バックトラック・フレームとは、相手が使った〈キーワード/言葉〉〈トーン〉〈ジェスチャー〉をそのまま繰り返したり、それらを使って要約するフレーム(枠組み)です。
共通認識を持ったり、信頼関係を構築するのに効果的です。
名称 | バックトラック・フレーム |
意味 | 相手が使った〈キーワード〉〈トーン〉〈ジェスチャー〉を使い反復する枠組み |
英語 | Backtrack Frame |
訳 | Backtrack=来た道を引き返す・話を前に戻す Frame=枠組み |
〈フレーム〉とは
そもそも〈フレーム〉とは、出来事や体験を認識するために私たちが心理的に設ける「枠組み」のことです。「どのフレームから物事を見るか?」によって体験の意味合いは変わります。さまざまなフレームがあることを知り、多数のフレームを使いこなせるようになることで、捉え方の選択肢を増やし視点の柔軟性を高めます。多角的に物事を見るメンタルスキルの1つです。
〈バックトラック・フレーム〉は、多数あるフレームのうちの1つです。
バックトラック・フレームの概要
私たちは自分の考えをもっともよく表す言葉、トーン、ジェスチャーを選んで話しています。そのためそのいずれか1つでも変わってしまうと、表現しようとした意味と異なることが起こります。逆に、同じ言葉、トーン、ジェスチャーで内容を反復・要約されると、より理解が深まります。また相手は自分のことをよく理解してくれている、と感じます。このようにバックトラック・フレームは、話している相手との信頼関係構築や、会話の内容理解に効果的な枠組みです。

目的 | ・相手との信頼関係を築く ・合意点と理解度の確認(認識のずれを防ぐ) ・会話の主要な議論に引き戻す |
焦点 | 相手の話した〈キーワード/言葉〉と話された時の〈トーン〉〈ジェスチャー〉 |
判断基準 | 相手の内容に同意し、理解しているかどうかをチェックできる |
バックトラック・フレームの前提
- 私たちは、もっとも的確に自分の思考を表す言葉を選んで話しています。
- 同じ言葉でも、人によってその言葉に持つイメージ、ニュアンス、意味、重要度は異なります。
- 特に信念や価値観を表す言葉・文章は、少しでも言葉が変わると異なる意味合いを含むことがあります。
- 私たちはそれぞれが情報をフィルタリングし、異なる結論に至ることがあります
- ある人にとって、ある言葉は、自分とは異なる意味を持っていることがあります。
- ある人にとって、ある言葉は、とても重要なことを示していることがあります。
バックトラック・フレームの例
- 会議:行き詰まった時には、バックトラックをして最後の合意点に戻ることができます。
- 交渉:最終結論に、相違がないようにバックトラックをして確認します。
- ディスカッション:発言内容の理解を確認するために、バックトラックを活用できます。
- 会話:相手の使う言葉をそのまま反復することで信頼関係を深めることができます。
バックトラック・フレーム質問例
- 私は○○(バックトラック)と理解していますか、あっていますか?
- ここまでのことをまとめると、○○(バックトラック)ですね。
- あなたは○○(バックトラック)ということですね?
バックトラック・フレームの反対
- 言い換えフレーム:相手の言葉を、自分の解釈で言い換えること。
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