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心理的枠組みを変える方法【リフレーム】全4種類まとめ

プライベートでも仕事でも、さまざまなことが起こります。人生いいこともあれば嫌なことやピンチも起こるもの。そんな時にその状況や出来事を「どのように捉えるか?」によってその後の人生が大きく変わるといっても過言ではありません。納得感のある人生を送るには「出来事をどのように解釈するか?」そしてその「解釈の転換方法やその引き出しをどれだけ多く持っているか」が重要です。

この記事では「心理的な枠組みを変える方法」を4つご紹介します。

  • これまで、自分が使ってきている方法はあるのか?
  • どんな時に、どの方法が使えるか?

そんな質問を投げかけながら読み進めてみてください!

リフレームとは?

リフレームとは、物事に対する見方・視点を変えること。新しい視点から捉えることで、問題解決や目標達成を促進するスキルです。

具体的には、問題や課題を「問題」としてとらえるのではなく「課題やチャレンジ」として捉え直すことや「ピンチはチャンス」というように、状況は変わっていなくとも、別の捉え方をして取り組む時に活用されます。

リフレーミングは、問題解決や目標達成だけでなく、コミュニケーションや人間関係の改善にも役立ちます。例えば、相手の言動を否定的に捉えるのではなく、その背景や意図を考えることで、相手の行動を理解し、良好な人間関係を築くことができます。リフレームのスキルは、ビジネス、スポーツ、自己啓発やコーチングなど、さまざまな分野で応用されています。

リフレーム | Reframe リフレーミングとは、ものごとに対する見方・視点を変えること。枠組みを変化させること。 名称リフレーム意味異なる枠組みを当てはめる...

リフレームの4種類

⑴ 焦点のリフレーム

焦点のリフレームとは、フレームの焦点を変えること。出来事の「どの部分」に「どのようなフレームをかけるか」によって捉え方は変わります。

⑵ 範囲のリフレーム

範囲のリフレームとは、フレームの範囲を変えること。出来事を「どの範囲で見るか」によって捉え方は変わります。

より〈長期的〉に見る

より〈広範囲〉で見る

より〈広い関係性〉で見る

より〈深い一貫性〉で見る

エコロジーフレーム | Ecology Frame エコロジー・フレームとは、長期的・広範囲で出来事を捉えるためのフレーム(枠組み)です。 変化や目標が広い範囲・長期的な視点でうま...

⑶ 状況のリフレーム

状況のリフレームとは、Aという状況からBという状況へとフレームを変えることで、ある行動がどのような状況なら適切かを知ることができます。

すべての行動は、いずれかの状況においては役に立つものです。〈同じ行動〉でも〈状況〉が異なればその解釈は変わります。ある行動を、他の状況フレームに当てはめることで別の意味を見出すために有効です。

状況のリフレーム | Context Reframe 状況のリフレームとは、「行動は変えず」に「状況を変える」ことで捉え方の選択肢を増やす方法のこと。ある行動に対する否定的な考え・捉え方(...

⑷ 内容のリフレーム

内容のリフレームとは、行動から意図にフレームを変えることで、その行動の意図を探り「他の行動の選択肢」を知ることに役立ちます。

すべての行動には、肯定的な意図や意味があります。否定的に見える行動でも、その行動事態ではなく「その行動を通して何を得たいと思っているのか?」その本心や意図に焦点を当てるとその行動の意味が変わります。ネガティブに見える行動・反応の、肯定的な意図を理解し、別の行動に変えるなどの選択肢を増やすために有効なのが意味のリフレームです。

内容のリフレーム | Content Reframe 内容のリフレーミングとは、不適切な行動・反応にも〈ポジティブな意図〉を見出し、そのコンテンツの捉え方(フレーム)を変えること。 ...

リフレームの補足

一語リフレーミング

一語で出来事の捉え方を変えることを〈一語リフレーミング〉と言います。

  • ピンチ ⇄ チャンス
  • 器用貧乏 ⇄ 多才
  • 難しい ⇄チャレンジしがいがある
  • わがまま ⇄ 自分を持っている
  • 細かい ⇄ こだわりがある
  • 疲れた ⇄ やり切った
  • 退屈 ⇄ 穏やか
  • バカ正直 ⇄ 素直
  • ミスが多い ⇄ スピード重視
  • 流されやすい ⇄ 波に乗るのがうまい
  • すぐ泣く ⇄ 感受性が豊か
  • ウワサ好き ⇄ 情報通
  • 融通がきかない ⇄ 計画性がある
  • 要領が悪い ⇄ 丁寧
  • マイペース ⇄ 自分を持っている

その他

  • ジョーク
  • 神話
  • 伝説
  • おとぎ話
  • 発明
  • 言い換え
  • 隠喩(メタファー)
  • 〜ができない → 〜がしたくない
  • でも → そして

まとめ

物事を捉え直す4つの方法をご紹介してきました。「物事の捉え方は、変えることができる」ということを理解し、それを実践してスキルとして身につけていくことが重要です。

リフレームスキルは、問題解決や目標達成、コミュニケーションや人間関係の改善に役立ちます。問題を「課題」としてとらえることで、前向きな気持ちを持ち、問題解決に向けて取り組むことを可能にします。また同じ行動でも、他での活用方法を見つけることで能力を活かす機会を見つけることにも繋がります。切り替えられるフレームは20種類以上あるので、それらを柔軟に活用することができると客観的な視点、多角的な視点を持つことができるようになります。その結果、問題解決や目標達成のための効果的な具体策を見出すこともカンタン&スムーズになります。

リフレームをマスターするためには、自分がどのフレームから物事を見ているかに気づき、他のフレームを通して同じ状況を見てみる、ということを繰り返し実践しながら身につけていくことが重要です。ぜひ色々と試してみてください!

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