自分らしい人生づくりにおいて「自分自身がどの位置から物事を捉えているか?」を認識し、状況に合わせてその位置を柔軟に移動できるスキルを磨くことは大切です。
この記事では「物事を捉える位置」を4つご紹介します。
- 自分はどの位置にいることが多いか?
- どんな状況の時に、どの位置から見ていることが多いか?
自分の経験に照らし合わせながら読み進めてみてください!
知覚位置とは?
知覚位置とは、自己や他者、あるいは物事を認識する際に「どの位置に自分自身を置くか」のこと。
自己や他者、あるいは物事を認識する際に自分の視点や立場によってその捉え方、解釈、意味が変わります。1つのことを多角的に捉えられるようになると、選択肢が増え、可能性を広げることにつながります。また柔軟に視点を切り替えることで、他者の立場や視点を理解し、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
知覚位置の4種類
私たちが物事を見るときに、どのような位置から見ているのでしょう?4つのパターンをご紹介します。
第1ポジション
第1ポジションとは、自分自身の立場や視点から物事を認識すること。
自身について考えるときや、自己理解を深める時には必須の位置です。自分の感情・認識・アイディア・考え・自分の価値観・目的・信念・興味のあるものなどを知るのに役立つ視点です。自己理解を深めたいときは、この視点に入って取り組むのが効果的です。
ただこの位置にいる時間が長すぎると、自己中心的で独りよがりになりやすく、思い込みが強くなったり、自分以外に対して無関心になる傾向が強くなります。人とのコミュニケーションがうまくいかない時は、相手や客観的な視点に入って捉え直す必要があります。
第2ポジション
第2ポジションとは、相手の立場や視点から物事を認識すること。
他者の感情や思考を理解したり、共感するときに有効な位置です。相手の感情に同化したり、考えに同意する必要があるわけではなく、この位置に立つことで相手を理解することを可能にします。多様性理解の根幹となる視点です。
ただこの位置にいる時間が長すぎると、他人の感情や思考に入り込みすぎ依存傾向になったり、人の意見に左右されやすくなる、自分よりも他人を優先してしまう傾向が現れることがあります。そういう時には視点を他の位置へ移動させることが必要になります。
第3ポジション
第3ポジションとは、客観的な視点から物事を認識すること。観察者としての視点とも言えます。
仕事やプロジェクトに取り組むなど、全体を俯瞰して、冷静に、合理的に捉える時に有効な視点です。自分・相手以外の第三者の視点に立って、感情を挟まずに捉えます。
ただこの位置にいる時間が長すぎると、理屈っぽくなったり、共感性に乏しく、傍観者になりすぎて現実が無味乾燥のように感じてしまうことが起こります。また信頼関係の構築が難しくなります。
第4ポジション
第4ポジションは、全体からの視点。第1〜3の3つの位置から離れた、超越的な視点を表します。当事者意識を持ちながら、全体を見て関わることに役立ちます。
自己や他者、物事を認識するのではなく、全体性や全体像、つまり全体的な意味や目的を捉える視点です。自己啓発やコミュニケーション、リーダーシップなどの分野で、重要な役割を果たします。
ビジネスシーンでは、この視点を持つことでビジネスの目的・戦略・ビジョンを全体的に把握することができます。人間関係では、自分と相手の意図や目的を同じように理解しつつ、客観的な関係性を把握し、より深いコミュニケーションをすることができます。
まとめ
物事を捉える4つの位置をご紹介してきました。「自分がどこの位置から見ているのか」の認識力と、それを切り替えるスキルを持つことはとても大切です。
- 自分の視点を持つことは、自分らしい人生の基盤づくりに必須です。
- また他人の視点を取り入れることで、相手の気持ちや考え方をより理解することができ、より良いコミュニケーションができるようになると人生はより豊かになっていきますよね。
- また客観的に捉えらえる視点を持つことは社会性を身につけ自分の能力を発揮させていくのに必要不可欠ですし
- 全体性を捉えられる視点を持つことで使命や生きがいの発見へとつながっていきます。
私たちはどこか1つの視点に長くいる傾向があります。自分の位置の癖を知り、それを適切な別視点へと切り替える練習を、状況や場面に合わせて調整していく必要があります。ライフコーチングセッションでは、課題があるときに「どの知覚位置にいる傾向があるのか?」と、その切り替えスキルを身につけていくサポートしています。
知覚位置の切り替えるスキルを磨いていくことは、コミュニケーション能力、認識力を高めるだけでなく、ストレス解消や問題解決、目標実現にも役立ちます。状況に合わせて自分の知覚位置の癖を理解し、より効果的な視点へと軽やかにスイッチできるスキルを身につけるには、継続的に実践していくことが重要です。自分の慣れ親しんでいる「知覚位置」と、今後トライしてみたい「知覚位置」はどこの位置でしたか?新しい視点から見るとどのように見えるか?ぜひ実践してみてください!