タイムラインとは、過去・現在・未来を1つのライン(時間軸)として捉えたもののこと。心の中で各々が持っている時間の捉え方、記憶の保存方法のこと。
名称 | タイムライン |
意味 | 人の時間の捉え方、時間軸のこと |
英語 | Timeline |
訳 | 時間軸 |
〈タイムライン〉の概要
私たちが世界共通で持っている「時間」という認識は、時計が示す「現在/いま」の時間です。しかし私たちは、その外的な世界が示す「時間」とは別に、頭の中で過去・現在・未来のことを考えることができます。この外的な時間と異なり、個々人が持つ内的な時間感覚、主観的に経験している時間のことを「タイムライン」と呼びます。
- 私たちは自分なりの方法で〈過去〉と〈未来〉を区別できるようにしています。
- ほぼすべての人が時間を線状に保存しています。
- その保存方法は人によって違っています。
- 自らの時間の保存方法を心得ることは、変化を促すのに役立ちます。
- 時間/記憶の保存方法には、視覚と方向(どの位置にその記憶を思い出すか?)が関係していると考えられています。
- タイムラインを〈どこに〉〈どのように〉持っているかは人の考え方を左右すると考えられています。
〈タイムライン〉の特徴
- 視覚を用います(イメージで捉えるため)
- 眼の動きで、その人のタイムラインがわかります(左右?前後?など)
- タイムラインは左側が過去、右側が未来のことが多い
- 時間的に、現在より離れているものほど、場所的にも離れたところにあります
〈タイムライン〉の2種類
タイムラインには2種類があります。
インタイム
目の前のことに没頭し、集中している状態のときの時間の捉え方のこと。主観的な体験として時間を過ごしているときのこと。(実体験/アソシエイト状態)
人生を楽しむ・感情的豊かさを味わう・没頭する楽しみ
スルータイム
自分自身の行動や、全体の時間の流れを冷静に捉えているときの時間の捉え方のこと。客観的な体験として時間を過ごしているときのこと。(分離体験/ディソシエイト状態)
計画的な過ごし方・悩みの軽減・実効的なライフデザインの創造
インタイム | スルータイム |
〈時間とは今存在するもの〉 *未来の概念が薄い | 〈時間は直線状で連続的に連なるもの〉 *過去・現在・未来と順序よく並んでいる |
東洋型 | 西欧型 |
出来事は同時にたくさん起こるもの | 直線的で連続的に起きるもの |
タイムラインは一部が見えるが一部は見えない (自身の身体を通っているため) | タイムラインは目の前にあり見渡せる |
実体験/アソシエイト状態で記憶する | 分離体験/ディソシエイト状態で記憶する |
記憶を主観的に追体験するのがうまい | 記憶を客観的に眺めるのがうまい |
いまに没頭することが上手で、集中力が高い | 集中・没頭が苦手で今に留まりにくい傾向がある |
時間意識が弱く、締切や期限が苦手 | 時間意識が強く、時間に正確 |
自然の成り行き、常にいまに生きている | 正確、予定通りに進めることが得意 |