ロジカルモデルとは、私たちの脳・言語・知覚システムが持つ〈自然な階層構造〉のこと。下記5つの階層/レベルからなるモデルです。学習と変化において有用なモデルです。
名称 | ロジカルレベル |
意味 | 私たちの脳・言語・知覚システムが持つ〈自然な階層構造〉のこと |
英語 | Logical Level |
訳 | Logical=論理の Level=階層・レベル |
〈ロジカルレベル〉の概要
ロジカルレベルとは、私たちの脳・言語・知覚システムが持つ〈自然な階層構造〉のことで5つの階層(レベル)からなります。各レベルの特徴は
- 各レベルの役割は、情報をまとめ下位レベルに伝達すること
- 上位レベルの変化は必ず下位レベルに影響し、なんらかの変化を起こします
- 一方で、下位レベルの変化は必ずしも上位のレベルに影響を及ぼすとは限りません

〈ロジカルレベル〉とは
- 人間の学習と変化のレベルには、階層がある
- それぞれのレベルには、異なる仕組みと働きがある
- 上位レベルは必ず下位レベルに影響し、何らかの変化を起こす
- 下位レベルの変化は、必ずしも上位レベルに影響を及ぼすわけではない
- 各レベルごとに、変化に必要なスキル・テクニックが異なる
- 効果的に学び・変化を引き起こすには、レベルごとに異なる種類のサポートが必要になる
〈ロジカルレベル〉の活用
ロジカルレベルは、問題解決と目標実現の両方に役立ちます。人の学びや変容、コミュニケーションについて取り組む時にとても役立つモデルの1つです。私たちは体験をした際に、色々な情報を受け取ります。ロジカルレベルを理解しておくと「意識がどこに向いているか?」を体系的に知ることができ、どのレベルに対処したら良いのか、具体的にどのようなアクションを起こしたらいいのか?に辿り着きやすくなります。
- アウトカム設定(何を望んでいるのか?をより明確にすることができる)
- 問題の原因解明(問題のネックとなっているレベルの特定)
- 必要なリソース(スキル・アプローチ・サポート)の明確化
〈ロジカルレベル〉の進化
ロジカルレベルの5つの階層は、それぞれ異なるルールが適用されますが、どのレベルに関しても行動することで変化を起こしていくことが可能です。
アップデート
行動や気づき(内省)を通して、これまでのものを最新のものに書き換えるプロセス。
アイデンティティ
行動をして、そこからのフィードバックや内省による気づきを得て、不適切な自己認識を、適切なものに書き換えることができます。
信念・価値観
行動を通して、自身の感情的反応や、行動基準に関する気づきを得て、不要な信念を明確にし、最適なものに書き換えることが可能です。
インストール
新しい戦略(能力)や行動を習得するプロセス。
能力
行動を繰り返し、積み重ねることで、無意識に行動できるようになることで能力習得が可能です。(習慣化)
行動
新しい行動にチャレンジすることで、行動の選択肢を増やすことが可能です。
環境
行動によって、パフォーマンスを最大化させるための環境づくりをすることが可能です。

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関連ワーク
- ロジカルレベルと人の変容
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