メタモデルとは、体験を言葉で伝えるときに、より詳しく、正確に述べるために用いられる〈言語パターン〉のこと。
会話の中にある不明瞭な部分を、クリアに、明確にする言語のパターンを体系化(モデル化)したもの。私たちの内的な情報処理プロセスの過程で、不必要&不適切に情報が失われてしまう場合(パターン)が12あります。そしてそれぞれにおいて、その情報を回復させるための効果的な質問があります。
これらの不必要&不適切に情報が失われてしまう12パターンと、それを回復させるための質問を体系化したものをメタモデルと言います。
一言で言うと、効果的な質問スキルが体系化されたものです。
名称 | メタモデル |
意味 | 言葉の意味を、より正確に理解するための〈12パターンの質問〉の総称 |
英語 | Meta-Model |
訳 | Meta=上の、超えて、違うレベルの Model=モデル、型 |
〈メタモデル〉とは?
〈メタモデル〉の概要
コミュニケーションモデルとは
〈コミュニケーションモデル〉という「私たちが世界をどう認識しているのか?」を表したモデルがあります。私たちが思考する、記憶するなどの情報処理プロセスの中で、情報を省略・歪曲・一般化する働きがあります。
メタモデルとは
私たちの情報処理プロセスにおいて、省略・歪曲・一般化は必要不可欠です。しかしこれら3つの機能が効果的に働かない場合があります。すると、私たちは行き詰まり、選択肢を失い、自らの可能性を狭めてしまいます。
私たちの内的な情報処理プロセスの過程で、不必要&不適切に情報が失われてしまう場合(パターン)が12あります。そしてそれぞれにおいて、その情報を回復させるための効果的な質問があります。これら不必要&不適切に情報が失われてしまう12パターンと、それを回復させるための質問を体系化したものをメタモデルと言います。
会話の中では、情報が
- 省略されていたり
- 一般化され分かりづらかったり
- 歪曲されて本来の意味が不明瞭になっていたり
ということが日常茶飯事で起こっています。メタモデルは、会話や言葉の中にある不正確&不明瞭な内容をより現象の描写に戻し、事実関係を的確に理解するためのコミュニケーションスキルの1つです。
メタモデルを理解して〈質問の仕方〉を身につけることは、他者の不正確・不明瞭な会話から現実に近い情報を引き出す〈質問スキル〉を高めてくれます。(逆説的に、メタモデルを理解して、あいまいな話し方パターンを使わないようにすることは、適切&的確な〈話し方〉を身につけ人に効果的に伝える〈コミュニケーションスキル〉も高めてくれます。)
〈メタモデル〉の前提
- ミスコミュニケーションの原因の1つは、会話の中における情報の欠如です。
- 情報が欠如してしまうときには、3つの情報欠如パターンがあります。
- 省略
- 一般化
- 歪曲
- 情報が欠如すると、本来の意味が不明瞭・不明確になります。
- 不正確&不明瞭な内容を、より現象の描写に戻すには質問が効果的です。
- 事実関係を的確に理解するためには、適切な質問力が重要になってきます。
〈メタモデル〉の目的
メタモデルを活用する目的
- 現象を現象として知る。
- 客観性を高める。
- 主観的な判断や思い込みを避け、出来事をより描写的に知る。
- 選択肢を増やす。
〈メタモデル〉のメリット
メタモデルを理解することには、3つのメリットがあります。
- 会話の中には〈あいまいさのパターン〉があることを知れる(12パターン)
- それぞれのパターンの傾向を理解できる
- あいまいさを取り除き、事実関係を理解するための〈質問パターン〉を学べる
メタモデルの質問が可能にすることは
- 情報を収集することを可能にします。
- 意味づけを明確にしてくれます。
- 無意識に持つ制限を明らかにします。
- 選択肢を広げます。
〈メタモデル〉の12パターン
コミュニケーションにおける不明瞭さ、不明確さを生み出す言語パターンを12に分類しています。

関連
キーワード
- メタ
- コミュニケーションモデル
- 省略
- 歪曲
- 一般化
- アップタイム(メタモデルは相手をアップタイムの状態に保つ言語パターンとして有効)