ペーシングとは、ペースを合わせること。合わせる対象は、話のスピード、声の大きさ、音程、リズム、呼吸、表情などが挙げられます。
名称 | ペーシング |
意味 | 話し方を合わせること。 |
英語 | Pacing |
訳 | 速度を整える |
ペーシングとは?
ペーシングは、対象にペースを合わせる方法のことで信頼関係を築くスキルの1つです。(信頼関係を築くスキルのことをラポールスキルと言います。)
ペーシングは「速度を整える」という意味があるように、対象にペースを合わせることで素早く信頼関係を築くことが可能になります。
ペーシングのポイント
- 行動
- 感情
- 信念
- 価値観
ペーシングの種類
「誰に」ペーシングするか?
ペーシングの対象:ペーシングは2つの場面で使うことができます。
ペーシングの対象
- 自分に〈ペーシング〉する:自分自身の体験により意識を向ける方法の1つ
- 他者に〈ペーシング〉する:他者との信頼関係を築く方法の1つ
「いつに」ペーシングするか?
ペーシングと時制:ペーシングは現在だけではなく、過去、未来にも活用できます。
ペーシングと時制
- 現在に〈ペーシング〉する:ペーシングの基本
- 過去に〈ペーシング〉する:「過去」の経験を「現在」に活用するときに有効
- 未来に〈ペーシング〉する:過去・現在の気づきを「未来」に活用するときに有効
「何に」ペーシングするか?
ペーシングの内容:ペーシングは「ネガティブ」な内容にも、「ポジティブ」な内容にも活用できます。
ペーシングとその内容
- ネガティブな内容に〈ペーシング〉する(リスク管理、問題回避に有効)
- ポジティブな内容に〈ペーシング〉する(目標実現、セルフイメージの向上に有効)
フューチャーペーシング
フューチャーペーシングとは、将来起こりうる出来事に対して、あたかもその出来事が今起こっているかのように想像することで、問題を回避したり、目標達成を促進させるテクニックのことです。自分の、未来の起こりうる出来事についてペーシングする方法です。
目的
- 新しい状況に対するセルフイメージを高めるため(目標実現を加速させる)
- その状況にスムーズに適応させるためです(問題に対処しやすくする)
やり方
具体的には将来のアウトカム実現に向けて、自信を持つ状態や、モチベーションが高い状態を繰り返し想像することでよりよいセルフイメージを構築するのに役立ちます。
また起こりうる問題や課題を想定しておくことで、対処方法を事前に用意することができるため未知の経験に対しても安心感を持って取り組むことができ、セルフコントールにも役立ちます。
活用場面
ビジネスや仕事で
- プレゼンテーションなどの発表→うまく行き「終わったとき」の達成感にフューチャーペース
- スポーツの試合→思う通りの試合運びで「勝ったあと」の充実感にフューチャーペース
- あがり症対策→落ち着いて発表が「終わり喜んでもらえた後」の感動にフューチャーペース
イメージ力の磨き方について詳しくはこちら
日常生活で
- やらなきゃいけないけど、動き始めるのが面倒くさい…
→終わった後のスッキリ感・充実感、綺麗になった部屋のイメージにフューチャーペースして行動を促進させる
関連
関連ワーク
- セルフペーシング(自分自身にペーシングすることで、より体験に注意を払うことができます。自分にフォーカスできる)