価値観とは、個々人が持つ「大切にしていること」やその「優先順位」「判断基準」のこと。
名称 | 価値観 |
意味 | 物事の価値について個人の考え方。大切にしていることとその優先順位。 |
英語 | Values |
訳 | 価値 |
価値観とは?
ある対象に「価値があるかないか」は、その人が何を大切に考えているかによって異なります。また価値の優先順位によって、行動や選択基準は変わります。
個人にとって重要なこと、価値があると考えていることを価値といい「何に価値を見出し、どう優先順位をつけるか」その判断基準を総称して価値観といいます。大切に思うものも1つではなく、いくつか存在することがほとんどです。そのため価値観は1人1人異なり同じ人は存在しません。
- 何が正しいと思うか
- 何がいいと思うか
- 何が大切と思うか
- 何に価値があると思うか
価値観の種類
価値観にはさまざまなものがありますが、代表的な種類をいくつかご紹介します。
- 社会的な価値観:社会的な役割や責任について正しい、いい、こうあるべきと思っていること。
- 個人的な価値観:自分自身について正しい、いいと思っていること。
- 倫理的な価値観:社会の中で生きていく上で正しい、いいと思っていること。その判断基準となる考え。(正義、公正、道徳など)
- 生きることに関する価値観:人生、生きることについていいと思っていること。(人生の目的や生死観、自己実現に関するものなど)
- 美くしさに関する価値観:何を美しいと思うか、美しさの基準となっている考え。(感性、センスなど)
価値観の特徴
- 個人的なもの:価値観は人それぞれ異なります。
- 無意識的なもの:価値観は普段は意識されることがありません。自覚せずに行動、選択に対して許可/禁止に影響を与えています。
- 概念的:価値観は抽象度が高く概念的なため、意識的に知ろうとしなければ明確になりません。
- 行動の基準となる:価値観は行動に影響を与えています。大切にしているものについては行動を許可して促し、その実現のために働きます。
- 判断の基準となる:価値は、善悪、正誤、妥当/不当などの「物事の判断基準」としても作用します。自身の選択・行動を判断したり、評価する「基準」となっています。
- 変化する:価値観は年齢、文化背景、経験、環境などの影響を受けて変化するものもあります。
- 影響を与え合う:社会生活の中で、異なる価値観を持つ人同士が存在しています。共通の価値観を持つ人に出会えることもあれば、全く異なる価値観を持つ人に出会うこともあります。他者と価値観があると安心感・親近感を感じます。逆に合わないと不満感・不快感・侵害感を感じます。
- 満足感に影響する:価値観と自分の行動、能力、環境が一致すると満足感・充実感・調和感・一致感・達成感を感じます。逆に不一致が起こると不安感・不一致感・不満感を感じストレスとなります。
- 重要なものから満たしていく:価値観には優先順位があるため、無意識的にもっとも重要と思っているものから満たしていこうとする働きがあります。
- 意味づけをする:価値を感じているものに私たちは「意味」を見出します。
- 不一致だと葛藤が起こる:価値の葛藤が起こると、態度や言動に矛盾が現れます。
価値観の整え方
価値観はこれまでの人生を構築してきた、重要なものです。そのため価値観を整えることは人生の満足度、充実度の向上に必要不可欠なものです。
価値観を整える具体的な方法
- 内省する:「自分にとって大切なものは何か?」という質問を通して深掘りする方法があります。また普段の行動や習慣から、何に優先順位を置いているか?を分析することで自分自身の考え方に対する洞察が深まり、新たな価値観を見つけることも可能です。
- NLPコーチングを受ける:専門家のサポートを元に、人生の価値観のみならず、仕事、人間関係、お金に関する価値観を整理し、人生の満足度を高めるための具体的な行動に落とし込むことができます。自分自身の価値観を客観的に見ること、さらには新しい価値観を見つけることも可能です。
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