用語

一致 | Congruence

一致(調和)とは、自分自身とのラポールが取れている状態のこと。具体的には自身の信念・価値観・能力・行動が調和し、望むアウトカム実現に対して自信が持てる状態のこと。

  • 一致:自分自身とのラポールが取れている。思考・気持ち・行動が調和している。
  • 不一致:自分自身とのラポールが取れていない。思考・気持ち・行動のいずれかがズレている。

私たちは一致の状態も、不一致の状態も、どちらの状態も知っています。そしてどちらの状態も自分を知る大切な「サイン」です。

名称一致
意味自身の信念・価値観・能力・行動が調和し、望むアウトカム実現に対して不安がない状態のこと
英語Congruence
一致、適合、調和

〈一致〉とは?

〈一致〉の概要

一致している状態とは、自身の内的な要素が調和し、そのエネルギーが同じ方向に向けられている状態です。その要素とは

の5つが挙げられます。

〈一致〉とはハーモニー

内面が一致している状態とは「すべてが同じ」ことを意味するのではなく「1つ1つはユニーク」ですがそれらがすべてミックスされることで調和している状態です。さまざまなスパイスもミックスすることで驚くような味になります。オーケストラはさまざまな楽器や人がいることでハーモニーを作り出します。1つ1つのパートがお互いに影響し合い、魅力を引き出し合いながらも調和することで1つの料理、演奏、作品などが生まれます。同じように私たちの中にあるさまざまな側面が調和することで、パワルフルな状態でいることが可能になります。

〈一致〉とは方向性

内面が一致している状態のとき、気持ちが定まり安定していて向かう方向性がクリアです。肉体的にも精神的にも良い状態であり、軽く、YES/NOの判断も明確なため、望む方向に向けてとても気持ちよくスムーズに進んでいくことができます。

一致しているときは方向性が定まっているため、後ろ髪を引かれたり、重い荷物を引きずって向かうような感覚、力が分散しているように感じる、決断することができないような状態ではありません。

〈一致〉=成功ではない

内面が一致していることはパワフルで、アウトカム実現においてとても効果的な状態です。ただ、一致していることが「結果が出る」「成功する」ことの保証になる訳ではありません。一致していても情報が不足している、行動が不足している、経験が不足しているなどの理由により間違ったり、うまくいかない出来事が起こることは一般的です。

内面の一致は、結果や成功の条件ではありませんが、実現までの過程の質を左右する大きな要素です。つまりは人生の質に影響する大切なポイントです。

不一致のまま重く、心身ともに苦労し、悩みながら労力や時間をかけて進むことでも結果や成功を手に入れることは可能です。しかし先に一致の状態に整えてから進むことで、その過程の質は変えることができます。逆説的ですが、プロセスの質が変われればもちろん結果や成功に大きな影響を及ぼします。

完全〈一致〉は、ほとんどない

「一致」が1つの端だとすると、その反対側は「不一致」です。

一致と不一致は白か黒かで判定するものではなく、グラデーションです。私たちが完全に一致している状態というのはほとんどありません。また不一致が「悪い」わけではありません。不一致は一致の状態に気づくことと同じようにとても重要なサインであり、価値のある情報です。

〈一致〉のサイン

自身の内面が一致していることのサインは至るところに存在します。多くの人に共通するものもあれば、その人独自のユニークなサインの場合もあります。

大切なことは自分自身の

  1. 「一致」の状態に気づいておくこと
  2. 「一致のサイン」を言語化しておくこと
  3. 必要なときには「一致」の状態になれるよう再現性を持たせること

です。また多くの人に共通する一致の状態やサインとして挙げられるのは

  • 気持ちが定まり安定している
  • 向かう方向性がクリア
  • 肉体的にも精神的にも良い状態であり、軽い
  • 物事の判断基準が明確
  • 望む方向に向けて迷いがない
  • とても気持ちよくスムーズに進んでいくことができる

などです。

〈一致〉のサイン一覧

  • 身体的なサイン
  • 精神的なサイン
  • 気持ち・状態からのサイン
  • 出来事からサイン

などが挙げられます。

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