分広域でない場合、それによって起こる問題は変化の副作用としてブーメランのように戻ってきます。私たちの人生は複雑で、1つの変化が大きな波紋を広げていきます。変化の中には、他と比べて小さな影響のものもあれば、大きな影響となるものもあります。エコロジーチェックは、そういったさまざまな影響を考慮し、調和を確認するための大切なプロセスです。
外的エコロジー
外的エコロジーの〈概要〉
外的エコロジーとは自身の外側の調和のこと。具体的には自分自身と、外側の関係性の調和(環境・関係性)を指します。
私たちはさまざまなシステムの一員として存在しています。周りの人間関係、コミュニティや組織、社会、国、地域、地球…と、そのシステムが大きくなったとしても、さまざまな相互関係からなる1つのバランスを持った有機的なシステムの一員です。その中で何か1つが変化すると他にも影響を及ぼします。
例えば「仕事で結果を出したい」と思って選択・行動した結果が、仲間には豊かさをもたらすかもしれませんが、家族にはストレスを強いることになるかもしれません。
「重要だ」と思って選択・行動した結果が、すぐには目に見えなくとも5年後に自身、周りの人間関係のみならず、社会に大きな影響力を及ぼし多くの人に喜ばれるかもしれません。(過去の偉人たちってこういうことかー)
外的エコロジーチェックとは、自分が望む状態や目標が実現したとき、外側にある自分よりも大きなシステム(人間関係、社会、世界、地球などの自然)にどのように影響する可能性があるか?を確認することです。
自身のアウトカムは、自分自身の調和(内的エコロジー)と同じだけ、周りとの調和(外的エコロジー)が重要なチェックポイントとなります。もっとも価値があり、大きな満足となる個人のアウトカムとは、自身含めた広範囲の関係するものたちが豊かになれるような共通の目的・目標を確立することです。
外的エコロジーと〈質問〉
- あなたの変化は彼らにどのように影響しているでしょうか?
- 彼らの価値観に抗っていませんか?
- これは大事ですか?
- 彼らはどのように反応するでしょう?
- 接するすべての環境に適切か?
- その人にとって意味・意義のあるものか?
- その人に相応しいか?
- タイミングは適切か?