NLPモデルとは、NLPの基本的な本質に合致したコミュニケーションにおける簡略化された型のことです。
NLPモデルとは?
NLPモデルとは?
世界は複雑に影響しあっているので「1つやれば1つ結果が出る」というようにはなっていません。しかし目的を絞ってステップをシンプルにすることは可能です。NLPは、効果的なコミュニケーション方法をモデル化したり、成長や変化をステップ化することで、人生をシンプルに、よりよくするツールとして活用されています。
NLPは1970年代に、卓越した人のモデリング(真似をして学ぶこと)から始まりました。それから現在に至るまで新しいモデルが開発されています。その中でも特にNLPが始まった1972年から1990年の間に開発されたモデルは「伝統的なNLPモデル」と呼ばれ、基本的なNLPのモデルと位置付けられています。
NLPモデルは、学習を加速させる
NLPでは、さまざまな先行研究や卓越した人々のモデリング研究をもとに、目的に合わせて効果的に結果を出すための方法論を「NLPモデル」としてまとめています。
【基礎】NLPの基礎となるモデル2選
基礎となるのが「コミュニケーションモデル」と「変化モデル」です。
NLPコミュニケーションモデル
NLPコミュニケーションモデルは、私たちが外部の情報をどのようにインプットし、内部で処理して、アウトプットするかという流れをモデル化したものです。他者と、自分自身と、効果的なコミュニケーションをとるのに役立ちます。
NLP変化モデル
NLP変化モデルは「人はどのように変化するか?」その仕組みをモデル化したものです。変化とは、成長や学習、技術の習得などの「今」から「いい方向に変わる」すべてのことを含みます。変化を加速させたい時に役立ちます。
【目的別】初期に開発されたNLPモデル6選
NLPが始まった1972年から1990年の間に開発されたモデルは「伝統的なNLPモデル」と呼ばれ、基本的なモデルとされています。
⑴ メタモデル
メタモデルは、人の情報処理の過程で不適切に情報が失われてしまうパターンを12に分類した言語パターンの総称です。コミュニケーションを円滑にする「質問パターン」が体系化されています。この仕組みがわかると
- 会話の中で、ミスコミュニケーションを引き起こす「言語のパターン」があること
- それらのミスコミュニケーションを防ぐ「質問パターン」があること
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「聞いてなかった!」とか「そんな意味で言ったんじゃないのに…」というミスコミュニケーションによるストレスやトラブルを回避する方法を知ることができます。また、必要な情報を正確にスムーズにやり取りする習慣を身につけることができるためよりよい人間関係を築くことができるようにもなります。
⑵ メタプログラム
メタプログラムとは、個人の行動に影響を与える、習慣的で無意識な思考と知覚のパターンをモデル化したもの。
メタプログラムは、個人が体験をどのように感知して、それにどのように対応するかという「フィルター」と考えられています。このフィルターにいい/悪いはなく、自身がどのようなフィルターによって情報処理をしているかを理解することは、個人の成長やコミュニケーション、行動原理を理解するのに役立ちます。
⑶ TOTEモデル(ストラテジー)
TOTE(トート)モデルとは、効果的にアウトカムを実現させる方法をモデル化したものです。
個人が目標を達成したり、タスクを完了するために経る一連の心理プロセスモデル化したものです。効果的に目標達成するためにはどうしたら良いかについての学習戦略のためのモデルとして有効です。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは、シンプルに「効果的にアウトカム実現させる方法を知れる」点です。このルールを知ると「今どのステップにいるか?」を客観的に把握することができるので「今何をすべきか?」が明確になります。
⑷ 表象システム
表象システムとは、人が情報を知覚し処理する際のチャネル(感覚)をモデル化したもの。
この仕組みがわかると
- 五感には、優先的に使っている感覚と、そうでないものがあること
- 人によって、五感の使い方が異なること
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「自分の強みが分かる」ことと、その強みを活用してさらに「能力や魅力を発揮する方法が分かる」ことです。さらにいいのは、もしもこれまであまり活用していない感覚(五感)がある場合には、感性を伸ばすこともできるということです。表象システムを理解することは、自分の感性を余すことなく発揮していくために役立ちます。
⑸ S.C.O.R.E.モデル
S.C.O.R.E.モデルは、問題解決のフレームワークでありツールです。S.C.O.R.E.モデルは5つの要素を明確にすることを通して、問題解決をスムーズにすることを促します。
⑹ ニューロロジカルレベル
ニューロロジカルレベルとは、人間の経験と変化において異なるレベルを探求するためのフレームワークです。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「自分の意識がどこに向いているか?」を理解することで、学習や成長の課題を素早く見つけることができるようになります。つまり目的やアウトカム(ゴール)へ向けて何をすべきかが明確になります。