信念・価値観とは、個人の考え方のことでいずれも私たちの行動の理由になるもののこと。
ロジカルレベルの5階層のうちの1つです。
信念とは、本当だと思っていること、正しいと思っている考えや、日常生活の基礎として用いている考えの総称のこと。価値観とは、信念よりも概念的&主観的なもので意味や欲求と結びついています。
名称 | 信念・価値観 |
意味 | 信念=正しいと信じる自分の考えのこと。 価値観=物事の価値について、個人的の考え方。大切にしていること。 |
英語 | Belief&Value |
訳 | Belief=信じること・信念・確信・信仰・信条 Value=価値 |
Contents
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉の概要
ロジカルレベルとは、私たちの脳・言語・知覚システムが持つ〈自然な階層構造〉のことで5つの階層(レベル)からなります。
各レベルの特徴は
- 各レベルの役割は、情報をまとめ下位レベルに伝達すること
- 上位レベルの変化は必ず下位レベルに影響し、なんらかの変化を起こします
- 一方で、下位レベルの変化は必ずしも上位のレベルに影響を及ぼすとは限りません
〈信念/価値観〉とは、ロジカルレベルの5つの階層のうちの1つです。

ロジカルレベルにおける〈信念〉の概要
ロジカルレベルにおける〈信念〉とは
- 信念は出来事を解釈するフィルターの役目を果たしています。
- 生まれついた環境や文化から、ある種の既成の信念を受け取ります。
- 信念は経験の一般化によって作られます。(因果関係の一般化、意味関係の一般化、制限についての一般化)
- 行動を〈許可〉するものでも〈制約〉するものでもあり、行動に強く影響を与えます。
- 信念は変化し、発達します。また自ら変化させ、発達させ、選ぶことも可能です。
- 信念が変わると、行動は変化します。
- 行動は信念を維持し、強化すします。(自分の行動の正当化)
- 信念は、自らが抱く何らかの価値観に関連しています。
- プラスの信念は、行動を許可し、能力を引き出し、結果をもたらします。
- マイナスの信念(〜できないなど)は、行動を抑制し、能力を制限します。
- 私たちは何かを信じる時、それが真理であるかのように振る舞います。
ロジカルレベルにおける〈信念〉の例
- 人は信じることができる
- それを実現できる
ロジカルレベルにおける〈価値観〉の概要
ロジカルレベルにおける〈価値観〉とは
- 価値は無意識的なものです。
- 行動を判断・評価する基準として作用します。(善/悪・正/誤・妥当/不当etc…)
- もっとも重要な価値基準は、私たちの信念・観念を体系付けています。
- 価値観は目的や意味を与えます。
- 価値観が行動に結びつくために信念が必要になります。
ロジカルレベルにおける〈価値観〉の例
- 成功
- 責任
- 楽しさ
- 創造性
- 安定
- 達成
- 自由
- 挑戦
- 誠実 etc…
価値観は名詞で表されます。
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉と活用
信念・価値観は私たちの行動の「理由/なぜ」を説明します。判断や評価の軸となると同時に、行動の動機づけ/制限にもなり、行動に強い影響を及ぼします。信念・価値観を明確にし、統合するレベルです。
そしてこのレベルの問題を解決できると、本質的な問題解決になり、根本的な部分での変わることができます。
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉レベルの目的
ロジカルレベルの下位レベル(能力・行動・環境) のすべてを統合すること
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉レベルの具体的アクション
- 信念・価値観を認識して
- 心理的な抵抗や妨害はリリースする
- 必要なものは引出し強化する
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉と質問
- なぜ?(Why?)
ロジカルレベルにおける〈信念/価値観〉と学び・変化のプロセス
望ましい状態の実現のためのために、このレベルでは能力・行動・環境) のすべてを統合する必要があります。
- 信念・価値観を認識する
- 心理的な抵抗・妨害となる信念はリリースする
- 必要な信念・価値観は引出し、強化する
- 信念・価値観を統合させていく