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ロジカルレベル | Logical Level

ロジカルモデルとは、私たちが学習し変化するときに、どのような仕組みが働いているかを理解するためのモデルです。

名称ロジカルレベル
意味学習し変化するときに、どのような仕組みが働いているかを理解するためのモデル
英語Logical Level
Logical=論理的な
Level=階層・レベル

ロジカルレベルとは?

私たちはあるレベルから見たら「失敗だった」と思うような経験も、別のレベルで考えると「あれがあったから今がある」と思えることがあります。「行動としては不適切だったかもしれないけれど、その結果があったことで考え方が変わりその後より豊かになった。」という話を聞いたことがありませんか?

何に意識が向いた状態で、その出来事を捉えるか?によって学びと変化の意味合いは大きく変わります。ロジカルレベルは、このように私たちの脳・言語・知覚システムが持つ自然な階層構造をレベルにまとめられたものです。

ロジカルレベルのレイヤー

ロジカルレベルとは、私たちの脳・言語・知覚システムが持つ自然な階層構造からなります。

ロジカルレベル概要
0ミッション
(Mission/Spirituality)
社会と繋がるためのより広範囲の精神的な信念や哲学
1アイデンティティ
(Identity)
自己意識を通じて信念・価値観を形成し全体の目的を決める
2信念価値観
(Beliefs/Values)
能力の発揮・抑制(動機付けや許可)の役割を果たす
3能力
(Capability)
メンタルマップ・計画・戦略を通じて行動に指示や方向性を与える
4行動
(Behavior)
その環境内における作用・反作用を決める
5環境
(Environment)
対処すべき外的な機会(場所・時間・人)制約を決める

ロジカルレベルの前提とポイント

  • 人間の学習と変化のレベルには、階層があります
  • 各レベルの役割は、情報をまとめ下位レベルに伝達すること
  • 上位レベルの変化は必ず下位レベルに影響し、なんらかの変化を起こします
  • 一方で、下位レベルの変化は必ずしも上位のレベルに影響を及ぼすとは限りません
  • それぞれのレベルには、異なる仕組みと働きがある
  • 各レベルごとに、変化に必要なスキル・テクニックが異なる
  • 効果的に学び・変化を引き起こすには、レベルごとに異なる種類のサポートが必要になる

ロジカルレベルの活用

ロジカルレベルは、問題解決と目標実現の両方に役立ちます。人の学びや変容、コミュニケーションについて取り組む時にとても役立つモデルの1つです。私たちは体験をした際に、色々な情報を受け取ります。ロジカルレベルを理解しておくと「意識がどこに向いているか?」を体系的に知ることができ、どのレベルに対処したら良いのか、具体的にどのようなアクションを起こしたらいいのか?に辿り着きやすくなります。

  • アウトカム設定(何を望んでいるのか?をより明確にすることができる)
  • 問題の原因解明(問題のネックとなっているレベルの特定)
  • 必要なリソース(スキル・アプローチ・サポート)の明確化
  • 変化の最初の介入点の整理

関連

  • ロジカルレベルと人の変容
  • コーチングとロジカルレベル

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