NLPモデルは、物事を成功に導くための「法則」のようなもので、知っているか/知らないか、活用するか/しないかで、結果に大きく影響を及ぼします。また、成功までの時間を大幅に短縮してくれる「知恵」でもあります。
NLPモデルとは?

NLPのモデルとは?
世界は複雑に影響しあっているので「1つやれば1つ結果が出る」というようにはなっていません。しかし目的を絞ってステップをシンプルにすることは可能です。
NLPは、効果的なコミュニケーション方法をモデル化したり、成長や変化をステップ化することで、人生をシンプルに、よりよくするツールとして活用されています。
NLPモデルは、学習を加速させる
NLPでは、さまざまな先行研究や卓越した人々のモデリング研究をもとに、目的に合わせて効果的に結果を出すための方法論を「NLPモデル」としてまとめています。
【基礎】NLPモデル2選
その基礎となるのが「コミュニケーションモデル」と「変化モデル」です。
コミュニケーションモデル
コミュニケーションモデルは、私たちが「どうやって世界を認識しているのか?」その仕組みを体系化したものです。

この仕組みがわかると
- 「変えられるわけがない」と思っていたけど「変えられる」ものがあること
- 「変えられる!」と思っていたけど「変えられない」ものがあること
に気づくでしょう。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは、「こんな方法あるなんて知らなかった!」「ここが変えられるの?」と思うようなあなたの才能の伸ばし方にはコツがあることです。

変化モデル
変化モデルは、「人はどのように変化するか?」その仕組みを体系化したものです。変化とは、成長や学習、技術の習得などの「今」から「いい方向に変わる」すべてのことを含みます。

この仕組みがわかると、
- 「変わりたいのに、変われない」ときには理由があること
- 「効果的に変化する」にはコツがあること
に気づくでしょう。
いくら弓を射っても、的とは異なる方角へ射っていたらいつまで経っても目的は実現できません。変化は起こりません。しかし目的に合った、効果的な行動をしていくことができれば人はカンタンに変わり、スムーズに成長していきます。このモデルを理解し活用する最大のメリットは、変化を加速させるコツを知れることができることです。
【目的別】NLPモデル6選
NLPで活用されるモデルはさまざまありますがここでは基礎となっている6つをご紹介します。
- メタモデル(あいまいな言葉を理解するためのモデル)
- 表象(代表)システム(メンタルマップを理解するためのモデル)
- ミルトンモデル(言葉をあいまいにするためのモデル)
- メタプログラム
- ニューロロジカルレベル(意識の方向性を理解するためのモデル)
- トート(TOTE)モデル(精神的な戦略を理解するためのモデル)
⑴メタモデル
メタモデルは、コミュニケーションを円滑にする「質問パターン」を体系化したものです。

この仕組みがわかると
- 会話の中で、ミスコミュニケーションを引き起こす「言語のパターン」があること
- それらのミスコミュニケーションを防ぐ「質問パターン」があること
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「聞いてなかった!」とか「そんな意味で言ったんじゃないのに…」というミスコミュニケーションによるストレスやトラブルを回避する方法を知ることができます。また、必要な情報を正確にスムーズにやり取りする習慣を身につけることができるためよりよい人間関係を築くことができるようにもなります。
⑵表象(代表)システム
表象システムとは、私たちが(内面で)考えるときの五感の働きを体系化したものです。

この仕組みがわかると
- 五感には、優先的に使っている感覚と、そうでないものがあること
- 人によって、五感の使い方が異なること
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「自分の強みが分かる」ことと、その強みを活用してさらに「能力や魅力を発揮する方法が分かる」ことです。さらにいいのは、もしもこれまであまり活用していない感覚(五感)がある場合には、感性を伸ばすこともできるということです。表象システムを理解することは、自分の感性を余すことなく発揮していくために役立ちます。
⑶ミルトンモデル
ミルトンモデルとは、コミュニケーションにおいて「相手がもっとも適切な意味で受け取れる」伝え方をまとめたもの。

この仕組みがわかると
- 相手が受け取りやすい形で、メッセージを伝える方法
- 他人から受け取ったメッセージで、違和感があるときの対処方法
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは、他者に対しては相手を思いやったコミュニケーション方法ができるという点であり、自分については他者からの不当なコントールから自由になる方法を知ることができます。
⑷メタプログラム
メタプログラムとは、私たちが無意識で行なっている「情報を処理するフィルタリング機能」を体系化したものです。

この仕組みがわかると
- 自然すぎて気がつけない「自分のすでにある能力=思考癖」が何か
- いかに、私たちは情報を正確に認識していないか
- いかに、人によって情報処理方法が異なるか
を知ることができます。
このモデルを理解し活用する最大のメリットは「無意識に行なっている自分の思考癖が分かる」ことです。その癖をさらに活かして「能力を磨く」ことに工夫を凝らすこともできれば、逆に気をつけるべきポイントを知ることもできます。メタプログラムを理解することで、当たり前すぎて気がつけない「自分のすでにある能力=思考癖」を知ることができます。
⑸ニューロロジカルレベル
ニューロロジカルレベルとは、「自分の意識がどこに向いているか?」意識の階層構造を体系化したものです。

このモデルを理解し活用する最大のメリットは「自分の意識がどこに向いているか?」を理解することで、学習や成長の課題を素早く見つけることができるようになります。つまり目的やアウトカム(ゴール)へ向けて何をすべきかが明確になります。
⑹TOTEモデル(ストラテジー)
TOTE(トート)モデルとは、効果的にアウトカムを実現させる方法をまとめたモデルです。

このモデルを理解し活用する最大のメリットは、シンプルに「効果的にアウトカム実現させる方法を知れる」点です。このルールを知ると「今どのステップにいるか?」を客観的に把握することができるので「今何をすべきか?」が明確になります。