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能力 | Capability

能力とは、思考スキルのこと。課題を遂行するための「成功戦略」でもありその「スキル」でもあります。その人が使っている「習慣的な思考法」と言い換えることもできます。

具体的には「どのように行動するか」の戦略や計画を持ち、それに関しての認識力を指します。

名称能力
意味思考スキルのこと「どのように行動するか」の戦略や計画と、それに関しての認識力
英語Capability
能力・才能・手腕・特性・性能・素質

〈能力〉とは?

能力があるとは「どのように行うのかを知り尽くしている状態」のことです。人の思考や行動において「何をするか」を知るのではなく「どのように行うことがより効果的か?」を考え新しい戦略を開発することが能力を高めます。

ある状況下で、決めれた手順で、行動を行い結果が出たとします。もしもまた同じ結果を出そうとすると、それとまったく同じ条件下で行わなければ、同じ結果を出すことができません。

しかし「どのように行なったか?」という思考や行動における気づきを異なる状況や、場面に、適応させられること、再現性を持たせられること。行動を支える基礎的なスキルのことを能力と言います。

〈能力〉の概要

能力とは行動の上位レベルで、

  • 一貫している
  • 反射的
  • 習慣的
  • 思考的戦略と身体的スキルの両方を含む

もののことです。

ここでいう能力とは、ある状況だけで有効な特別なパフォーマンス能力のことではありません。(ex.会計スキル、絵の能力、パソコン能力など)これらのように特定の状況、環境で活用されるものではなく、より一般的な認知・思考能力のことを指します。

〈能力〉の例

  • 行動に関する能力
    • 効果的なコミュニケーション能力
    • 自身の態度・振る舞い
  • 思考に関する能力
    • 視覚化スキル
    • メンタルリハーサル能力
    • 想像的な思考力
  • 状態のマネジメントに関する能力
    • 自信の持ち方
    • 自分の状態の変え方
    • 集中の仕方、集中力の保ち方
    • ミスやプレッシャーへの対応の仕方

〈能力〉と行動の違い

行動には2種類あります。

  1. リアクション(環境からの刺激による反応にすぎないもの)
  2. アクション(自ら選択し、行う行動)

能力とは、②の自ら選択して行うアクションを、継続的に行なっていった結果、それが習慣となり、反射的に行動できるまで洗練された状態のことを言います。

フォーカスの違い

行動は観察可能な「行動」に焦点を当ててその「改善」に努めるのに対して、能力は「内面の思考技術」を「開発」することに焦点を当てます。

改善か開発か

行動は「改善」することが可能ですが、能力は「開発」するものです。行動力を高めるためには「何をするか?」を知る必要があります。能力を高めるためには「どのように行うか?」という思考や行動における新しい戦略を開発していく必要があります。これらはまったく異なります。

行動能力
目的・具体的な行動の〈改善認識能力を向上させる
・学びを一般化して、適応能力を高める
・気づきと行動を統合させる思考スキルの開発 etc…
フォーカス見える行動に焦点
・観察したらわかる
・行動を引き起こしている見えない思考プロセスに焦点
・何に意識を向けているか?どのように考えたか?など思考プロセスを聞くことでわかる
具体例・ボールの投げ方を練習する
・走り方を練習する
・集中の仕方を身につける
・人との信頼関係の築き方を身につける
・ミスやプレッシャーへの対応力を高める

〈能力〉とコミュニケーションモデル

コミュニケーションモデルとは

コミュニケーションモデルとは、私たちが「体験をどのように認識し脳内で処理しているのか?」シンプルに表したものです。

コミュニケーションモデルと〈能力〉

コミュニケーションを通して情報を処理する過程で、私たちはすでにさまざまな能力を使っています。コミュニケーションモデルを参考にするだけでも、8ヶ所の、能力の介入点を見つけることができます。それぞれについて能力を高める、開発していくことが可能です。

〈能力〉と変化モデル

変化モデルとは

変化モデルは「私たちが変化を起こすとき、内部ではどのようなことが起こっているのか?」をシンプルにしたものです。また「何をすると効果的に変化が起こせるのか?」を知るヒントになるモデルです。

変化にも、学習にも、自己開発、問題解決、自己実現にも共通することがあります。それは

  1. 「これまでと違うように考える」(思考・内的表象
  2. 「これまでと違うように感じることを学ぶ」(心・状態
  3. 「これまでと違うように行動する」(身体・行動

この3要素が影響しあい、結果として変化・成長につながります。

変化モデルと〈能力〉

私たちが何かを学習し、変化するときにはこの3つの要素に働きかけることが重要です。それぞれに「どのように」働きかけるとより効果的なのか、その方法を〈認識〉し意図して〈行う〉必要があります。

ただ行動しても、これまでと同じように考えても、自分の感情や気分に振り回されているままでは、望ましい結果を出すことは困難です。目的に合わせて行動を調整する能力、よりよく思考する能力、自身の状態をマネージする能力が必要不可欠です。

〈能力〉とロジカルレベル

ロジカルレベルとは

ロジカルレベルとは、私たちが持つ脳・言語・五感が持つ階層構造のこと。5つの階層(レベル)があり、学習&変化の仕組みを理解するのにとても有用なモデルです。その階層の1つが〈能力〉です。

ロジカルレベルは下記の通りに働きます。

  1. 各レベルの法則(ルール)は、他のレベルでは通用しません
  2. 上位レベルの変化は必ず、下位レベルに影響し変化を起こします
  3. (その一方)下位レベルの変化は、必ずしも上位レベルに影響を及ぼすとは限りません

ロジカルレベルと〈能力〉

ロジカルレベルの働きから、能力について下記のことがわかります。

  1. 〈能力〉を高める方法と、その他のレベルを変えるためのルールは異なる。
  2. 〈能力〉が高まると、必ず下位レベルの〈行動〉と〈環境〉に影響が及ぼされる。
  3. 〈能力〉を高めても、必ずしもその上位レベル(信念・価値観、アイデンティティ)が変化するわけではない。

能力を高めることが上位階層を変えるために必須ではありませんが、能力を高めることは変化を起こすための大切なレベルの1つです。

〈能力〉レベルに意識を向ける目的

思考技術(スキル)を向上させること・開発すること

〈能力〉を向上・開発する方法

望ましい状態の実現のためのために、このレベルでは能力開発を行い、認識できる内面のメンタルマップと、戦略の確立が必要となります。

  1. 内面のプロセスに気づく=どのように?行なっているか
  2. 戦略の選択肢を増やす
  3. より鋭敏な認識力を身につける
  4. ⑴〜⑶を反復していくことで思考スキルをアップさせる

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